実験結果、果たしてパルセーションダンパーは必要なのか??
実際に走行してみた。パルセーションダンパー有り/無しの状態で全く同じ走らせ方はできないので、その点はご考慮を。また振動によって映像が揺れるが、その点もご容赦を。
パルセーションダンパー無しの結果を見ていただこう。実際に走行してみると、過給時に燃圧が上がる。
一方で減速時(燃料カット時)の燃圧は下がっていない。またパルセーションダンパーが無いからといっても加速時に息継ぎするとか、ふけ上がりが悪いとかいう現象は見られない。実際の感覚でも加速がもたつくというような感じは受けなかった。
次に、外付けパルセーションダンパー有りの結果を見ていただこう。この実験ではパルセーションダンパーの動きにも注目して欲しい。過給時の燃圧の上がり方だが、パルセーションダンパー無しと変わらない。過給時はパルセーションダンパーがバネの縮む方向に若干動く。
減速時もパルセーションダンパー無しの時と変わらない。パルセーションダンパーはバネが伸びる方向へ若干動く。どちらの場合も「若干動く」程度であり、細かく動くということはない。従って燃圧の脈動を緩和するといった働きがあるとはとても思えない。
実際、走りの感覚はパルセーションダンパー無しの時と全く変わらなかった。即ち加速がもたつくとかいうことは感じられなかった。
最後に、空ふかしのみの映像を見ていただこう。こちらの方は振動が少ない分、映像の乱れが少なくわかりやすいかもしれない。着目して欲しいのは燃圧計と連成計の動き。吸気管負圧が大気圧に近づくと、燃圧が上がる傾向が見て取れる。それにあわせてパルセーションダンパーのバネは縮む方向へ動く。が、バネが細かく動くということはなく、燃圧の脈動を吸収しているようには見えない。
結論だが、パルセーションダンパーは不要である。何のために付いている部品なのかさっぱりわからん。放っておくとガソリンが漏れ出すので、中央の穴に耐ガソリンの液体ガスケットとともにタッピングビスをねじ込んで、ガソリンの漏れを止めればいいと思う。