美しい死体処理方法入門(2) 実践編   Page2/4

k−sugano

前脚とオオアゴの整形が終わるとあとは全体の整形である。
既に吸湿軟化しているので、付節やアンテナは指先やピンセットを使って伸ばしてやれば良い。ところが変な曲がり癖が付いていて簡単にいかない場合もある。
そのような時は fig-13 のように沸騰したヤカンの口から出る蒸気にあてれば良い。
注意深く、短時間に処理すること。さもなければ虫本体が水蒸気で濡れてしまって、後の乾燥に時間がかかることになる。


fig-13

頭部と前胸部の接着

今までの処理で、頭部を前胸部から取り外した場合は木工ボンドを使って接着する。
前胸部の穴をみると、フィルム状の薄い膜があるのが判ると思う。(fig-14)
まず、この膜を取り除く。さもないと膜にボンドが乗ることになり、前胸本体にボンドが着かず接着強度が落ちるからである。

fig-14

取り除いた後ボンドをつけるが、爪楊枝などに少量を取ってつけよう。つけすぎは禁物で、あふれたボンドで前胸部に生えている毛が汚れてしまってはいけない。

fig-15

fig-16

このようにして、大体の整形が終わったものと、処理以前のものを並べたのが fig-17、fig-18、fig-19である。

fig-17(整形前:Bottom View)

fig-18(腹面:Bottom View)

fig-19(背面:Top View)



BACK

NEXT

Page 2/4