【6月13日(日)】


 だらだらと原稿を書くが調子が出ない。




【6月14日(月)】


 SFMの原稿(ベストテンのほう)をようやく仕上げてメール送稿。予想通り、オレが最後じゃなかったらしい(笑)。しかし堺三保と同着は不本意かも。うしろが添野だけっていうのはなあ。

「理想のSF映画」コラムを途中まで書き、香港ラウンドのネパール戦を前半だけ見てか ら、BOX東中野で『ダーク・スター』。この映画見るのはほぼ20年ぶりですね。字幕なしのビデオ上映会で一回見たっきりなので、エレベーターのシーンとか全然忘れてました。いやはや。

 添野・柳下と駅前のスパゲッティ屋で飯食って帰宅。




【6月15日(火)】


 SW特集の取材でテレパル編集部の人々が西葛西来訪。東西線の線路と平行してのびる自転車用道路上で写真撮影。公開直前の特集号でオレなんか取材してる場合じゃないと思うのだが。これでとりあえずダース・モールTシャツは元をとったかも(笑)




【6月16日(水)】


 フジテレビのMディレクターから携帯に架電。おお、またスター・ウォーズか、と思ったら、「タレント本にはおくわしいですか?」。なんか松原千明の本が出たのでコメントしてほしいとか(笑)。
 それは専門外でしょう。と言いつつ最近のタレント本の傾向について適当なことをしゃべり(杉田かおるの『すれっからし』が面白い、とか)、幻冬舎の見城社長のコメントとるといいのではと推薦して電話を切る。

 アサヒグラフからもエピソード1の原稿依頼。さらに河出書房も《文藝》の別冊でルーカス&スピルバーグ本を出すとかで、電話がかかってくる。さすがに映画の中身についてはもう書くことがないので、「エピソード1はいかに受け止められたか」というネタで書くことにする。サウスパークのキャラで予告編を再現したPark Warsとか。「サウスパーク」ファンは必見。劇場版は日本公開するのかなあ。

 そう言えば、トーレンに教えてもらったエピソード1パロディ脚本があったよね、と思って読み出したら笑えたので、原稿の合間にローカライズ。5分でわかるファントム・メナスとしては非常によくできている。
 ただし、まだ見てない人はぜったい読まないこと。うっかりノベライズとかシナリオとか先に読んじゃった人だったらまあ大丈夫か。完全ネタバレです。
 というわけで、これが正しいスター・ウォーズだっ




【6月17日(木)】


 1時、神宮外苑の軟式野球場・大銀杏グラウンドで、第二回推協ソフトボール大会。前回は行こうと思ったのにF.F.N.が入っちゃって行けなかったやつの二回目。日本推理作家協会でなぜソフトボールをやるのかは謎ですが(逢坂理事が好きらしい)、今回は推協組VS編集者組ってことで、各社編集者が無理やり駆り出されている。仕事でソフトボールやるのもたいへんだけど、まあウィークデイですから。

 大森はちょっとキャッチボールしただけですでにへろへろ。暑い。暑すぎる。しかも推協組の一塁側ベンチは日陰がない(笑)。ベース一周するだけで死にそうになるね。いやはや。
 作家組の主力はピッチャーの逢坂剛氏真保裕一氏。真保さんは現役草野球選手だけあって、ユニフォーム姿もサマになっている。バッティング姿はこれね。華麗な外野守備を披露して、レフト方向の打球は一手に引き受け、最多守備機会のノーエラー。やはり外野で捨て身の守備を見せたのが小沢章友氏。強風に舞い上げられた土埃が竜巻を形成するなか、年齢を感じさせない速度で縦横無尽に走り、ユニフォームを真っ黒にしてました。元気だなあ。
 息子とキャッチボールで鍛えている茶木則雄も意外とやりますね。我孫子武丸と野球対決はどうか。

 大森は主にセンター方向を担当したんですが、守備機会はほぼゼロ(笑)。攻撃では、第一打席にいきなり三振。どうなることかと思ったら、あとは三塁ゴロエラー、四球、三遊間安打、センター前ヒット……という成績で、4打数2安打3打点、出塁率は8割。第一試合のあとしばらく休んでたのがよかったかも。二試合フル出場はもはや不可能なり。
 試合の結果は、推協チームの一勝一敗。スコアは忘れちゃったけど、7対13と16対5とか、そんな感じ。

 そうそう、写真を整理したついでに、横溝賞のときの、北村薫氏と鶴光師匠の貴重なツーショット写真を掲載しておきましょう。

 試合のあとは、すぐ近くのビアガーデンで宴会。編集者組の一塁手&投手で活躍したS野@小説新潮が恩田さんちに遊びにいくというので、一緒に新居拝見ツアー。それまでエアコンなしのワンルームだったのが、新居は一気に3DK。
「布団しまわなくても原稿が書けるようになってよかったです」とか言ってるし。手みやげも持たずにいったのに、恩田さんの手料理でもてなしていただいて申し訳ない感じ。せめてものお詫びに、毎月山ほど原稿を書いてるのに全然単行本が出ないことについて忌憚のない意見を申し述べましたが、H川@幻冬舎が合流してからはなんか業界ゴシップ話が炸裂してたような。当日記は《噂の真相》じゃないので書けませんが、編集者はどうしてそんなに下ネタが好きかなあ。ほら、恩田さんがすっかり引いちゃってるじゃないか。
 運動後の宴会ですっかりできあがってたS野は、恩田さんの料理にちょっと箸をつけただけで椅子に沈没して爆睡。こらこらその椅子は恩田さんが清水の舞台から飛び降りたつもりでコンランショップから購入した中村うさぎ価格の椅子なんだぞ。




【6月18日(金)】


 午後2時、フジテレビの取材クルーが来訪。見城さんには、「うちはタレント本とか暴露本出してるつもりはありませんから」とあっさり断られたそうで。オレも専門じゃないのに。そりゃ『ダディ』の書評は書いたけどさあ。

 しょうがないので仕事場に案内し、松原千明『リボーン』の感想をしゃべる。書評を書くよりは楽(笑)。お愛想バージョンと辛辣バージョンを両方収録していったけど、どっちが使われるのやら。

 3時に取材クルーが引き上げ、飯田橋に出てエスクァイアのS原さんとスリランカ行きの打ち合わせ。航空券を受けとり、旅行障害保険に署名捺印、クラークへのお土産(本人のリクエストで短波の入るラジカセ。「短波が入るやつは大きくて重いけど、それでいいか? AMとFMだけでいいなら小さくて軽いのがあるぞ」とファックスしたところ、クラーク本人から、「両方持ってきてくれたら取材時間無制限にしてあげよう。でも、エージェントには内緒だよ」みたいな返事が来たんだそうで、編集部では「このじじい」と人気爆発中(笑)。クラークったらお茶目。
 しかし編集部でも、サインをもらってきてくれという人がだれもいないらしい(笑)。
「え? クラークに会うんですか? いいなあ、サインもらってきてくださいよ」と言った図々しいやつは、いまのところH川@幻冬舎ひとりだけ。人気ないのか、クラーク。

 クララ嬢がつくってくれた日本で唯一のシンハラ語講座のページを読んで勉強するが、もはや全然単語が覚えられない。あゆぼわんは覚えたけど。
 さらに冬樹蛉から教えてもらったurlを頼りに、クラーク最新リンクにたどりつき、最近のインタビューだのチャットのログだの近況だのを読む。野望は「クラークと卓球すること」だな(笑)。
 大森は中学まで卓球部所属だったのである。こないだ聞いたら茶木さんも卓球部だったそうで、推協卓球大会も提案中。

 ジャンデールで仕事してたら40代後半のスーツ姿のサラリーマン二人連れ(関西弁)がやってきて、えんえん最近の映画の話をしている。
『シコふんじゃった』をすすめられてビデオで見たら面白かったんだそうで、
「その次に見た坊さんの映画もおもろかったなあ。あれ、なんていう題やったかなあ」
(大森:それは『ファンシー・ダンス』だってば)
「インターネットの映画も劇場で見たなあ。のほほん茶のコマーシャルに出てる外国の女優の……ほら、のほほんの」
(それはメグ・ライアン)
「その女が本屋の娘で、大書店の御曹司とくっつくんや」
(それは『ユーガット@メール』)
「最初はメールでやりとりするんやけど、相手がだれかは知らんのや」
「そらそうやなあ。顔が見えんからねえ」
(だからそういう問題じゃなくて……)
「『ディープ・インパクト』いうのも見たけど、なんか最近あんな映画ばっかりやなあ。どうしてかなあ」
「『ディープ・インパクト』、けっこう面白かったけどな、オレは」
「わしはあかんわ」
 などなど。

 F.F.N.の京極夏彦×田村由美対談の原稿をまとめるため、MAG TIMEで『BASARA』を最初から読み直す。というか、最初のほうしか読んでなかったんですが、なるほどこういう展開になるんですか。アニメはどのへんまでやったんだろう。

 家に帰って∀ガンダムと香港戦のビデオを見る。今野敏(1年戦争おたく)も絶賛の∀ですが、予想された展開になりそうな雲行き。だから戦争しなくていいんだってば。まあしかし、ビームサーベルにつづいてシールドまで登場し、いよいよフル装備だからなあ。あの二人はいつまで入れ替わったままなんだろう……。


top | link | board | articles | other days