オオクワガタの変態サイクルと積算温度についての一考察  (Page 6/8)



では♀の場合は如何でしょうか? 初夏回収1年1化の変態パターンを<図−7>に 晩夏回収1年1化の変態パターンを<図−8>に 晩秋回収1年1化の変態パターンを<図−9>にそれぞれ示します。

どのパターンも終令時の有効積算温度が約40度・月付近で蛹化します。 ♂であれば2年1化となる晩秋回収の幼虫<図−9>も、♀ではほとんどが翌年羽化してしまう理由が判ります。
ところで、桧枝岐などでは大型の♀が関西地方よりも高い割合で採集されることから、寒冷地では夏季の積算温度の累積が抑えられ、2年1化となることが考えられます。

 

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