■日本代表
対ナイジェリア戦 メンバー |
Pos.
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選手(所属) |
GK
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土肥洋一(F東京) |
楢崎正剛(名古屋) |
曽ヶ端 準(鹿島) |
DF
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山田暢久(浦和) |
宮本恒靖(G大阪)※ |
松田直樹(横浜FM) |
三都主アレサンドロ(清水) |
中澤佑二(横浜FM) |
坪井慶介(浦和) |
市川大祐(清水) |
MF
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奥 大介(横浜FM) |
福西崇史(磐田) |
中田英寿(パルマ) |
中村俊輔(レッジーナ) |
小笠原満男(鹿島) |
中田浩二(鹿島) |
稲本潤一(フルハム)※ |
遠藤保仁(G大阪)※ |
FW
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久保竜彦(横浜FM) |
柳沢 敦(サンプドリア) |
高原直泰(ハンブルガーSV)※ |
松井大輔(京都) |
大久保嘉人(C大阪 |
※:8月18日チーム合流
※※:8月19日チーム合流
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<試合日程>
・8月20日(水)19:00〜
キリンチャレンジカップ 2003
対 ナイジェリア代表(東京・国立競技場)
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日本サッカー協会は11日、20日午後7時から東京・国立競技場で行われる「キリンチャレンジカップ2003 - Go for 2006 - 」日本代表×ナイジェリア代表戦に出場する日本代表23選手を発表した。当初、招集が困難と見られていた中田英寿(パルマ)、中村俊輔(レッジーナ)、柳沢 敦(サンプドリア)、稲本潤一(フルハム)、高原直泰(ハンブルガーSV)の欧州リーグ所属の選手も招集されたほか、秋田 豊(鹿島)、名良橋 晃(鹿島)、服部年宏(磐田)の常連が外れ、中澤佑二(横浜FM)、市川大祐(清水)がジーコ監督就任後初めて選出された。記者会見したジーコ監督(50歳)は、来年2月開幕が確定的なW杯ドイツ大会アジア予選をにらみ、ナイジェリア戦から12月の東アジア選手権まで全試合に欧州リーグ所属の選手を招集し「フルメンバー」で臨む方針を明言した。ナイジェリア戦にはジーコ・ジャパンにとって国内初勝利がかかっており最強のメンバーで臨む。
──ナイジェリア戦に向けて一言お願いします
ジーコ監督 W杯予選に備えてアフリカのチームと試合が組めることをうれしく思う。アフリカ勢は技術的な伸びが世界的に認知されている。自国のために戦う精神的な強さも日本が学ばなければいけない。来年9月からとされたW杯予選が来年2月からに変更された。各クラブ、選手には数少ない代表試合に参加するために犠牲をしいていただかなくてはならない。1試合1試合、1つ1つの練習が大切になる。理解していただきたい。選考基準はコンフェデ杯でできたベースの上に、クラブで調子を上げている選手、以前のチャンスを負傷で棒に振った選手にいい形で復帰してほしい。小野が入っていないが、リハビリが完全に終わっていないので外した。治ったら呼びたい。
──欧州組についてクラブとはいい形で話し合いをして招集したのか?
監督 欧州のクラブ、選手にとって大切な時期ということは私も承知している。クラブと対話して納得した形で招集したいというベースは変わらない。ただ、来年2月に予選が始まる。W杯に出られるかどうかの大切な時期なので理解しもらえたと思う。今までも1年を通じてクラブとうまくやってきた。代表は国のトップのチーム。どの選手も代表でいいパフォーマンスを見せることえ海外から声がかかる。すべての選手にとって代表は大切なもの。こちらも譲ってきたので、今回はそちらも譲って欲しいという意味合いもある。
──今後も全試合に欧州組を招集するのか?
監督 これからのスケジュールを見ると国際Aマッチデーの試合は招集に問題がないが、12月の東アジア選手権は国際Aマッチデーと関係ないので、欧州のクラブがどう考えるかだ。W杯前の大切な大会と理解してくれるかどうか。この大会に何人呼べるかが大きなポイントと考える。フランスで得た感触を1試合でも多くやることで高めたいので、すべての試合をフルメンバーで戦いたい。
──初めて招集した中澤、市川について選出理由を聞かせてほしい
監督 両選手とも代表経験があるし、特に第1ステージの最後の数試合の活躍が目覚しく、チームに置ける存在感、勝利への貢献度も大きい。見てみたい選手として選出した。
──柳沢はまだ公式戦に出場していないが、選考理由は?
監督 イタリアでは公式戦に出ていないが、ケガから立ち直り本来の調子を取り戻しつつありと注目していた。FWとしての才能は評価しているし、評価に値するものを見てみたい。イタリアで精神的にもいい状態なので活躍を期待している。
──予想先発を教えてほしい
監督 楢崎、山田、坪井、宮本、三都主、稲本、遠藤、中田、中村、高原、大久保だ。コンフェデ杯でいい感触を得たので、このチームをさらに伸ばしたい。同じチームで多くの試合をこなしたい。大久保は得点は少ないが、必要な時に必ずゴール前に顔を出すし成長の過程で確実に決める選手になっていく。成長を期待しながらこのチームで戦いたい。
──レギュラーだった秋田、名良橋、服部を外した理由は?
監督 代表はその時のベストの選手を中心に選ぶ。コンフェデ杯の時は彼らがチームを組んで動きもよかったのでベースにした。代表にレギュラーはない。いつ落ちるか、いつ上がってくるか分からないので精神面も含めて準備していてほしい。不必要な形で退場したり、そのへんの自覚も含めて虎視眈々とレギュラーを目指してほしい。安心しないでほしいし落胆もする必要もない。名前だけで選んだり、ビッグクラブだから選ぶ気持ちはない。代表選手にはピッチ内外で見られている。世間の目を意識して責任を全うしてほしい。
──コンフェデ杯でよかったところと課題を具体的に教えてください
監督 技術的に足りないのはフィニッシュ。3試合でチームとしてまとまったし、ああいうチームアウエーで十分戦えることを証明した。連帯感が高まった。声も出るようになり、パスがどこに欲しいかという部分も理解しあえた。1試合でも多くやって連帯感を高めたい。ただ、精神面のコントロールができないことは課題。勝っている時にイケイケ的サッカーになり1つのミスから失点につながってしまう。精神をコントロールできる力が必要になる。負けている時に焦って点を取ろうとバランスを崩して追加点を取られる。そのへんのところをしっかりすることが大切。これから3試合はカウンターの早いチームなのでやりがいがあるし、得るものも多い。90分の中でどこでミスをしてはいけないのか、セーフティーにプレーするのか、ビデオを通してビジュアルで確認したい。ブラジル代表のパレイラ監督のインタビューに答えていたが、ロナウド、ロベルト・カルロス、リバウドら超一流の選手でさえも、どのような時間帯、エリアではこういうプレーをしてはいけない、ということを指示している。世界王者でもやっているのだから選手に働きかけて気持ち的な強さ、現代サッカーの一般常識を確認したい。