怪しい中古車

 今まで見てきた通り、AZ−1はなかなか手に入りにくい車となっている。そのため普通なら廃車になってもおかしくないような車でも商売になってしまう。こういう書き方をすると、「粗悪品を売る業者が悪い」という論調になってしまうが、「事故車でもかまわない」という顧客側のニーズがあるのもまた事実なのだ。そのような中、AZ−1のニコイチ(2台の廃車を溶接・合体させて1台のまともな車にする)情報が入ってきたので紹介したい。

 浜松市の中ではそれなりに・・・規模(常用/RV売り場等に別々に成っている)の店で聞いたものです。その方の扱った数少ないAZは、殆どが修理もしくは修復歴が有り(フロントが多い様です)。二個一物も数回扱ったそうです。
 その方曰く、
『本来ならば二個一修復歴は扱いたくないのだけれど、それでも良いと言ってくれるお客さんもいますし・・・』
『最近では、低価格でマトモな物は手に入らないから・・・』・・・との事。尚、当然 再塗装/全塗装物は怪しい・・・とも言ってました。
私の想像ですが・・・
二個一修復をやったとするならば、平成7年頃じゃないでしょうか・・・
1,やったのは誰か・・・
  個人修理で二個一をやるのは割りに合わない為、その筋の業者でしょう。
2,やった時期・・・
  (この辺では・・・)平成7年初頭迄は超不人気(ナンバ−付き新車が100万〜105万だった)、その後 急騰している(3〜4万キロも走ったH4年物が115〜120万)ので この辺りが怪しい。
  尚、この辺りでは、この程度でこの値段(?)っと云う様な物でも買う奴がいます。ディ−ラ−に捜してもらってる方も結構います。(昨年の5月頃マツダで聞いた時、出物を待ってる方が既にいました)
3,怪しい物・・・
  修復後の姿としては、マツダスピ−ドバ−ジョンが多い様です。何故ならば、売り易いからです。
  又、極端に安い・・・或いは、合わせの悪い物も当然怪しいと疑うべきでしょう。

 という情報である。また私からは、「ノーマルならば80万、MSVならば100万を切るAZ−1には手を出すべきではない(前述の激安AZ−1を除く)」、ということをアドバイスしたい。確実に事故車である。もっとも「自走可能な部品取り用の車」として買うのであれば、それはそれでお買い得である。