危機は突然やってきた |
12月のある日、私はEPSON.770C(プリンタ-)のセットアップをしていた。年賀状の印刷をG3で行うためである。
EPSON770Cは、Perfoma588では印刷に時間がかかると言う名目で主を口説き落とし、ボ-ナスの予算案からせしめた?ものである。
いつもなら色好い返事はもらえず却下されていたはずだが、昨年主の年賀状を総べて引き受け印刷してあげたのが良かったらしい。(当初「年賀状をパソコンで印刷するなんて邪道だ。」と言っていた主であるが、ちょっと凝った印刷が友人たちから評判だったらしい。)
と言うわけで(どう言う訳だ)、私はEPSON.770Cをセットアップしていたのだ。セットアップと言っても、ドライバをインスト-ルして、USBハブを接続しただけだが。お洒落なG3には、お洒落な置方があるのでは無いのかと試行錯誤を重ねて、結局普通の置方をした。
試し印刷も上手くいき(普通そうだが)、旅行積み立ての戻り金で買った、200万画素デジカメで長男を撮影し、写真品質の印刷を堪能しようと長男にポ-ズをとらせていたときである。
主の声が2階から聞こえた。「2階のパソコンどかしてくれない。」
2階のパソコン(Perfoma588)をどかしてくれない?どう言う意味だろう。「何だって?。」私は聞きなおした。主はハッキリと私に告げた、「プリンタ-もデジカメも揃ったし、デ-タも総べて下のパソコン(G3)に移したんでしょう。もうこれ(Perfoma588)いらないわよね。」
ゲッ!、私は突然のPerfoma588撤去勧告にフリ-ズしてしまった。再起動すれば、上手く私のCPUは動いてくれるだろうか。 |
さよならPerfoma588 |
私は出来るだけ冷静を装い、2階へと階段をゆっくりと上っていった。1段1段上りながら、私のCPUは不確かな、不動小数点演算を行っていたことは言うまでもない。(あ-っ私のCPUがVelocity Engineを積んだG4並みだったら。)
遅い私の到着で主はかなりヒ-トァップしていた。私の顔を見るなり。「ここに、本棚置きたいの、パソコンどかしてくれない。」
私のCPUは、「タイプ○○○のエラ-が」こんな時にバグるなよ。又再起動だ。
「本棚って?。」私は知っていながら白々しく聞きなおした。(たまったアルバムを入れてある本棚、アルバムは自分達用、長女用、長男用とそれぞれ記念になるようにと焼き増しして3通り作ってあるので、けっこうな量である。現在はタンス部屋に置いてある。)私はディスクトップを作り直してみた。
主は恐ろしいほど静かに私に告げた。「本棚あそこに(タンス部屋)置いてあると窮屈なの、わかるでしょう。それともプリンタ-(770C)お店に返してくる。」
システムエラ-ついに爆弾マ-クが、、、、。私の顔はサッドMac状態に。
主はさらに続けた、「とりあえずパソコン床下の収納に入れておいて。(私の家の床下は収納スぺ-スになっている。床下へ階段を降りると4帖半程のスぺ-スが確保されており、日常使わない物が置いてある。ここに置かれた物で再び日の目を見た物は無い。) どうするかは後で決めましょう。」と、、、。
後で決めるって、(Perfoma588を中古で処分しても数千円にしかならないよ。捨てるの?やめてくれ-。せめてだれかにあげて。でも誰ももらってくれないって。)かんべんしてくだせぇ、お代官様。私はコンフリクトした。
私は主に言われるがまま、パソ台からPerfoma588を降ろしパソ台を分解しはじめた。
さよならPerfoma588、おまえを忘れないよ-。 |
救世主あらわる |
私はパソ台の分解を終え、Perfoma588の周辺機器の取り外しにかかった。
EPSON.700C。年賀状ではお世話になったね。君の作ってくれた書類で、へた字の私はずいぶん助けられたよ。ありがと-。
HUCOM.V34ES�。私に世界を見せてくれたね。28.8Kbsの君にはずいぶん無理をさせたね。もう使う気にはなれないけれど、第2の人生を探してあげるよ。
EPSON.Zip100。G3との掛け橋ありがとう。でもそれがPerfoma588の運命を決めてしまったね。でも君を恨まないよ。
Perfoma588。Macの楽しさを教えてくれた。なんてセンチになっていると、危ない人だと思われてしまうので、このへんにしておこう。
私は最後にソフトの整理に入った、G3に使えそうなソフトを選びだす。はっきり言って使えそうなソフトは無い。キットピクス、キットカツ、シ-ルクラブ、Living Booksシリ-ズ、ポンキッキ-ズ、スタンブでお助けチ、など長女が小学生時に私が買い与えたソフトであ。長女はよくこれらのソフトで遊んでいたっけ。それからPerfomaCDにバンドルされていた熊のゲ-ムとか、シンキン.シンキングスとか、スピンドクタ-とかでも遊んでいた。でも今ではほとんど、いや全く触っていない。そんなものか。
そんな私の哀愁をさそう背中に誘われたのか長男が張り付いて来た。長男は不安そうな顔で私に聞いた。「おとうさん何やってるの。」私は長男にPerfoma588を処分する事を告げた。
長男大パニック!!。長男は幼稚園から帰ってからPerfoma588でけっこう遊んでいたらしい。(そう言えば思いあたるふしがある。ディスクトップのアイコンがしばし移動していたのである。最近使ったアプリケーションを見ればキットピクスや、Living Booksシリ-ズが使われていたのだろう。) 長男は主と対決した。主は長男に弱い。危機一髪Perfoma588は長男に助けられた。 |
Perfoma588新たな人生 |
Perfoma588は処分されずにすんだ。しかしPerfoma588をどかし本棚を置く事は変えられない。私は新たなPerfoma588の落ち着く場所を探さなければならなかつた。
寝室から追い出され、1Fリビングはだめ、和室はもちろんだめ。長女の部屋は対象外。そうすると長男の部屋か、2Fのセカンドリビングか。長男の部屋は近々勉強机が入るし、ちらかったおもちゃを片付けるのは、Perfoma588をセットアップするより大変だ。セカンドリビングは引っ越しした時娘に反対されている。私は娘を説得しセカンドリビングの一角を確保した。もちろんパソ台、プリンタ-を置けるスペ-スは無小さな円卓の上にとりあえずセットした。 |
|
|
長男に助けられたPerfoma588、とりあえず円卓にセットしたが、自腹を切ってこのスペ-スに合うパソ台を買うしかあるまい。そして長男に飽きられないよう私の趣味と実益を兼ねた改造に走るのだ。
ちなみに長男は、Living.Booksシリ-ズの「ハリ-君とお化けやしき」「おばあちゃんとぼく」「リトルモンスタ-学校にいく」シンキン.シンキングス1、同2、キットピクスなどであそんでいる。 |
|
|
