![]() |
![]() |
シドニー五輪ヨット代表壮行会 ヨットのシドニー五輪代表選手壮行会が開かれ、アトランタ五輪470級(「よんななまる」と読む)銀メダリストの重 由美子(34歳)、クルーの木下アリーシア(33歳)(ともに唐津・玄海セーリングクラブ)ら代表選手10人が会見も行なった。重・木下組は、アトランタ五輪で銀メダルを獲得後、一線級からの引退を表明。コンビを解消し、お互いに別のパートナーと乗っていたが、重が98年にカムバックし、パートナーが体調を崩したことから木下に再度声をかけてコンビ復活。世界大会で代表枠を獲得する5位となり、今回も代表を決めた。 「ここでも日本叩きか……」
改正にはいくつもポイントがあるが、なかでももっとも簡単で実感しやすいのは、ウエイトの問題だろう。 「98年に復帰してからは細かなルールの変更で、これまで使っていた詳細なデータすべてがゼロになりました。コンビが一緒でも、まさにゼロかそれよりも下からのスタートになってしまいました。なかでも、私たちに一番辛いのがタンクを背負えなくなったこと。7kg軽いヨットのハンディは少なくない」 しかしクルーの木下は食べて食べて、それでも6kgやっとの思いで増やして118kgまでこぎつけたというから大変な苦労である。木下も言う。 「瀬戸内海をもっと厳しくしたよう」 シドニーは、近年の五輪とは大きく違い、外海ではなくて内海で行なわれる。このため複雑に入り組んだ地形の中で、風向がまったく一定せず、しかも限られた場所だけに風が通り抜けるという最悪のコンディション。重によれば、瀬戸内海の潮流、風向をもっと厳しくしたものに等しい、という。 また使用する海面コースが4つあり、小さい入り江のために周回を何度もする。プロでもこうした周回でトップ争いをすれば、混乱して「あれ? 何周目だっけ、と焦りました。本当に集中していかないととんでもないミスを犯すことになります」と、かつてシドニーでレースをした木下も強調する。 ※今回からこれまでにない「支援用のサポートボート」の使用が認められる。船には各国の役員が乗ることができ、スタートまで、風向、潮流、セールのカーブや、ヨットのスピードなどの微調整への助言、備品の調達、補充なども可能になった。重・木下組は、「微調整などは、自分たちではわからずにどんどん落ち込むこともある。その点で大きな支援になる」と期待していた。 |