【2月1日(月)】

《デルフィニア戦記》めでたく読了。一日四冊ペースだと一瞬ですね。途中、ちょっとダレるところもあるけど、全体的には傑作の名に恥じない仕上がり。結末のつけたかもいさぎよくてマル。



【2月2日(火)】

 今日はたのしいおたんじょうびなのである。いくつになったかはひみつだ。そういえば去年も誕生日はFFやってたんだよな。しかし今回はフライング入手のサンプルなので、まわりでだれもやってない。必然的に闘争心がわかず、はやく進めようという気力が起きないのだった。いかんなあ。

 誕生日なのでささやかにお祝いをすることにして、馬場のフランス家庭料理な店へ。アトリエサードでバイト中の三村美衣が合流し、プレゼントに謎の電卓をくれる。確定申告用だって。そういえばもうそんな季節か。
 料理は安くてうまく、雰囲気も悪くない感じ。駅からちょっと遠いんだけど、昔アトリエサードがあったビルの一階らしい(笑)

 食後、仕事を終えた小浜徹也が合流、四人でビッグボックスに流れて、すげえひさしぶりのボウリング&カラオケ。2ゲーム投げて両方とも150ぐらい。オープンフレーム多すぎでしょう。



【2月3日(水)】

 《デル戦》が終わったので、その他の新刊SFを読みはじめる。ホーガン『造物主の選択』、ソーヤー『スタープレックス』、マコーリイ『フェアリー・ランド』と今月の翻訳SFは粒揃い。、あ、《紅の勇者》もあるのか。
 締切は明後日なんだけど、どう考えても読み切るのは不可能ですね。



【2月4日(木)】

 どういうわけか今年はサントリーミステリー大賞の公開選考会の招待状が届いたので、どんなもんか一回ぐらい見てみようと出かけてゆく。最終候補作3本の内容はビデオ化されて、公開選考に先だってそれが上映されるシステムなんですが、オレが着いたときにはもう上映が終わってました。くそっ、それを見に来たのに。
 公開選考は、林真理子が出産入院のため欠席で、浅田次郎、北方謙三、藤原伊織、北村薫の4人が壇上に並び、一作ずつ感想を述べてゆくシステム。最初から評価がわりと一致してたんで、最後の投票もあんまりスリルがなくて残念でした。

 終了後、西上心太、井家上隆幸、香山二三郎など書評家7、8人でお茶を飲み、情報交換して帰宅。



【2月5日(金)】

 キネ旬ベストテン号到着。「ダーク・シティ」にオレ以外一票も入ってないのを知って愕然。ちなみにオレの顔写真はここ数年ずっと同じのが使われてますが、「髪型が向かって右だけ扁平していて後ろに何やら脳味噌みたいな影が見える」のは、ゴセシケじゃなくて帽子かぶってるだけなんだってば>タニグチリウイチさま。

 ミストラルでQuick JapanのK編集長と打ち合わせ。ホラー大賞最終選考に残りながら審査員に思いきり罵倒された『バトル・ロワイヤル』がけっきょく太田出版から出版の運びになったんだそうで、それのクロスレビューを書いてねという話。ロフトプラスワンの「新人賞コンプレックス」のとき、枡野浩一氏がしきりに(座談会だけ読んで)これはぜったい面白いんじゃないかと言ってたのが編集部に伝わって、QJ誌上で著者に呼びかけたら(角川は連絡先を教えなかったらしい)本人が名乗り出て……という経緯とか。まあ太田出版向きではある。オレとしては、あのときの候補作中では、戸梶圭太「Century of the Damned」がイチ押しだったんですが、まあ彼は新潮ミステリー倶楽部賞とったんで、そのうち新潮社か角川書店で本になるでしょう。

 SFマガジン《SFインターセクション》の伊藤和典インタビュー用に、「ガメラ 大怪獣空中決戦」と「ガメラ2 レギオン襲来」を見直す。いちばん古くなってたのはG1に出てくるヴェルディのサポーター(笑)。まさかこんなことになるとはなあ。G2は、最初見たときは違和感があったんだけど、冷静になって観ると、G1より上ですね。G1が記憶の中で激しく美化されてたのがよくわかる。



【2月6日(土)】

 ポケットステーションにいちはやくチョコボを入れて近所の子供に自慢するため(推定)に、三村美衣が来訪。うちにポケステがあればアイテム拾ってもらえるのになあ。

 ポケステにチョコボをお出かけさせてから、三村美衣持参のケーキを食べ、いっしょに外出。うちの前のバッティングセンターで一時間ばかり遊び、書泉西葛西と古本屋をまわってから馬場に出て、まだ時間がはやいので歌広場でカラオケ一時間。それからユタの例会に出て、ねぎしでごはん食べて、ルノワールに寄って帰宅。

 FFVIIIは3枚目で思いきりSFな展開が。シナリオの出来はVIIよりいいかも。オーディンは爆笑です。はやい段階で入手しておくと吉。あとシュミ族の村の石さがしもね。まさかここまで役に立つものをくれるとは……。
 しかしけっきょく最後まで終わらないまま、Gamewalkerの原稿を書く。かなり厳しい評価になっちゃったけど、まあFFですから。



【2月7日(日)】

 ひたすら読書。ときどきFF。たまにサッカー。寒いので家から出られなくてちょうどよかったり。



【2月8日(月)】

 3時、イマジカで「ガメラ3 邪神覚醒」初号試写。スタッフ試写に混ぜてもらったので、仲間由紀恵とか蛍雪次朗とか藤谷文子とかキャスト陣の姿もちらほら。
 映画の中身はいやもう凄すぎ。事前情報はなるべく入れないようにしてたんで、めちゃめちゃ驚きましたね。まさかこんな映画になってるとは。密度もすごくて、1時間48分の映画なんだけど、3時間か4時間見たような疲労感。京都駅のクライマックスでぐがががんと来て、それであのラストだもんなあ。ほとんど放心状態でしたね。いやはや。
 今回、話が伝奇ロマン方向に行っちゃってるので、途中、SFファン的には納得できないものがあったりしたんだけど、このラストでぜんぶオッケー。いや驚いた。

 その興奮も醒めないうちに伊藤和典氏にインタビュー。なんか頭の中がぐるぐるしてたので要領を得ない取材になっちゃって反省。ネビ板出てくるのはやっぱり伊藤さんのアイデアで、一時期M:TGにハマってたらしい。そうか、熱海でM:TG合宿とかしてたときにそれを知ってればなあ。
 G3だから当然パワーMacとか、マイクロソフト資本入ったからやっぱりIEだよね(前作ではNN)とか、細かいギャグがナイス。あとは三輪明日美だよね。しかしあの三角関係はじつは「死国」かも。

 いちばんかわいそうなのは、インタビューに同席するため試写を見られなかった塩澤編集長。しかもインタビュー中にがんがんネタをばらされちゃって、不幸としか言いようがない。まあ怪獣映画おたくじゃないから。

 インタビュー終了後、6時の回の試写を見にきたガイナックス組の人々と遭遇。てんちょさん……じゃなくて佐藤裕紀監督とか、庵野監督とか。先週の「カレカノ」最高だったす、みたいな話。これからは劇メーションでしょ、やっぱり。
 しかし怪獣ファン的にはG3は納得できないものがあるらしい。それは心がせまいと思うぞ。あとは池田憲章氏が特撮のディテールについて熱く語ってのが印象的でした。すでに見ているガメラが違う(笑)。



【2月9日(火)】

 来月講談社ノベルスから出る高里椎奈『薬屋探偵妖綺譚 銀の檻を溶かして』の解説を書く。妖怪三人組が薬屋やってるんだけど、妖怪がらみの事件を解決する探偵が裏稼業。女の子向けヤングアダルト+本格ってタイプ。メフィストではD氏が「ショタです!」と吠えてたけど、まあショタも要素のひとつではある。リベザルって妖怪がめちゃめちゃかわいいんですよ、奥さん。

 FF3枚目がようやく終了。いや、風神雷神にはけっこう苦労しました。サイファーがなんかオーディンくんと勝手にやりあってくれたんで楽だったけど。
 しかし問題は4枚目冒頭のアデル戦。どうやったら勝てるんだこんなの。



【2月10日(水)】

 伊藤和典インタビューをテープから起こして速攻でまとめる。やっぱりテープ起こしは自分でやったほうが速いのだった。

 デバッグステーションとサンプルのFFはバイク便が回収に来てさようなら。いや、メモリカードにデータは残ってるんですが、とうとう発売日までにクリアできなかったわけだなあ。ちぇ。


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