さて続きです。

 3.同じ内容のホームページが存在しない場合
 この場合は完璧なホームページを目指しましょう。完璧とは本編で出てきました「5W1H+比較」思い入れ」を用いて具体的にまた抜けのないように作ると言うことです。作り方は本編の方を参照してください。なお、よりすばらしくするノウハウもありますが、これを逆に悪用するとネットの秩序を乱すことができるようなものなので、ここでは公開しません。この項目が他に比べて極端に短いのはそのためです。
 なお、いろいろな所にアクセスしてみればわかるはずですがアクセス数の多いところは内容が充実しているものが多く、逆に内容がないのにアクセス数の多いところは非常に少なくなっています。どんどんいきましょう。

 

2.信用を付加する

 インターネット、特にWWWの普及により個人での情報発信が容易になりました。これにより、様々な人が個人的に得た有益な情報を多くの人の間で共有できることになります。しかし、これには1つ問題があります。それはホームページに記されている情報の信用(信憑性)の問題です。
 あなたは会社の仕事で名刺を渡すことがあると思います。相手はあなたを信用していると思いますか? 実の所は信用していません。信用しているのはあなたではなく、あなたの会社なのです。あなたの会社を信用しているからこそ、あなたを擬似的に信用しているのにすぎないのです。このことをホームページに当てはめてみましょう。そうするとあなたのホームページは信頼のおける組織に属していないため誰からも信用されないということになります。ではどうすればいいのでしょうか。
 方法は2つあります。一つは今まで述べてきた、具体的に表現して信憑性をもたすこと、もう一つはあなたのホームページを雑誌に掲載し、掲載されたとの旨をホームページに載せることです。「大きな出版社に掲載されていることは全て正しい」という考え方は非常に愚かなことである、と皆知っています。しかし実際にはそうではなく、多くの人が信用してしまうのが現状です。この際ですから、これを利用してしまいましょう(あなたのホームページが悪意に満ちている場合、公共の福祉に反している場合はこんなことをしてはいけません)。雑誌に掲載されること自体はアクセス数増加に効果がないので、こういう利用の仕方をしましょう。
 ではどのようにしたら雑誌に掲載されるのでしょうか。よく、雑誌掲載のための文章の書き方の例文などがありますが、これは「雑誌の編集者」の立場になって考えると実に的をはずしたやり方といえます。よく考えてみてください。相手は物書きのプロです。そのプロの目であなたの宣伝したホームページが見られるのです。ホームページがつまらない内容なら、宣伝文がどんなに優れていても即ボツです。また、物書きのプロは情報収集のプロでもあります。あなたのホームページが優れているのなら、黙っていても向こうの方からやってきます。実際このホームページの場合、黙っていても5社から掲載承諾のメールが来ました。そのうち1社からは原稿の執筆まで頼まれました(これには驚いた)。もちろんただ待っているだけでは積極性がないのでアピールすることは重要ですが、その前に最低限ホームページの内容を充実させておかなければ、悪評を自ら宣伝することと同じになってしまいます。実際、雑誌に載っているホームページにアクセスすると、その内容・着眼点のすばらしいものが大半であることに気づかれることと思います。
 雑誌編集者に注目してもらうには、即ちホームページの内容を充実させるには・・・くどいようですが、もう何度も書きました「5W1H+比較」と「思い入れ」を用いて具体的にまた抜けのないように作ること、他とは違う・存在意義のあるオリジナルなものを作ることに他なりません。物書きのプロですから5W1Hなど、基本中の基本です。また同時にクリエーターでもあるわけですから、オリジナルなものにも惹かれます。
 この雑誌に掲載するという作業は、実際にホームページができてからの話になりますが、それを意識して作成することも重要なので、時系列的配置をくずしてこの場に織り込みました。

 

3.その他

 1.ホームページの内容は1つに絞る
 本編の悪いホームページの例にも示しているように、内容を1つに絞らないと見ている人はわかりません。特に内容が濃くなれば濃くなるほど、さらには複数の内容に何等関連性がない場合は最悪です。古今東西を問わず、優れていると言われているものの多くは1点集中主義となっています。ところがこのホームページは2つの内容が入っています。1つはホームページの内容のこと、もう一つはアクセス数増加の手法についてです。これはアクセス数増加にはホームページの内容がしっかりしていないとダメである、という考えのもとにやむを得ず機能別に分けた構成で2つを入れていますが、確かにわかりにくくなっています。というわけで、このホームページの作成を時系列的に一本にまとめたこの「追記版」を、その反省をこめて書いているというわけです。

 2.無意味な情報は加えない
 情報量が多いことは優れたホームページの条件の1つです。しかし無意味な情報がたくさんあっても仕方がありません。混乱するだけです。情報とは人が興味を持つものでないといけません。人の役に立たねば意味がないのです。
 「ホームページの作り方」を例にすると、ここでは日々のホームページのアクセス数を一部の例外を除いて公開していません。毎日のアクセス数を公開しても見る人にとっては意味を持たないからです。意味を持つのは、何らかのアクセス数増加手法を試したときの、アクセス数の移り変わりのデータであり、見ている人のホームページのアクセス数を増やすのに役立つものであるかどうかを判断するための情報です。

 3.ホームページの世界観を表す
 これは内容そのものでなく、その演出の問題となります。いろいろなホームページを見ていると、内容と画面のイメージが全くずれているものがあります。例えば「怪獣」関連のホームページがあるとすると、そのバックグラウンドテクスチャーが「ピンクのハートの絵」だったりする場合です(存在するとは思えませんが)。これではいくら内容が優れていても、色眼鏡をかけて内容を見ざるを得ません。信憑性さえ疑われてしまいます。
 従ってホームページの世界観を画面に表しましょう。「AZ−1のページ」の場合は、「スポーツカー」ということで「威厳・迫力・美・格調」を基調にデザインしているつもりです(一部そうなってないところもありますが)。バックの黒は「威厳と迫力」を、光る文字は「美」を、トップページの油絵調の絵と各ページのヘッダーは「格調」をそれぞれ表しています。あまりやりすぎると重くなるのでよくないのですが、せっかく苦労して作ったホームページですからこのくらいの気は使いたいものです。