なんとかなるだろうか

588 G3/240MHz


588にG3カ-ドを
 長らく手を加えていなかった588をついにG3化しました。
 588のロジックをAlchemy180MHzロジックに入れ替えた時点で、G3化が可能であったのですが、子供の使用する環境では特に不満を感じなかった事より、G3化が遅れていました。(本当は予算の問題です)
 先日、自称PowerMac6500でTVを見る事ができるようにと(6500でTVで録画計画)、Yafooオ-クションで6420/17インチモニタセットを格安で落札しました。
 6420はAlchemy最強の603e/200MHzを搭載しているため、パ-ツ取りしたあとのロジックを、そのまま588に移植すればプチクロックアップができ、17インチモニタは現行の15インチモニタと交換するで、無駄ないパワ-アップが図れるとふんだからです。
 6420が届き、動作確認のために電源を入れ、「Aplleシステムプロフィ-ル」にて6420を確認すると、CPUの表示が「PowerPC750 240MHz」となっているではありませんか。ロジックを取り出し、2次キャシュの取り付けられているであろうスロットを確認すると、予想通りG3カ-ドが乗っていました。
 G3カ-ドは、今は無きインタウェアの「BOOSTER 64.54 G3 240」と言う商品です。何と言う幸運でしょうか。(メモリも64MBと16MBが実装されていたため、超お買い得商品)
G3カ-ドの価格(Alchemyに搭載できるG3カ-ドの価格.2001/9)
 G4が主流になりつつある現在、G3カ-ドはかなりのプライスダウンとなっています。
 AlchemyなどのL2に増設できる商品は3社ありましたが、現在はSONNET社のみとなっています。又、以前存在した240MHz、320(300)MHzなどの低クロックモデルは生産中止になっています。
商品名
対応機種
販売元
SONNET G3/400/512K 6400.5400.5500.6500.20th 29.800(Do夢)
SONNET G3/400/1M 6400.5400.5500.6500.20th 35.800(Do夢)
SONNET G3/500/1M 6500.5500.20th 46.200(AEP
 オ-クションサイトのL2/G3カ-ドの出品もけっこうあります。SONNETの場合、 G3/240で15.000から20.000円、300MHzで20.000円前後、400MHzモデルで25.000円から30.000円で取引されているようです。比較的現在の販売価格に近い値で取引されていますので、新品を購入した方が保証の問題などから有利な場合が多いようです。新品の流通価格に注意しましょう。現在OS9.1までの対応ですがOS Xの対応が期待できます? 現行では対応していません。
 インタウェアの製品の場合、会社が既にありませんので、ドライバのアップテ-トは不可能です。最終VerのドライバはOS9.0までは対応しているようです。オ-クションでは240MHzモデルが良く出品されています。15.000円前後で取引されています。
 Newerに関しても同様な状態です。オ-クションでは商品もあまり見かけません。インタウェアにしても、Newerにしてもドライバのアップデ-トは不可能で、ドライバの無い商品を手に入れる場合は、ドライバの入手先を確保する必要があります。
 インタウェア BOOSTER G3 240/512Kのドライバ
booster.dribr.gif 今回は棚ぼた式にカ-ドが手に入りましたもので、正規のドライバは付属していませんでした。落札時のOSは8.0ドライバはVer1.0.0と言う物でした。現在の588のOSは8.1で、OS8.6までの使用を考えてドライバの最終最新ドライバをネットで探す事にしました。
 ドライバの入手方法-私が探した結果日本国内でドライバをダウンロ-ドできる所は無いようです。インタウェアの製品はアメリカで「Vimage」と言うブランドで発売されていたこともあり、The 6400 Zoneでドライバのダウンロ-ドが可能となっています。
 左にダウンロ-ドしたファイルを示します。「BOOSTER 64.54.機能拡張v.1.0.0」はOS8.0の落札した6420にインスト-ルされていたもの、その他はダウンロ-ドしたものです。最終版はOS9に対応した「ver1.2.1」のようです。「Vpower Control」コントロ-ルパネル書類で、ドライバとVpower Controlの2つの書類をインスト-ルする事で、始めてG3カ-ドが使えるようになります。(ドライバだけでは動作しません。Vpower Controlはキャシュ関係をコントロ-ルしているようです 日本版では「BOOSTERキャッシュ設定」となっていました。verは、1.0.0b)
 始め、このコントロ-ル書類の存在を知らず、ドライバだけインスト-ルしたため、起動中フリ-ズの嵐となりました。又これ以外にユーティリティの「BOOSTER info」がありました。(温度表示できないためお勧めできません)

booster.2.jpg
 BOOSTERと2次キャシュメモリを比べて見ました。この大きさなら確実に、ロジックが入るスペ-スが縦方向に少ない588でも、問題なく取り付けられます。
g3.588.jpg  PowerMac588のロジックであるAlchemy/180MHzにBOOSTER 64.54 240を取り付けて見ました。Gazell同様メモリとの間はぎりぎりです。 

問題発生
 コンパネの書類以外は問題なく588に取り付ける事ができたG3ですが、思わぬトラブルに見舞われました。
 1.マウスの動きがおかしくなる。2.突然のソフトの終了。3.フリ-ズ。 4.起動時の文字化け、フリ-ズ。 5.システムエラ-。
などなどです。これらは数十分使用後に必ず現れます。又、Nortonのシステムインフォメ-ション測定後、又は測定中必ずと言って良いほどフリ-ズします。OS、ソフトの再インスト-ル、OSの基本のみでの検証、カ-ドの組み直し、etcなど行いましたが改善されませんでした。6420に組み付けられていた時には起こらなかった症状なので、G3カ-ドの不良、破損とは考えられず、ドライバの入れ替え、ソフトのコンフリクトを疑い検証しましたが解決しませんでした。
 そこで、以前「最強のPerformaを創る会/PPC 」でBOOSTER G3の温度が高いと言う話題を思い出し、もしやと思いMetronome v1.4.4でCPU温度を測定してみました。結果驚きの81度。Nortonのシステムインホメ-ション測定直後は91度そのままフリ-ズとなりました。「ほんまかいな」とロジックを引っ張り出しク-リングフィンに手をあてるととんでもない熱さです。ソフトでの温度測定誤差が大きいと言う事は知っていますが、91度と言うのは嘘ではないようです。実際のコア温度はもっと高いと推測されます。
 カ-ドを6420に戻し、同様測定してみましたが67度以上上昇しません。6420の場合G3カ-ドの直ぐ横が廃熱ファンとなっているため、温度が上昇しないと思われます。588の場合正規対応機種ではなく、ロジックの入るスペ-スも狭く、68Kの使用が前提であるため、廃熱、冷却の考慮はされていません。このため温度暴走が起こると思われます。(BOOSTERはファン付きフィンも存在し、カ-ド上にファン用の電源が来ています) これを利用してCPUのク-リングファンを取り付ける事にしました。
CPUク-リングファンの取り付け
g3.588.cf.1.jpg

g3.588.cf.2.jpg

 上記写真のように2つのファンを取り付けました。
 一つ目のファンは、G3カ-ドに元々装備してある冷却ファン用の電源を利用して、チップセット用のファンを取り付けました。(サイズがぴったり) カ-ドの端子との接続は、パソコンショップに売っているHDDアクセスランプの物を使いました。(写真左)
 二つ目のファンは、HDDの電源を利用して背部I/Oパネルを加工して取り付けました。 
g3.588.cf.3.jpg
 左写真のように、背部パネルもファンにぶつからないよう加工します。ビデオ関係のポ-トのあるパネルと微妙に合わず、少しがっかりしました。それ程違和感は無いと思いますがどうでしょうか。
 動作確認も上手くいきました。ほぼ完成まで数時間でした。
結果

non.cool.gif

cool.gif

 まったく同じ環境で測定したCPU温度です。左がク-リング無し、右がク-リングありです。起動10分後、Nortonでシステムインフォメ-ションの測定直後の温度です。ほぼ20度の差が出ました。6500、YosemiteとCPUク-リングを試してきましたが、これ程効果が出たク-リングは始めてです。The 6400 Zoneの報告でもこのカ-ドの動作温度は67度前後となっていますので、ほぼ普通の状態と考えられます。
Nortonシステムインホメ-ション
g3.588.sys.gif
g3.588.cpu.gif
 ほぼ、初代iMacと同等のスコアが得られました。ビデオ性能が上がればもっと良い結果が得られると思います。588のモニタの醜さを差し引いても、魅力のあるマシンだと自画自賛しています。これで588の寿命が又延びました。


Mac is NO1
top
588.Room