ツール王国、怒濤の進撃

 手元に残っていたカタログから拡販の軌跡をみていこう。VOL.11から最新のVOL.13まで3冊あった。




 営業拠点。海外にもたくさんある。




 会社の沿革。2005年あたりから急激に手を広げてきたことが分かる。




 2007年9月から2008年2月までが有効期間となっているVOL.12のカタログに掲載されている売上高などが書かれたグラフ。注目して欲しいのは平成20年(2008年7月)の予測値。売り上げ100億円、取引会社数は30万社になると予測している。




 次に2008年3月から有効期間となる最新のVOL.13のカタログに掲載されている売上高などが書かれたグラフ。平成20年の予測値が上方修正されている。売上高は120億円、取引会社数は40万社だ。この予測値が的確なデータに基づいたものであると仮定した場合、彼らは死ぬ直前までまだまだ行けると思っていたと考えられる。




 店舗数。本社が大阪にあったため、関西では3店出店していたが、2007年3月9日を境に、急激な店舗拡大を計る。まず関東に3店同時オープン。




 チラシが残っていないのだが、2007年6月には広島を始め3店をオープン。さらに2007年9月8日には、福岡・仙台・札幌を始め8店同時オープン。怒濤の進撃である。




 この進撃が財務内容を悪化させた一因であることに疑いの余地はない。