Last Updated 2018/2/20
日刊リウイチ
TUNAGATTEIRUNOYO
「1998-1999年lain日記」

リウイチとは誰だ?
リウイチとは奴だ!

薄い髪に伸びた髭
趣味はアニメと女子サッカー

日刊リウイチとは
そんな胡乱な野郎の日々を
無限に綴ったページなのだ

ワーニングワーニング

(ホントはただの日記です)

◎積み上げた本の数が這々の体で1800冊に達した『積ん読パラダイス』だけど記念事業もなく、これからも地味に静かに増量方針。ライブドアブログの方で『積ん読パラダイスinBlog』なんてのも作ってみたけど誰が見ているのやら。
落ち行く世界で孤独な少女がロボットと出逢い、つかの間の交流を経てそれぞれの道を選ぶ。切なくも哀しく、そして愛おしい狩野典洋の短編アニメーション『ノアのハコ庭』に全人類よ、涙せよ。
こうの史代の漫画を片渕須直が監督した長編アニメーション映画『この世界の片隅に』が2016年11月12日に全国公開。観れば覚える圧倒的な感動を味わいに行けよ劇場へ。この辺りに個人的な感想が。
【2月20日】 ワンダーフェスティバル2018を振り返ってやっぱり凄かったのはブロッコリーが展示していたデ・ジ・キャラットの純金と純銀のフィギュアかなあ。ちょこんとしたサイズだけれどしっかりとディテールもとられた立像は純金製のが確か150万円で、純銀製のはもうちょっと安かったけれど1万2万といったレベルではない。いったい誰が買うんだろうかというのとそして、今なおデ・ジ・キャラットの人気はあるんだろうかという疑問が浮かぶんだけれどゲーマーズのマスコットしては引退しておらず漫画もイラストも描かれている。20年にもなるその歴史を鑑みるなら買って手元に置いておきたいという人もいるんじゃなかろーか、木谷高明さんとか。いやそれ生みの親だから。今も関心、持ってくれているのかなあ。

 SUPER GTへの参戦を発表したグッドスマイルカンパニーの初音ミク痛レーシングカーのお披露目も見たけれど、今年のレーシングミクはでざいんが「エロマンガ先生」なかのかんざきひろさんで、いつもより頭身がやや縮んだキャラっぽさが出ていてフィギュアなかにはしやすそうだった。ねどろいどにしたら全部一緒だけれどfigmaとかだと安定してそう。そんなレーシングミク2018ver.の特徴は昨シーズンの全日本チャンピオン獲得にかかわらずチャンピオンを表す王冠なんかが被さっていないこと。曰く連覇を狙って王冠とかつけたらたいてい連覇を逃したからで、演技をかついで派手な冠は被せず、代わりに十字のかんざしめいたものを2本、挿して連覇を狙う証にしたみたい。というか連覇と唱えることすらジンクスに引っかかるならと3連覇を表明。これで果たして吉と出るかそれとも。鈴鹿10時間耐久への参戦ともども初音ミク痛レーシングカーの走行に注目だ。

 NTT武蔵野開発センタで開かれるNTT R&Dフォーラム2018には他にもいろいろとスポーツやエンターテインメントなんかに役立ちそうな技術があって今後の展開が楽しみ。ピッチングする様子を撮影してすぐさまプロの投手が投げるフォームと重ね合わせ、リリースポイントを同時にする形で重ねて映し出すことによって自分のフォームのどこがズレているかを確かめることができる技術なんかは、タイプの同じようなピッチャーに自分のフォームを近づけていくことによって向上が狙えるし、良いときのフォームを登録しておいて今と重ねてズレを確認してそこから何をどうしたら良いか健闘するような使い方もできそう。PCとカメラがあれば簡単に使えるそうなんで、キャンプに持っていけば引っ張りだこになりそうだけれど、そういう可能性はあるのかな。

 振動によって方向を指示する「ぶるなび」なんかも進化していて、VRの中でタツノオトシゴが進むのをついていくコンテンツでは手にしたキューブが前後だけではなくって上下左右にも動いて進んでいる感じを手に伝えてくれた。あとはスマートフォンに被せるカバーに振動する仕組みが仕込んで合って、クルマが加速すると前へと引っ張られブレーキをかけると後ろに戻る感じが伝わってくるデバイスもあった。これなんかは去年の「ニコニコ超会議2017」でレーシングカーを運転するコンテンツに仕込んであったかも。そんな「ぶるなび」だけど果たして製品化への道は開けるのか。それこそデュアルショックに組み込まれたら面白いんだけれど、今度はゲームの方から振動を送るAPIが開放されているかが問題になるのかな。いずれにしてもユニークな技術。広まって欲しい。

 男子も含めたプロ棋士への奨励会からの昇進が無理になった里見香奈女流五冠はそれでも女流棋士としてはトップクラスにある訳で、そんな女流棋士にすら届かない将棋を愛する女子がまだまだいっぱいいるのがピラミッド上になっている将棋の世界。そこでもがき続けている清滝桂香をフィーチャーした「りゅうおうのおしごと!」では研修会での年齢制限が近づきながらも昇級どころか降級点を消せずにいる桂香が連勝できなければ退会するといった決意をして臨んだ最初の対局が同門の九頭竜八一が教えている小学生女子2人。その1人目の夜叉神天衣には盤外でけしかけ焦りを誘って勝利できたものの、真正面から挑んだ雛鶴あいは諦めず挑んできては桂香の攻めを裁ききって逆転して勝利する。

 でもそんな戦いの中で自分がどこか弱気になっていたことを悟り、本気で将棋に取り組むことを誓い直しそして棋士になれなくても将棋に関わる仕事をしていく気持ちも示して開き直ったことが、研修会からの昇級による女流棋士入りがなくなっても後、その道を細いながらも進んでいって掴むような展開へとつながっていくんだろう。天才の空銀子とはまた違った女流棋士のなりかた。スタートは遅くても父親がプロ棋士であり本人が巨乳なら大盤解説だってテレビでのアシスタントだって何だってできるだろう。銀子には無理だしあいにも天衣にも早過ぎるから。そんな桂香のドラマが始まる前に八一もまた苦手な相手に合駒3連続からの逆転で勝利。苦労しても察して道を見つけ出すその天才が桂香にめろめろで銀子に頭が上がらずあいや天衣に振り回されてる少年から見いだせないところにやっぱり現実を超えた何かがあると思いたい。それとも藤井聡太六段は高校デビューでプレイボーイへと変身する?

 会社の設立発表会から随分と経って、もう潰えてしまったののかと思ったバンダイナムコエンターテインメントとドリコムによるHTML5の技術を使ったゲームなんかを配信するプラットフォームがついに発表。その名も「enza」ということで、円座つまりは車座になって仲間たちでわいわいゲームを楽しめるような場にしたいといった気持ちが込められたプラットフォームになっていた。ゲームも「ドラゴンボール」に「アイドルマスター」とそして「ファミスタ」という強力なところを展開。なおかつ新作で他では遊べないゲームをそろえることで利用者を集めていくこうとしている。アイマスなんて4年ぶりとかいう新作らしいから遊ぶ人も多そう。プロデューサーとして育成した上でユニットの壁を越えたアイドルを集めて自分だけのチームにしてフェスで対戦することも可能らしい。やてみるかなあ、お気に入りのキャラがいるかが肝心だけれど。

 これはやっぱりヤバいかもしれない。散歩に出かけた安倍晋三総理にすれ違いざま「憲法改正しないで」と言った人がいたといったニュースに対して安倍ちゃん大好きメディアの安倍ちゃん大好き記者が、「改憲しないで」だなんて声は総理も秘書官もSPも誰も聞いてないと書いて、そう書いた朝日がいかにも捏造したかのような雰囲気を醸し出していたりする。でも同じ事を時事通信も共同通信も書いている訳で、そっちはおかしいとは書かないし、そもそも3つの媒体が書いていることを嘘じゃないかと仄めかすのなら相当な確証を持ってこないと難しい。でも自分が聞いた範囲では彼等は聞いてないようだってことで、これでは何の反論にもならない。朝日だけあげつらって捏造を仄めかしている辺り、根拠の乏しい話でもって余所の媒体を批判するというか、批判のための根拠の乏しい話を作り上げて批判を食らい謝罪して処分も行った媒体の人間が、すぐさま同じようなことをしでかしているところにいよいよもってヤバさを感じている次第。年度越せるか越せないか。


【2月19日】 藤井聡太六段の爆誕といったニュースの裏で女流棋士でありながらいわゆる普通の棋士の資格を目指した奨励会に所属し三段リーグを戦っていた里見香奈さんがリーグを負け越し年齢制限も来て残留が不可能になって退会。これでいわゆる正規のルートから日本将棋連盟の四段となってプロ棋士になる道を断たれてしまった。強さでいうなら女流の中では圧倒的だし、男性棋士にだって勝てる力はあるはずなんだけれどもやっぱり周りが男性ばかりの奨励会で戦い続けるプレッシャーは相当なものがあったんだろう。

 たしか途中でしばらく棋戦も休んでいたような里見女流五冠。復帰しては来たけれどこれで奨励会からの四段昇段がなくなって女流の棋戦に専念することになるのかな、それはそれでタイトルを全部持って行かれて女流棋士には受難の時代かもしれない。あるいは女流の枠がある一般の棋戦に参加して好成績を収めることで、三段リーグ以外からもプロ棋士を抜擢する特例を当てはめてもらってプロ棋士になるって手もあったりするのかな、瀬川晶司五段とか、今泉健司四段のような。そうなってくれればちょっとはまた女流からの棋士入りへの活路も生まれるんだけれど。そうせざるを得ないくらい人気に逼迫してない日本将棋連盟ではなかなか難しいかなあ。悩ましい。

 年に1度の武蔵野詣で。といった感じでNTT武蔵野研究開発センタが実施するNTT R&D フォーラム2018を見物に朝早くに家を出てまずは三鷹まで。そこからバスに乗って10分ほどの環境にある研究開発センタで例えば就職してからずっと研究をし続けられたら、こんなに落ち着いた人生もないだろうとは思うものの住宅街と商業施設もほどよくあって公園も広い場所に暮らし続けて刺激が得られるか、って考えるとなかなか寂しいことかもしれない。どっちが良かったこの人生、って別にNTTに入れるだけの頭も能力もなかったんだけれど。

 そんなR&Dフォーラムでとりあえず見たイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」のデモンストレーション。毎年少しずつバージョンがアップしていく感じだけれど、今年はひとつには空間にCGとかを使ったエフェクトを重ねてゴージャスにする技術なんかを見せていた。高橋大輔さんがフィギュアスケートを演じたリンクがダンスホールに変わるような変化とか、スピンをしたらそれに回転模様が重なる演出とか。後者なんかはニコニコ超会議で見られるリアル大相撲なんかとも重なる遊び。それがリアルなスポーツに相応しいかは別だけれど、観戦の可能性を広げる意味ではひとつのアイデアなんだろう。

 そしてPerfumeの振付を担当しているMIKIKOさんが率いるELEVENPLAYの3人が登場したダンスのパフォーマンスでは、両脇で踊っていた2人がステージに上がると、センターの台上で踊っている人の映像が切り取られてステージで踊る2人の間に現れ3人で踊っているように見せたり、3人がステージに上がった周囲をその人たちの映像が後れるような形で投影されたりといった具合に1人が何人にも増えるような演出を見せてくれた。やがて天井とか壁とかにも映し出されるダンサーたち。広がりって奴を今回は考えたのかなあ。毎年のように「超歌舞伎」で使われる「Kirari!」の最新技術ってことで言うなら今回は分身の術とか切り取られた2人のバーチャル上での対戦に加えた群舞とかが繰り広げられたりするのかな。それともアリーナを再現する技術で超会議の会場内に超歌舞伎を見られるコーナーを作るのかな。いろいろと楽しみ。

 「Kirari!」以外ではNTTがアルスエレクトロニカと組んで進めているドローンなんかを使った空中への映像とか記号とかの表示技術に今度は地上を走行するボットが加わりそこにLEDのディスプレイなんかを搭載して、空中と地上でいろいろと光らせるような技術を開発したみたい。デモンストレーションでは5台のドローンと7台のボットでもって光のショーを見せていたけれど、それだけだと単なるアートパフォーマンスに過ぎない。狙っているのは何百ものドローンとボットを自在に操りそこに光で映像を映し出し、表示なんかも行ってスタジアムの任意の場所にビジョンを作り出す、あるいは雑踏の上級に指示なんかを投影するような使い方を考えているんだろう。それは夢だけれど、でもアートパフォーマンスだけで楽しい気もするしなあ。どっちへ行くか。来年はどう進歩しているか。いろいろと気にして見ていこう。

 例えば「クロヒョウのようだ」と言えば、精悍さをそこに感じてそうだと思う人も多かっただろうし、「ラーテルのようだ」と言えば何それといった感じにすぐピンとは来なくて、もそれなりに強い動物だと思って「そうだねえ」と言ったかもしれない。つまりは人間よりも優れた存在としての動物たちがいる訳で、それらに例えて異論なんて出るはずもないにも関わらず、そうした動物たちの総称としての「野獣」を女性のスケート選手相手に使うとどこかから文句が出るという、不思議な世界に僕たちは生きている。

 っていうかネットでそれが盛り上がっているという話を共同通信が広い、配信してそれをスポーツ紙から一般紙から掲載するという状況。でもいったいネットのどこで具体的に盛り上がっているかなんて検証されていない。にも関わらず通信社がコタツに足を突っ込んだまま拾ったような記事が配信されるや一般的な知識として流布されてしまう。もうこれでスポーツ選手に向かって「野獣のような」とは使えないってことなのか、でもお前ら松本薫選手に「野獣」とつけて読んでいたじゃないか。なんとも腰の据わらない軽佻浮薄なメディアの台頭がこの世界から足で調べて書くジャーナリズムの芯を溶かす。もう戻れないだろうなあこの国のジャーナリズムは。

 そんな論争の対象になっていたスピードスケートの小平奈緒選手が平昌冬季オリンピックのスピードスケート500メートルで韓国の李相花選手に勝って金メダルを獲得した後、すぐに2位に留まって3連覇を逃した李選手にかけよって慰めつつともに場内をウイニングランした美しい光景を新聞各紙がウェブサイトのトップページに掲げていた一方で、とある自称であるところの全国紙はトップに総理大臣が2本の日の丸を持って満面の笑みを浮かべている画像を掲載していた。

 具体的にどの選手を応援している訳でもなく、ただ選手の勝利にかこつけて自分の日の丸好きをアピールしているような画像は、どこい掲載されても選手ファーストじゃないといった非難を浴びていたけれど、それをあろうことか美しい光景だった小平選手と李選手との画像はすぐには出て来ない2枚目に追いやり、それも後ろから抱きかかえて顔を寄せているような構図ではなく、日の丸が見えるような画像をわざわざ選んで乗せていた感じ。いったい誰のためのオリンピックで、誰のためにそれを讃えたいのか。総理の個性はそれとして、メディアとして読者を見ずに総理の方を向いているような雰囲気が、なるほどその新聞のスタンスって奴を如実に表している感じ。それで受かっているうちは良いけれど、鬱陶しいと捨てられたら後が大変だろうなあ、それをやられてずっと拘置所に入っているご夫妻もいるし。やれやれだ。


【2月18日】 胸から妙なものが生え出していたヒロはこのまま全身を蝕まれて死んでしまうのかと思ったら、ゼロツーの苦境を目の当たりにして余裕が出たのか自分もやれるかもしれないと思ったか、気を取り直したらなぜか妙なものが引っ込み健常な体となってゼロツーとともに叫竜へと突っ込み核を壊して見事に勝利。いっしょに戦った仲間たちとの理解も深まり、他のプランテーションから来たパラサイトたちにもゼロツーとストレリチアの強さだけではない機能性も認めてもらってさあこれから共に戦うかっていうと、そういうタマでもなさそうなのがゼロツーってことで、また何かもめるような話を振ってくるんだろう。あるいは上からそうした話が降ってくるか。いろいろ気になる「ダーリン・イン・ザ・フランキス」。

 角を持った少女っていう状況から叫竜との間に生まれたなんて話も出回っていたりするし、その本性が露わになってそして後ろで男子のサポートがない場合はまるで叫竜のような戦いぶりを見せることもあって信憑性は高そう。ってことは叫竜ってのは何か人間と関わりのある存在なのか。そもそもどうしてプランテーションを襲うのか。そうした設定はまるで見えずパパたちによって創られた少年少女が戦うことを指名として生まれ生きてそしてたぶん死んでいく流れだけが突きつけられている。そうなった理由は。そもそもあの世界は地球なのか。廃墟となった都市めいたものが時々描かれるところから、遠いかそれとも近い未来の地球が舞台ってことなんだろう。だとしたらどうしてああなった。ってあたりも含めてSFが立ち上がることを期待。どんな設定を見せてくれるかなあ。

 そういえばワンダーフェスティバル2018[冬]に行ったら「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のゼロツーがフィギュアになってコトブキヤとかセガプライズから登場していた。まだ人気が出るかどうかも分からないうちから早い展開だといった印象。同じタイミングでも去年の「けものフレンズ」なんか1年前のワンフェスでは何かやるよといった程度の情報しか出ていなかったからなあ。それが1年経ってようやくグッドスマイルカンパニーから品物がそろい、そして海洋堂からもカプセルフィギュアが登場してくる感じ。そのスタイルがどことなくテレビアニメーション版を踏襲しているのは、人気があったのはテレビアニメであってそのデザインをフィギュアとして求めている人が多いからだっていう、フィギュア屋の目利きから来るものだろう。そしてそれは正しいんだけれど、果たして版権元はどう考えているかが不明。前は「ばすてきセット」だったのが今回は違う名前になっていたような感じだからなあ。どうなるんだろう「ばすてき」とか。

 個人ディーラーでも結構あった「けものフレンズ」関係では、サーバルキャットとアライグマの割と大きなフィギュアを出していたところがフォルムもアニメーションよりで好きだった。買っても良かったけれど組み立てる力量もないのは分かっているから今回もパス。アライグマの脇に「熱烈中華食堂日高屋」の看板が置いてあったのはつまり足立淳さんの布教のたまものってことになるのかな。あとIronyartってディーラーさんがジャイアントペンギンとかシロナガスクジラとかタスマニアデビルとかデグーなんかをフィギュアにして出しつつ、売り上げの一部を動物の保護活動のために寄付するといったアピールをしていた。正しく動物ファーストという姿勢に共鳴してデグーを買う。もちろん組む力量はないのだけれど値段が安かったしあとパーツが少なくて作りやすそうだったから、いつか組むかもしれない。いつだろうなあ。

 ワンフェスではやっぱり目立った「Fate/Grand Order」関係のフィギュア。ゲームを提供しているアニプレックスとフィギュアなら何でもやるグッドスマイルカンパニーがそろって幾つものフィギュアを並べてそれを見る人で長い行列ができていた。ゲームもやるけどフィギュアも買う層ってどれだけいるのか分からないけれど、キャラクターの多彩さでは他にないくらいのゲームなだけに、どれだけでも作って行けそうな気がする。それは「艦隊これくしょん−艦これ−」も同様なようで、長く続いていても次々に生まれる艦娘たちがフィギュアになっていく。1クールで終わって後は野となれのアニメーションとは違ううま味って奴なのかも知れないなあ。「けものフレンズ」もずっと続いて欲しいけれど、アニメなき今どうなっていくのか。そこがいろいろ不安でもあり。

 海洋堂で「けものフレンズ」のフィギュアを撮影していたら「ブレイブストーム」を監督した岡部淳也さんがいて挨拶。ワンフェス会場では「ゴメラ」のフィギュアを買った時以来だろうか、その後にワンフェスで見かけていただろうか。ちょっとうろ覚え。「ブレイブストーム」はパッケージ化が決まったそうで4月20日の発売だけれどその前にネット配信もあるというからそれで見てまた広まって、パッケージが売れて続編の製作とかって言ってくれたら面白いんだけれど、監督がセミリタイアを宣言したから大きな作品は転がらないかなあ、逆にCMみたいなお仕事から離れて映画をバンバン作ってくれるとか。「D」のリブートとかあったら面白いんだけれど、今ならCG技術も発達したし新宿でのパワードスーツ戦だっていけまっせ。銀座でのロボット戦だってやってしまったくらいだし。

 エンスカイで見た「ポプテピピック」のアンチ用ぶん殴りクッションは買ったらポプ子とピピ美を毎日殴ってスカッとできるかどうなのか。殴ったところで平気な顔して減らず口をたたきそうな奴らなだけに徒労感から余計にイライラが募るだけかもしれないなあ。そんな「ポプテピピック」はAC部によるヘルシェイク矢野を讃える紙芝居的アニメーションが凄まじかったというか、2つのスケッチブックに描き切り取って重ね奥行きを出すような手法も凄ければ2人がピッタリと掛け合いをして展開していく練度も凄かった上に、本放送と再放送では掛け合いの声が違っていたという技まで見せてくれた。それがどうしたという声もあるだろうけれど、やれるかというとやれないからなあ。だからやっぱり喝采。ただ前みたくアニメーション作家的な人の登場が今月は泊まっている感じ。関口和希さんに続く異才が出るのは3月か。どうなのか。期して待とう。

 いやあ、もう本当にどうなってしまったのか国際政治学者の人は。不用意にも根拠に乏しい上にそれが不安を煽るだけといった発言をしてそれは拙いと非難された言い訳として、これまた根拠がまったくない話を政府関係者から聞いたかのように発言してさらなる炎上を誘っている。元を辿ればライティな政治学者が噂話を元に書いてそれを新聞がそういう話もあるんだ的に引用したことでロンダリングが働いて、何か根拠がある話であるかのうように広まっていった。でもだいたいは違うだろうと否定されたにもかかわらず、10年ちょっとを経て掘り出してきてほらこういう話があって政府関係者も認めてると言ってのける。だから誰だよ。それは誰から聞いたんだよ。同じ噂が巡り巡って本当と思われているだけのロンダリングde真実を、学者が引用して語っちゃ拙いよなあ。でも自分の正しさのためにはそれをやってしまう。何でだろう。何で引けないなろう。そこがちょっと分からないのだった。そもそもそこに出てくるメリットなんてないのに。謎肉。


【2月17日】 安心して見ていられる「刀使の巫女」は、荒魂を注入されそうになった糸見沙耶香が高津学長のところを逃げだし追ってきた柳瀬舞衣と合流してそして先に逃亡していた衛藤可奈美や十条姫和らと合流。長船女学園の生徒として裏でいろいろ画策していた益子薫に古波蔵エレンも交えた6人がそろってこれでオープニングに並ぶ6人のヒロインが勢揃いしたって感じ。ここから実は大荒魂が変じたものらしい折神紫とその一味を相手に反攻していくストーリーが幕を開けることになりそう。新たに登場した折神姓の女性はいったい何者なんだろう。お家騒動的な何かがあるのかな。反抗勢力の旗頭とか。

 とはいえ折神紫は武力でもって日本を牛耳っている存在だし、周囲にもそうと納得して荒魂に身を委ねていたり、そうでなかったりする面々がズラリ。親衛隊の1人をとっても可奈美には荷が重そうな相手だし、そのはるか高みに親玉として紫も君臨している。さらには要となるS装備の本質もそっちが持っているらしい中、可奈美たちはどう闘うのか、そしてど打ち破るのか。1クールで収まりそうもないけれどそのあたり、どうなっているんだろう。分割2クールを前提に「私たちの戦いはこれからだ」で終わるのか。ともあれ今どき珍しいまっすぐなヒロインによる友情と努力、そして勝利の物語。追いかけていこう。

 羽生敗れる。ってこのタイミング言うと平昌五輪のフィギュアスケート男子で羽生結弦選手が金メダルをとれなかったようにとられそうだけれど、同じ字面でもこちらは「はぶ」と読む将棋の羽生善治竜王が、朝日将棋オープンの準決勝で藤井聡太五段に敗れて公式戦では初の対戦にして初の黒星。しばらく前に佐藤天彦名人にも勝っている藤井聡太五段はこれで将棋界の二大タイトル保持者を続けざまに打ち破ったってことになる。持ち時間が短い早指しとはいえ実力十二分な2人を相手に勝てるのはなかなかなんてものじゃない強さ。かつてNHK杯で羽生竜王が大山加藤中原谷川といった名人経験者を撃破した時を思い出す。あれは本当に凄かった。

 同じようなことがまた起こるなんてとても思えなかったけれど、それがまた起きようとしているとするなら、当事者の羽生竜王は今なお現役のタイトルホルダーとして将棋界の頂点に君臨し、そして永世七冠となって国民栄誉賞も授与された。それだけの存在に藤井五段もなれるのか。それとも神武以来の天才と騒がれ順調にA級八段まで上り詰めたものの名人位獲得は遅くタイトル獲得数も羽生大山中原谷川に及ばなかった加藤一二三九段のような立ち位置になるのか。そこは今後の精進か。羽生竜王はNHK杯を獲得し竜王位になって以降もずっと強く今も強い。その域に及ぶかどうかが棋士としての風格を決める分かれ目になりそう。

 とか言っていたら決勝でも広瀬章人八段をやぶって優勝を果たして、加藤一二三九段が持っていた棋戦での最年少優勝記録を塗り替え、そして同時に六段への昇段も決めてこちらも加藤一二三九段が持っていた最年少での六段昇進記録を塗り替えた。五段への昇段は中学生ではあっても最年少は加藤一二三九段が持ったままだけど、これから藤井聡太六段が順位戦で毎年昇級を決めれば加藤一二三九段よりも早いペースでA級になれそう。それまでに竜王位を2期持てば最年少での九段昇段だって夢ではない。その場合の相手は羽生竜王。果たして予選を勝ち上がって挑戦者となれるかが2018年で最大の注目点になるのかな。ひとつ歴史が塗り変わっても次にまた塗り替わる期待がいっぱい。見守りたい。

 そして羽生結弦選手はソチにつづいて平昌でもフィギュアスケート男子で金メダルを獲得。フリーで4回転の着地をミスったりしても倒れることなく踏ん張り得点を維持して他の面々を大きく引き離す点数で軽々と優勝を決めた感じ。2位の宇野昌麿選手も凄いことだけれど上に金メダルがいてしまうと日本出身の選手が銀という快挙でありながもやっぱりかすんでしまうなあ。1人づつなら良かったのに、ってそれができないからこその同じ競技でのワンツー獲得。ここは素直に喜ぶことにしよー。しかし藤井六段の誕生と羽生選手の2大会連続金メダルというとてつもないニュースが並んで新聞はいったいどっちを選ぶ? 朝日新聞的には自分のところの棋戦での昇段にして最年少Vを掲げたいところだろうけれども、果たして。

   仕事で見るのとじゃあやっぱり向かい合う意識も違ってくるんで自分でチケットを確保してあにてれ×=LOVE ステージプロジェクト「けものフレンズ」を観にAiiA 2.5 Theater Tokyoへ。演目自体に変わりはないけれどもところどころで発せられる「ひとりぼっちになる夢」という言葉、それか今はもう絶滅してこの地球上に存在していない動物たちのフレンズから出ているというシチュエーションに歴史の上から退場していった、というより退場させられた者たちの寂しさといった感情が滲み、それを蘇らせてそして同じ仲間たちとして集め舞台に立たせることで、寂しさを払いつつそうした状況へと追い込んでしまった人間という存在の傲慢さも改めて噛みしめる。ごめんなみんな。

 そうしたフレンズたちともまた立場が違うツチノコが、誰とも交わらずに生きているというのも象徴的な話で、架空の存在として生み出され存在を仮定されている曖昧さは、一方で絶滅してしまったフレンズたちよりも一縷の可能性を感じさせつつ、他方で実在を剥製でも化石でも証明されていない空虚さも感じさせて向き合う意識を迷わせる。けれどもそんなツチノコですら仲間に引き入れともに歌い踊りお芝居を創って盛り上がる。それがフレンズ。仲間という存在。誰ものけもののいない優しい世界がそこにあるんだと思わされる。

 間違えず噛みもせずに1時間半近い舞台を演じきる=LOVEの面々はいったいどれだけ練習を重ねたのだろう。ニホンオオカミを演じる松瞳さんはとにかく大声で叫び歌うように仕向けられているし、齊藤なぎささんのツチノコは怯えつつ怒りつつ寂しがっている感じをしっかり出していた。オーロックスの野口衣織さんのかっこよさ、ケープライオンの佐竹のん乃さんの時として見せる怠惰さはそのまま元の動物たちの雰囲気を漂わせている。たぶんアイドルとしての=LOVEに戻ればまるで違うキャラクターをそうやって演じきるだけのスキルが彼女たちにはあった。

 ミュージカル女優然とした仕草と表情で舞台に立ち続けるディアトリマの諸橋沙夏さんは役柄的にとても舞台では目立ったけど、=LOVEに戻るとメンバーと一体になって歌い踊る一員に。リョコウバトの大谷映美里さんも案内嬢のような振る舞いが=LOVEのステージではまるで見えない。当たり前のことだけれどそうやって切り替えられ演じられる才能は、きっとこれから大きく役にたっていくだろう。

「けものフレンズ」に相応しい助け合い補い合って生きていく素晴らしさを感じさせる物語があり、それを演じるアイドルたちの頑張りがあってライブまでつく豪華にして充実の舞台がなぜ満席にならないのかという方が今は不思議。19日の千穐楽も2公演とも当日券が出そうな感じで行けば感動を味わえ指原莉乃さんプロデュースによる新鋭アイドルグループの歌と踊りも観られる機会はそうはない。再演もないとしたら2度とないと思えば行くしかないよと言っておく。ワンフェスじゃなければ僕も行った。代わりにみんな行っておくれよお願いだ。

 別に沖縄旅行が1泊2日で12万円しようとも、それに納得して参加する人がいるのなら別に咎め立てはしない。公器と世に言われる事業体が系列会社で催行している旅行の企画で、それを公器であると世に喧伝する事業体が宣伝していようとも、12万円という価格に対して支払った人がそれに見合った内容だと思うかどうかが最大のポイントであって、とてつもなくプレミアムな価格に対して支払われた金銭がいったいどこにどう配分されているかといった公正性からの観点も、参加した人たちがそれで構わないと思っているなら外野が何か言う必要は無い。そんな理解に収めるより他にない。

 ただ、そうやって企画された旅行の中で講演を行う人が、ごく最近にとある一件でもって当人とはほど遠い、関係者とは銘打ってはいてもそれがどういう関係者か明かすに苦しい人間からのコメントとして、事実とはまるで違ったことを紙面に載せて批判され、謝罪し削除した媒体の編集責任者であるというのはどうだろう。果たして公器と見做されている事業体の関係会社が、そうした人に講師を頼み一般的ではない価格で催行する旅行の目玉企画に据えることが、世間一般の納得を得られるかどうかといったところで、いろいろと浮かぶ言葉もありそう。そうした人物と半ば結託して同様に事実無根を掲載し、それを論拠に他紙を批判した一件を鑑み、それが沖縄に関しての問題を世に問おうとする企画を果たして今、催行すべきか否かって考える必用もありそうなんだけれど、そういう意識はなさそうなところに不透明感が広がるのだった。やれやれ。


【2月16日】 ドラゴンのいさおを飼い始めてすっかり異質な存在への耐性がついたような茂木朝だけど、ふとしたはずみで言ってしまいそうになるのを見るに見かねてミーくんと暮らしている柏木空、子鬼のコニーがやってきた神谷他月が誘い昼を過ごすようになり、そして家にも招いて不思議な存在の見せ合いっこに興じるという「ミイラの飼い方」。けどただの変わったペットがいるといったレベルを超えて空の家には父親から送られてきた呪われたダルマが封じられていたり、引っこ抜くと大声をあげて人を気絶させ死にも至らせるマンドレイクが植えられていたりとなかなか大変。そんな状況で仲を深める3人に新たな出会いはあるのかどうか。まだまだいろいろいそうだしなああの世界。茂木ちゃん演じている茜屋日海夏さんは「プリパラ」の真中らぁらとはちょっと違うけど可愛いだけじゃない声は今後の声優人生で大きな武器になると思いたい。

 映画芸術がアニメーションにあれやこれややんちゃを仕掛けた一方で、いわゆる「アニメ」が「アニメーション」に対してどんちゃかしていたという話があって立ちすくむ。あの大藤信郎賞を片渕須直監督の「この世界の片隅に」より前に受賞した短編アニメーションを作った人の周辺で、「ポプテピピック」におけるUchuPeopleが手掛けたフエルトの人形によるストップモーションアニメーションを「アニメじゃねー! w」と言う商業アニメの人がいたという。なんだかなあ。もちろんこの言葉が差別とか嘲笑ではなく、自分たちがテレビとかでやっている「アニメ」というものをひとつのカテゴリーとして意識した上で、そうしたところに飛び込んで来た異質なものとして、驚きと歓待とやりやがったなという苦笑あるいは微笑の類と見ることはできる。それなら何も違和感はなく、混ざり合い溶け合っていく可能性に期待したくなる。

 でもそうではない、やっぱり違う分野だと考えているならそれはアニメをランキングから排除した映画芸術にも劣らない認識だって言えるだろー。だってアニメだし、もともとのアニメな訳だから、ストップモーションアニメーションって。それより衝撃なのは、続く告白に「ある映画祭でも商業アニメ以外の技法のアニメを『全部山村浩二にしか見えない。同じのは要らない。』って断言してた有名な監督さんもいた」ってことで、いやいやまるで違う人もいるだろうと言っても、そう思ったんだからと時節を曲げようとしなさそうなところが「アニメ」と「アニメーション」の同じなのに違うという認識の根深さが感じられる。この監督さんがアニメの人か違うのかが分からないと何とも言いがたいところもある。どっちにしたって見えてないか見ようとしてない印象。逆に「アニメーション」の側にも「アニメ」とは違うと言った認識が皆無かというとそうでもないだけに、対立というか並立は今後も続くんだろーなー。「ポプテピピック」はアニメなんだろうかアニメーションなんだろうか。

 ううん、前だったらニコファーレのフロアいっぱいに立錐の余地もないほどの観客が詰めかけ夏野剛さんのコメントとかに大騒ぎしていたニコニコ超会議の発表会なんだけれど、平日の夜であってもそれだけ集まっていた観客が今回はグッとすくなくなって両サイドのスペースができたほど。そしていつもの常連ばかりといった雰囲気にニコニコ生放送とかニコニコ動画が持っていたパワーが薄れ人々を集めて止まない魅力が薄れてしまっているのかもしれないといった意を少しだけ確としたものにする。おまけに今度の目玉、ってほどでもないけれど参戦で話題になりそうなのがバーチャルユーチューバーの「キズナアイ」。ニコニコではないユーチューブを配信プラットフォームに活躍しているバーチャルアイドルがニコニコの祭典に“参戦”してくることを果たして歓迎すべきなのか、軍門に降ったと嘆くべきなのか。そんな思いも浮かんだニコニコ超会議2018の開催概要発表会。

 それでもやっぱり世界で話題になってる不思議な文化を取り込んでくる目だけはまだあるようで、今回はテクノ法要というテクノ音楽が流れる中をテクノボイスとなった読経が行われそして仏壇をプロジェクションマッピングが彩るまか不思議なイベントを、ニコニコ超会議の場でやってしまうというから驚いた。向源という仏教フェスなんかを繰り広げている集団とのコラボレーションで、その集団が仏教の宗派の違どころかキリスト教とか神道なんかとも混ざり合いながら宗教に関するイベントなんかを繰り広げ、若い人たちに関心を持ってもらおうとしているらしい。そんな集まりがあったんだ。そしてニコニコ超会議の場で繰り広げられる伝統の仏教と革新のテクノとの融合、さらにテクノロジーによる演出がどんな目新しさを感じさせてくれるのか。超歌舞伎とともに注目したい。

 その超歌舞伎、てっきり演目の発表があるかと思ったけれども今回はパス。これならあにてれ×=LOVE ステージプロジェクト「けものフレンズ」の舞台を見に行った方が良かったかなあとも思ったけれどもつきあいでもあるから仕方が無い、そっちは明日の当日券で2度目を鑑賞するとしよう、次があるか分からない一期一会の舞台は機会があるなら見逃さないのが一生を公開しないための必然だから。さて超歌舞伎の方は演目が決まらない中でもしっかりと2日目の2部、すなわち千穐楽のアリーナで座って見られる指定席が完売になったみたいで、それを見るならニコニコ超会議の入場券で入れる観客席に陣取るしかなさそう。でも満員札止めとなる可能性は高いかな。アリーナもまだ初日の2公演と2日目の1部は残っているっぽいから絶対見るなら早めの買いが僥倖かと。

 ニコニコユーザーが作りあげたホラーゲームの世界観を再現した「超ホラーハウス」は今回も「殺戮の天使」が開催されるみたいだけれど、例年、会場してすぐに整理券がなくなる人気の出展となっていることから、今回は事前に整理券を購入できるようにして行列しなくても済むようにするという。凄いコンテンツがあるんだなあ。関心がないからまるで気づかなかった。ミュージシャンでありながら鉄道に関するビジネスも展開している向谷実さんがプロデュースする「向谷実Produce!超鉄道」も引きつづき開催。今回は「鉄道会社×学生」をテーマにして、学生が参加するイベントや鉄道会社の関係者も交えた討論会などを実施するらしい。鉄道研究会の大学生は鉄道会社の就職がオタク過ぎて不利になるといった伝説の真否も明らかにされそう。鉄にして鉄道行きを希望している学生は必聴か。

 さても処分は下したそうで、なにかオマケもあったみたいだけれどつまりは牽強付会にして結論ありきのための中途経過をすっ飛ばした記事とは名ばかりのプロパガンダをこれから徹底的に排除していく姿勢を明らかにしたのか、単に話題になったから体裁を取り繕っただけで今後もしっかりとライト層に媚びて阿るような記事作りに勤しんでいくのか。どうもそうなりそうなだけに頭が揺れる。というか一連の展開の中でアシストを決めたらそれがオウンゴール過ぎた媒体のトップを講師に迎えた沖縄ツアーなんかも計画中とかで、高すぎる旅費もそうだけれど反省の影は微塵も見えない感じがするのに気持ちが揺れる。ほかの勉強会とかに招かれる講師も想像つくなあ。こういうのを断つだけの根性がないなら結果は同じ、そして将来は……。やれやれ。


【2月15日】 木炭バスでも上がってこられない斜面の上にあって、今は住宅街となっている映画「この世界の片隅に」の舞台となった北條家がある場所、というか原作の漫画を描いたこうの史代さんの祖父母が住んでいた家があった場所をこうのさんが寄贈して、そこを呉市が観光スポットとして整備して公開するといったニュースが流れて来て、行ってみたくても近隣にご迷惑だからと遠慮していた聖地巡礼な人たちにとっては、もう1つ行ける場所が増えたってことでなかなかにめでたいことかもしれない。家はもう取り壊されてしまっているけど、土台を固めて部屋割りなんかが分かるようにするとか。そこから上の段々畑はきっともう誰かの家だから上がれなくても、すずさんや周作さんが庭から見た呉港の風景は感じ取ることができそう。

 とはいえやっぱり大勢が訪れては近隣に迷惑だろうから、そのあたり週末なんかは何か制限をもうけるのかどうなのか。そもそもが呉の市街地から離れているから上がっていくにも大変で、そうたくさんは人は来ないという判断か。分からないけれどもそのあたり、今後いろいろと情報を待ちたいところ。落成式があればこうの史代さんと片渕須直監督が行ってテープカットなんてこともあるのかな。立ってスケッチをしていると後ろから憲兵さんが寄って来て、栩野幸知さんの声で「間諜行為である!」と怒鳴ってくれるのかな。駅前で楠公飯の弁当を買って上で食べようとしてべちょべちょになっていてガッカリすることも可能なのかな。浮かぶ想像。でもその前にやっぱり呉、行かないとなあ、あと広島も。

 eスポーツ絡みでいろいろと話が転がり始めている感じ。前にデジタルメディア協会ことAMDが「闘会議2018」の賞金付きゲーム大会に1000万円を拠出するって話が出たけれど、開催の直前になって今回の拠出が見送られたって発表があったみたいで、これに気づかず闘会議のリポートにAMDも賞金を出したと書いてしまわなくて良かったと今になって思ったけれど、どうして引っ込めたのかが今ひとつ不明な上に、当日の賞金がいわゆる試合を経て勝者が得られる賞金では無く、人前でプレイすることに対して与えられる労務報酬だといった扱いになっているといった話も伝わり、表と裏で事情が違って大丈夫なのかといった心配が漂う。

 いわゆる景表法の観点から賞金は出せても10万円までという状況を回避するべくプロライセンス制度を発足させた、といった話は別にプロだからといって特定のゲームに関する賞金をゲーム会社が出したらそれは拙いだろうっていった問題は回避されておらず、だったらある種の協会めいたところが募ったスポンサーが出したお金を束ね、認定したプロに配分しているんだといった理解になるかと思ったもののAMDにはゲーム関係企業も結構あって、迂回になるだけで景表法に引っかかるかもしれないといった見方もあってこれも不明。だからAMDは引っ込めたかどうかも分からないけれど、それでもゲーム大会が行われたからには何かうまい手立てがあったのかと眺めていたところに浮かんだ労務費扱い。なるほどこれなら景表法を回避できる。

 ただしそうした“出演料”なりを表で“賞金”とうたってしまうのはちょっと拙いところがあるようだし、発表会でも賞金と言っちゃってるところがあってそのあたりの整合性をどう整えていくかが気になるところ。あと出演料で景表法を回避するなら別にプロライセンスなんてなくても誰でもOKじゃん、って話になるんだけれどそれでもライセンスにこだわったのはJeSUがeスポーツ界を牛耳るって意味よりは、団体を1つに束ねないことにはJOCに加盟できずアジア競技大会にも、いずれアルかも知れないオリンピックにも選手を出せないといった観点から、方便としてライセンス制度を整え保持者しか出場できない賞金大会だと印象づけようとした、なんてことはあるのかな、それとももっといろいろあるのかな。このあたり、続報を待ちたいところ。自分で調べるにはもう歳を取り過ぎた。

 うーん、これはどうだろう、ちょっと前に沖縄で起こった海兵隊曹長による交通事故での日本人救出報道で虚報だか誤報だか捏造だかを問われた新聞が載せた記事なんだけれど、見出しに「共産市議酒気帯び運転 電柱激突 機関紙『しんぶん赤旗』配布中に…基準値未満で摘発せず」ってあってパッと読めば酒気帯びかよ、酷い奴だってことになるんだけれど、本文を読むと「酒気帯び運転の基準値は下回っていた」らしい。ってことは法律的には違反に問われる「酒気帯び」ではなかったにもかかわらず、そしてそのことがしっかりと本文にも書かれているにもかかわらず、見出しの最初に「酒気帯び」と掲げて共産市議がとんでもない法令違反を犯したかのような印象を与えている。

 いくら続けて見出しに「基準未満で摘発せず」と添えたところで、最初に繰り出された「酒気帯び運転」の印象の方が強烈に人には植え付けられる。ただの自損事故がとんでもない事件になってしまう。そうした誘導をどうしてやってしまうかといえば、ここん家がいろいろともの申したい「しんぶん赤旗」を配るような「共産市議」だからであって、そのためにはたとえ本質的には事件でなくても、そして基準値を下回っていても「酒気帯び運転」という法令違反を疑わせるようなニュアンスを醸し出し、なおかつ記事にまでして世に掲げてしまう。沖縄県の地元紙が米軍に冷淡だといった印象を醸し出したいがために米兵が日本人を救助したというストーリーを固定化させようとした前例、あるいは沖縄県が基地収入には頼ってないと見せるために統計でかさ上げしていると事実無根を記事にする前例に倣った感じで、もうこれが体質になってしまっているのだとしたら本当にヤバいと思うんだけれど、気づいてないんだろうなあ上から下まで。やれやれ。

 「けものフレンズ」だった。そして=LOVEだった。HKT48の指原莉乃さんが代々木アニメーション学院とタッグを組んでプロデュースしている声優アイドルユニットの=LOVE(イコールラブ)が出演する、あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト「けものフレンズ」が2月15日から18日まで、東京都渋谷区のAiiA 2.5 Theater Tokyoで上演されている。その初日を見てきたけれど、12人いるメンバーがニホンオオカミやツチノコやオーロックスやリョコウバトといった今はもういない動物たちのフレンズに扮して繰り広げるステージは、足りないところを補い合い、分からないところを教え合いながら、全員でひとつのことを成し遂げるといったストーリー。今まさに羽ばたこうとしている新鋭アイドルユニットの懸命なまでの頑張りを写した内容に、アイドル好きも「けもフレ」ファンも共にエールを贈りたくなるはずだ。

 テレビアニメなどでも語られたように、動物たちが人間のような姿をしたフレンズになって暮らしているジャパリパークを舞台に、12人のフレンズたちがなりたい自分になれるかもしれないからと、お芝居を演じることを目的に動き始める。もっともお芝居には台本が必用で、それを持っているのは他のフレンズたちとの接触を嫌っている齊藤なぎささん演じるツチノコだけ。松瞳さん演じるニホンオオカミをはじめとしたフレンズたちは、ツチノコから台本を借りようとし、一緒にお芝居をしようと誘うものの乗ってこない。

 そんな展開の中、諸橋沙夏さんが演じる歌が得意なディアトリマがお芝居には歌が必用だと訴え、山本杏奈さん演じるダイアウルフは歌なんていらないと突っぱねる。野口衣織さん演じるオーロックスと佐竹のん乃さんによるケープライオンは、出会えば力比べばかりしていてお芝居なんて二の次。オーストラリアデビルの大場花菜さんは、音島莉沙さん演じるニホンカワウソがやってる旅館で出てきたじゃぱりまんを一人で全部食べてしまって、他のフレンズたちを困らせる。てんでばらばらでまとまりを見せないフレンズたちに、どうにか台本貸すことを認めたツチノコも怒り心頭。そうした中で、自分がやりたいことを信じてセルリアンに襲われそうになる中を待ち続けるニホンオオカミの熱意が、強い求心力となってばらばらだったフレンズたちをまとめ、お芝居という同じ目標へと向かって歩ませる。

 アニメでも舞台でも共通だった「けものフレンズ」ならではの、誰ものけもののいない世界の優しさが感じられるストーリー。見ればきっと「けものフレンズ」のファンも納得の感動を得られるし、=LOVEのファンもメンバーの芸達者ぶりと同時に「けものフレンズ」という作品への関心をよりいっそう深められるだろう。演技だけでなく歌う場面も多くあって、普段のアイドルのような感じとは違った役に合った歌い方で歌い、仕草も見せてアイドルではなく舞台役者でありミュージカル女優といった雰囲気を見せようとしていた。瀧脇笙古さんは演じたオオウミガラスの衣装でしっぽがお気に入りらしく、諸橋さんもディアトリマの大きくてカラフルなしっぽが特徴的だった。リョウコウバトの大谷映美里さんはキャビンアテンダントのようなファッションに相応しい演技を見せてくれた。すぐにどこかに行きたがるのはリョコウバトという元となった動物の帰巣本能ならでは。そうした特徴もしっかり盛り込んだ舞台になっているところも、動物ファーストの「けものフレンズ」の精神を受け継いでいると言えるだろう。

 ほかにアリゾナジャガーの齊藤樹愛羅さん、シヴァテリウムの佐々木舞香さんも役になりきって時に可愛く、時におかしさも感じさせる演技を見せてくれた、あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト「けものフレンズ」。上演後は衣装を着替えて制服姿の=LOVEに戻り、激しい踊りとともに持ち歌を拾うして集まったファンからの声援に応えていた。くるくると回る激しいダンスはスカートすらまくれ上がってなかなかの眼福、になるかというと速度があって何も見えず、ただただスピードと迫力によって圧倒された。アイドルとしても一級品。これは爆発するだろうなあ。そんなきっかけにこのステージプロジェクト「けものフレンズ」がなれば良いな。


【2月14日】 昭和基地が民間に払い下げとなり、2代目の砕氷船しらせも払い下げられスベスベマンジュウガニ号、ではなくペンギン饅頭号というきっと何かのネーミングライツが施された船になっているところが現実とは違ったパラレルワールド感を醸し出す「宇宙よりも遠い場所」。なおかつ2代目しらせは2008年の進水からまだ10年でしか経っていないから、25年間も就役していた初代に倣えば、払い下げられるタイミングはきっとまだ先のことになりそう。って考えると「宇宙よりも遠い場所」の時代は2025年とか2030年くらいの近未来かもと思ってしまう。

 けれども、そういった近未来感はカケラもないから何か訳があって早くに南極観測の民営化が進み、就役から10年で2代目しらせも昭和基地も払い下げられた現在、って理解するのがいいのかどうか。けど3年前にもそれで南極に行った民間の観測隊がいた訳だからやっぱりもうっちょっと未来の話なのか。そこはまあ、そういうものだという理解の上で貧乏所帯ながらも民間の南極観測隊が立ち上がってはいよいよオーストラリアの地についてペンギン饅頭号へと乗り込みいざ出航を前にして、再び集った仲間たちとそして新たに加わった4人組とが公に顔合わせとした場面、小渕沢報瀬の詰まるような言葉にやっぱりじんわり涙がにじんだ。

 あの場所に置いてきてしまった知瀬の母親の貴子をみなが迎えに行くんだと、そして貴子がやろうとしてできなかったことをやるんだという意識が、あれでグッと高まったことだろう。とはいえ先はまだ長く暴風雨が訪れる予感もぐんぐんと増してくる。乗り越えた先に待つのもやっぱり極寒の地でありそこから越冬するのかそれとも引き返すのか。貴子の痕跡は何か見つかるのかそれはとっても残酷なものなのか。まさか南極人にかくまわれ生きていたなんてSFにはならないだろうなあ、とはいえパラレルワールドだし普通にいたりして南極人。そこも含めて最終回まで見逃せない。

 ひとつ証明されたことはショーン・ホワイト選手の本体はあのモジャモジャとした髪の毛ではなかたっという平昌冬季オリンピックでのスノーボード男子ハーフパイプ決勝。平野歩夢選手が2本目で1位となるスコアを出してこれで逃げ切るかと思ったら、2位に落ちていたショーン・ホワイト選手が3本目で圧巻の滑りを見せて3本目を失敗してスコアを伸ばせなかった平野選手を上まわり、逆転で金メダルを獲得した。これで平野選手は2大会連続の銀メダル。まだ二十歳前とはいえ同じ歳にはショーン・ホワイト選手はトリノで金メダルを獲得していた訳で、続くバンクーバー五輪でも連続の金メダルに輝いたことを思えばここで押さえつけて3大会連続を狙って欲しかった。けどまあショーン・ホワイト選手の例に倣えば続くソチ五輪ではメダルに届かず終わったかと思われつつ今回復活。変わらない実力を見せているということは、平野選手にもまだまだチャンスがあるってことになる。だから次、北京で金となりその次も金を。4大会連続のメダルはたぶんまだいないから。

 良かったシャーリー、本当に良かった。前作「コードギアス 反逆のルルーシュ1 興道」の頃からこれはもしかしたらシャーリーは脇役となってメインキャラとしてはルルーシュと絡まず、したがってロロ・ランペルージによって殺害されてしまうような悲劇に見舞われることはないかもと思っていたけど「コードギアス 反逆のルルーシュ2 叛道」にロロも出てきてちょっと拙いかもと思っていたら、オレンジことジェレミア・ゴットヴァルドがギアスキャンセラ−を使って記憶を読み戻したものの、あのお方を哀しませたくないからと忠告をして本編からはじき出し、ルルーシュに恋する乙女の座は奪われたもののその命は救われた模様。

 まだ「コードギアス 反逆のルルーシュ3 皇道」があるから安心はできないものの、ジェレミアとの邂逅の後、姿を見せないところからこれは助かったとみるのがいいのかも、っていうかテレビシリーズじゃ出て来なくなった人を改めてちょこちょこ出す訳にもいかないし。一方、ユーフェミア・リ・ブリアニタことユフィについてはこれはもう仕方が無いとしか言えない。その残酷な運命に放送時、スタッフへの激しい憤りを感じて罵声を上げたけれどもこれを外してはストーリーが進まなくなってしまうから受け入れるしかない。可哀想なユフィ。せめてその魂は幸せなところへと辿り着いて欲しいなあ。ってことでストーリーはスザクの騎士任命からアッシュフォード学園への転入があってそしてゼロレクイエムが起こって黒の騎士団が攻め込むもののゼロの行方が分からなくなって終焉。その後に中華連邦での再起を経て合衆国日本の創設へと向かう展開はスピーディーでそれこそR2のラスト付近まで行ってしまった。

 まだ事態がシャルルとマリアンヌの野望だとは気づいていないようだけれど、それを知ってシャルルを消してもまだ第3部は時間があまりそう。そこに新作への展開を混ぜてくるのか。スザクの扮したゼロによってルルーシュが倒され片付いた物語の先が作られるのか、ってあたりが目下の興味。こうしてリブートした以上は「エウレカセブン」のようにはパラレルの展開を見せて3部作で幕とはいかせず、新たな「コードギアス 反逆のルルーシュ」を作って言ってくれると思いたい。サンライズによる新IP創出の要になり得る作品でもあるし、「TIGER & BUNNY」と同様の続編展開があるんじゃなかろーか。その時にこそシャーリーがいけない目にあったりする? それはないと信じたい。そしてコーネリア様に幸せを、って彼女、だれかと良い関係にあったっけ? ギルフォードって訳でもないしなあ。

 盛大にやらかした最近人気の国際政治学者を批判する言説を、「男の嫉妬」と断じる某さんの何だやっぱり性別を根拠に虐げられたと訴えたその前に、自分だって童貞をイジってじゃないかと言われたその本質を示すような心性が、ここに現出しているじゃないかと言われそうな一方で、国際政治学者と同じことを事もあろうに一般紙の編集委員が講演で大々的に語っていて、その前には昼間のニュース番組でも語っていながらかけらも話題にならない状況が、全部ではないけれどもどこかに最近人気の国際政治学者の、惹句としてよく取りざたされるある種の属性に皆が引っかかってこだわっていると言われてもしゃあない感じを、如実に表しているのであったという。1人じゃないんだ言ってる人は。だから1人を叩いたところでダメなんだと知らないと。

 LINEとか一切やってないんでそのお仕事の効果も価値も個人としてはまるで無縁なのだけれど、そんなLINEで広告事業を手掛けた人がLINEを辞めたって話を見るにつけ、ある種覇権を得たプラットフォームでは色々と情報を金に変えることも可能なんだとは示してくれた人だったといった印象。ただしメディアとしての伝播力を背後に得ながらSNS上で勝手気ままな言説を流布させ、炎上も上等といった態度はどうにも厄介さんで、けれども覇権プラットフォームなんでそんな人がいるならと忌避するわけにも行かなかったのが、今度は事業会社でお仕事をする訳だからそのサービスなり製品を背負って今までのような物言いは可能かがわたし気になります。なんでどこに行くのか明かさないんだろうか。公正が求められるメディアにスポンサーの立場で圧力をかけて平気といった物言いをするんだろうか。そのあたり、今後に注目。


【2月13日】 月々3万2000円とかそんなあたりを45カ月くらい借りて、2種だったから利子も入って150万円を超えるくらいを12年くらいかけて返済した日本育英会の奨学金。年末ごとの返済で冬のボーナスが手取りで20万円あったかどうかの最初の3年くらいをどうにか半分くらいを使って返しあとはそれなりに金額がまだあった冬のボーナスからの拠出となって、生活に響くことなく普通に返済できたけれどもそれから30年は経って初任給だってあがっている状況で、150万円くらいの返済なんて大丈夫だろうと思ったら今は日本学生支援機構とか言うらしい元育英会の奨学金を返せず親類ともども自己破産する例が続出しているらしい。

 ひとつにはやっぱり社員になっても給料が上がっていないことがありそうだけれど、一方では就学に必要な授業料とかが国立も私立も問わず上がっていて、畢竟借りる金額も増えてそして返済する金額も増えてしまって返すに返せなくなるといった状況があるみたい。僕の頃なら私立大学でも文系なら授業料は50万円ちょっとだった記憶で、それに乗せるような教育充実比なんてものは必要なかった。充実もしてなかったし。けど今は同じコースで年間で100万円は支払わなくてはならない感じだし、国立でも当時の私立を上まわっていたりする。それでいて給料は上がらずボーナスは減る一方の状況でだけに、返せなくなる人が出るのも当然だろー。

 学費高騰に合わせたのか日本学生支援機構も2種で貸せる金額で最大12万円とかってコースを用意していたりして、これを40カ月も借りたら480万円で利子をいれたら返す金額はいったいどれくらいになってしまうのか。他にも借りて積み上げれば800万円の借金を大学卒業と同時に背負い、それを20年もかけて返済するという地獄を見ることになってしまう。だったら借りるなと言えるかというと、借りなければ大学に通えず通えなければ就職で不利になってしまう学歴偏重な就職活動状況にも問題はありそう。もちろん学生の側にも返せそうもないお金を借りてまで大学に行くなら別に道を見つける方法も皆無では無かった。そうした固定観念のぶつかり合いを緩め崩していくような試作を一方に起き、学費の低廉化を進めつつ給料のアップを果たすべく、政権に経済政策の見直しを進めたいところだけれどアレ政権では可能性は薄いなあ。かくして地獄は続く。

 樹戸英斗さんの「優雅な歌声が最高の復讐だった」(電撃文庫)にやり直せる青春の輝きを見た。サッカーのとあるクラブチームの所属し、抜きんでていた才能でもってU−16の日本代表にも呼ばれながら練習中に膝の前十字靭帯を断裂し、手術で治ったものの前の感触に遠くそれが耐えられなかった荒牧隼人はクラブを辞め、高校生活を怠惰に過ごしていた。こに転校生の瑠子が現れる。ユース時代の隼人を知る彼女は「できるのにやめちゃうんだ」と隼人を罵倒。そしてクラスメートとなった彼女は全米で話題のディーヴァ、RUKOという知られた存在としてどこか腫れ物扱いを受ける。けどなぜか隼人を気にしている。

 誘われてもプロだからかカラオケには行かず、人前でも歌おうとしない瑠子は、違いが目立つからといった理由をつけて合唱コンクールでも伴奏に回る。そこでなぜか隼人を指揮者に指名。高慢そうでふとした弾みに見せる瑠子の寂しそうな表情を感じ、彼女を孤立させたくないと思ったか隼人は指揮者の受け、それをきっかけにして次第に2人の関係が深まっていく。隼人は瑠子に引っ張られ、ずっと避けていたサッカーの試合を見に行くこともするし、フットサルも初めて見る。その一方で瑠子が抱えていた悩みが露わになる。

 まだやれるのにサッカーを辞めた隼人と裏腹の瑠子の懊悩を知って隼人は何をする? 「優雅な歌声が最高の復讐だった」は若くして壁を知った少年少女の物語だった。そこからは若ければ、いや若くなくても壁なんて乗り越えていけるんだと思わされる。理想の自分、最高潮の自分がかつていて、そこに届かないなら自分は終わり? そうじゃない、やりたいことならやり抜きやり切るだけ。そう諭してくれる。一段落がついたあとで隼人が同じように膝の前十字靱帯を断裂した小倉隆史のように復帰してトップチームで活躍するようになったか、瑠子がアメリカから引き揚げ自分のできる範囲で歌を作り歌い続けたかは分からないけれど、得られたチャンスを逃さず出来ることをやろうとする気持ちを得た2人はきっと、そんな道を歩んだだろう。一緒に? それは2人のみぞ知る。

 エブリスタからの書籍化が多いSKYHIGH文庫から書き下ろしで登場した霜月りつさん「漫画家の明石先生は実は妖怪でした。」が優しい話だった。漫画家の明石先生に所にアシスタントとして送り込まれた建築学生の篠崎瑛太は、正義感が強くあちらこちらのバイトを首になっていた。そんな彼の物事に動じない性格を見込んで誘われたらしく、実際に明かし先生の家で得体の知れないものが走っていても、それより部屋の汚れが気になり掃除をする。怖くないのか。怖くはないらしい。

 そしてアシスタントとしてコーヒーを淹れベタを塗り漫画を完成させて出版社に持っていく途中に、ファストフードで騒ぐ少年の集団相手に爆弾を仕掛けた少年を見つけ篠崎は追いかけ正体を知る。先生が入ってその場を収めるも今度は妖怪が尋ねてきて駆けつけると少年が虐められていた。妖怪たちは少年が殺害され川が汚れるのを嫌っていて、そんな頼みを聞いて少年を救った篠崎と明石先生。続いて現れた猫又の助けをして空き家に現れる幽霊をどうにかし因縁のあった兄弟刀を払いそして空き家で猫又が観た少年と母親と父親の問題を篠崎と先生が解決していく。

 というか先生は漫画の原稿が遅れるのが嫌だと乗り気じゃないのを、曲がったことが嫌いな篠崎が受け先生も引っ張り込んで突き進む展開。でもちゃんとついていく明石先生はは何の妖怪なんだろう。どうして人好きなんだろう。そもそも何故漫画家に。気になるその正体が明らかにされるかもしれないから続きが読みたい。真面目な人間と漫画家の妖怪とその仲間たちが人と妖怪の抱える悩みに挑みつつ、残酷でも陰惨でもなくふわりと払っていく心に優しいある種の退魔ストーリー。明石先生が骨董屋から仕事のお礼にともらった手塚治虫さんのサイン入り「来たるべき世界」上巻の初版はいったい幾らするんだろう?

 つらつらと平昌冬季五輪。フリースタイルスキーの男子モーグルで上位に入った3人がいずれも大阪にある企業が作っているID oneというところの板でその浸透ぶりにあらためて驚く。女子モーグルでは1位はロシニョールだったけど3位は確かID oneで2位のHEARTももともとはアメリカのブランドながらも今は名古屋にあるスキーショップのアルペンがブランドを持って作っているから実質日本製。つまりは6人中の5人が日本の板を使っていた訳で下町ボブスレーとか言うより先にそっちを偉いと安倍総理は褒め称えるべきなんだけれど、自分の宣伝になる訳じゃないし教科書にも取り上げられないからきっと知らん顔を続けるんだろうなあ。やれやれ。


【2月12日】 実は録画してあったけれどもほとんど観ていなかった「マクロス△(デルタ)」を観るにはやっぱり全体像を掴んでおく必要があるかもしれないと、起き出してTOHOシネマズ上野へと行って「劇場版マクロス△激情のワルキューレ」を観たらとってもよくまとまっているようでだいたいの展開は掴めた。歌で何か奇病を癒やす少女たちがいてワルキューレと呼ばれていて、そのメンバーに新しく加わるために少女フレイアが田舎から出てきたけれども途中で闘いに巻き込まれたところをワルキューレを守って闘うデルタ小隊の隊員ハヤテに助けられ、そこで資質を認められてワルキューレのメンバーとなる。

 なかなか本気を出せなかったけれども本番の戦いの中で力を発揮しはじめたフレイア、ところがその故郷のウィンダミア王国が反乱をおこしてプロトカルチャーの遺跡を奪取し「星の人」とかいった過去の力を復活させようと目論む中、自分の居場所はここだとワルキューレに所属して闘い続けていたら美雲・ギンヌメールに秘められた力なんかを気にしたウィンダミア王国にまとめてさらわれさあ大変、といったところであふれ出すフレイアの力、そしてワルキューレの歌声がウィンダミア王国の陰謀を押し返して世界を救うといった展開。その過程で騎士と悪魔との因縁の戦いがあり恋路があってそれが敗れて哀しむ展開も。けど最後は結ばれひとつになって宇宙を救おうとする者たちの戦いへと向かっていく。

 テレビシリーズにはきっとそうした過程でメンバーたちが合流していくような展開があり、それぞれの過去なんかも描かれていってだんだんと結束していく姿も描かれていくんだろう。そうしたドラマも観れば楽しいだろうから帰ったら録画してある「マクロス△」を1話ずつ観ていこうかな。キャラクターではやっぱり美雲の高踏な感じが良いけれどもワルキューレではない戦闘機乗りでハヤテに関心を抱くミラージュ・ファリーナ・ジーナスがマクシリミリアン・ジーナスというかミリアの孫だけあってツンとしていてデレそうな感じでなかなか好ましいのにハヤテは関心を示さずフレイアに言ってしまう。可哀想で可哀想で。でも泣かない。泣くものか。

 せっかく台東区まで来たんだからと御徒町から田原町まで回って国際通りを歩いて浅草十二階こと凌雲閣があったと言われる場所が見つかった建築現場をのぞく。ニュースで見知った人が続々と集まって来て撮っていたりするけれど、そうした姿にいったい何をしているか分からず尋ねてくる人もいて、浅草十二階ですよ、大正時代に関東大震災で崩れ落ちた、日本で最高の建物だったんですよ、凌雲閣というんですといったことを話してああと分かってくれる人もいる一方、それでも何だろうと首をかしげる人も。僕らの世代では懐かしさの中に浮かぶ浅草凌雲閣も今どきの人に共通の知識って訳ではないんだなあ、って僕らといっても「帝都物語」を観て「グスコーブドリの伝記」も観て「東京異聞」を読んでといった人間だから世間的にはこちらがマイナーか。他の人は何で凌雲閣を知ったんだろう。ちょっと聞いてみたかった。

 赤いレンガが崩れ落ちているけれど、それがそのまま壁だったかとうと少し不明。コンクリートめいた基礎があって135度くらいの角度かついていたからそれでぐるりと囲めば八角形だった凌雲閣にはなるけれど、壁がついたまま埋めてしまったということはないから崩れて崩した後を埋めて盛って今の民家や商店が並ぶ感じになっているのかどうなのか、そもそも本当に基礎でここに凌雲閣が建っていたのか、ってところは調査が待たれるところかも。でも普通に民家かビルの工事現場から掘り出されたものだから、そもまま工事続行となれば埋もれてしまって調査も不可能。基礎の延長がどうなっているかも分からないまま時の彼方に忘れ去られてしまうので、せめて基礎だけでも掘り起こして持ち上げて、切り取ってどこかに移設とかしてくれたら嬉しいんだけれど、江戸東京博物館とか。無理かなあ、クラウドファンディングやるなら1口くらいなら乗るけどなあ。

 「オリンポスの郵便ポスト」が「SFがよみたい!2018年版」で何人かにちゃんと推薦されていて、全体での順位も25位に入っていて推した個人としては嬉しいことしきり。いわゆるSFのフィールドに経つ人たちが推していたりするライトノベル系作品も少なくない中で、そうした推しを得ないまま電撃文庫から出たライトノベルが誰かに読まれるかが不安だったけれど、火星のテラフォーミングが行われたものの挫折して衰退に向かう中でいろいろと起こる展開は、読まれさえすればSF好きの心に突き刺さる要素を持っている。これで誰かが気にして読んでみようとなれば嬉しいんだけれど。あるいは早川書房が頑張って引っ張ってSF書かせるとか、ってそれで気づかれるのがどうにも釈然としないんだ、ライトノベルのレーベルから出ていても面白いSFならそのまま読まれる時代、来ないかなあ。

 そんな「オリンポスの郵便ポスト」の藻野多摩夫さんによる新作はどファンタジーでボーイ・ミーツ・ガールの青春ストーリー。「できそこないのフェアリーテール」という作品で、妖精の類が見えてしまう能力を持っていた少年がそれで詩作をして戯曲も書いて一世を風靡したものの、妖精によって才能を吸い取られてしまってヌケガラとなりいたためれんくなって出奔。そして暮らしていた町に少女がどこからかやって来た。名をビビという少女は妖精が見えて妖精について語り妖精が起こしたことにすいて解決もするフェアリーテール。その彼女にはやっぱり妖精に奪われしまったものがあり、取り戻す方法を探して旅をしていた。

 そして出会ったビビとウィルはともに無くしてしまったものを見つけるきかけを得ようと、組んで旅へと出て村に春を来なくしていた妖精を押さえビビの祖母が一瞬だけ認知症めいた症状から回復した際に心を取り戻す術を効き出し、そして向かった帝都で妖精王都対決する。一途な妖精の一途な気持ちが人間とずれてしまって起こるちょっとした悲劇があって、いけないことだけれど悪いことだとは言いづらい難しさが浮かぶ。それでもやっぱり盗むのはいけないこと。かつてウィルが書いた戯曲のような展開の中でビビとウィルは妖精王と対峙する。妖精のお悩み解決的ストーリーがあり妖精についての知識を得られる展開があり、冒険があってカタルシスがある。読んで満足のファンタジー。こういうのも書けるんだなあ。

 参ったなあ、女性国際政治学者らしいカテゴリーにある人が、テレビのワイドショーで何か言ったと話題になっているけど、とある新聞経紙上じゃもうずっと前から記者氏が「スリーパー」なる北朝鮮のスパイが何百人も潜入していて活動していて、事あれば何か起こすと不安を煽り続けている。そうした言説の公然化が世間にそれを言って良いんだといった空気を醸し出し、頭の良いはずの国際政治学者の頭もそっちに染めて世間も染めていった果て、有事に起こるいわれなき誹謗とそして弾圧、さらには虐殺が心配だったりする。

 でも言ってる当事者にはそういった未来への不安など更々ないんだろうなあ。もちろん工作員はいないとは言わない。ただ特定層の中の不特定多数が該当するような物言いで不安を煽れば何が起こるかを想像して言うのが頭の良い人。でもそうした言い方をしないでただ煽るだけのこうした人たちが、妙な正義の心で言って何が悪いといった思いで言っているだけに厄介なのだった。言説として危ないと押さえ出さない行動が必要なんだけれど、メディアにそうした判断なんて出来ないからなあ。困ったこまった。


【2月11日】 三瓶由布子さんと名塚佳織さんだとやっぱりレントンとエウレカってことになるんだろうなあ、ただ三瓶さんのレントンっぽさが最後の方でちょっとだけドスを利かせた時くらいしか感じられず、だいたい女の子声だったのは半分くらい残念であるし、一方でちょっと珍しい感じだと半分くらい嬉しくもあった。滅多に聞けるものではないからなあ、太田淑子さんがそういえば「ひみつのアッコちゃん」で女の子の声を演じられて嬉しかったと前に話していたっけ、そうとなるとそうなってしまう声優界、野沢雅子さんによるピピ美女の子声とか聞きたいなあ、その場合のポプ子が誰になるか大変だけれど。小原乃梨子さん? ドロンジョ様になるなあ。

 一方の男性声優は下野紘さんと梶裕貴さんで番組なんかもやってるペアだけれど役柄だといろいろ組んでる作品が多そうでどれとは言えない感じ。まあ若い美声が並んだということで聞いていて楽しかった。タイトルコールのところでNG気味なのをそのまま使ってしまっているし。あれって幾つもパターンをとってそこから選んで乗せているのかなあ、まさか1発撮りでリテイク不可ってルールなんかがあったりして、それもそれでとっても愉快。お話としては関口和希さんが連続登場で2月はこれでいくのかな、その時だけ微妙に枠線が揺れるのがインディペンデントな個人制作のアニメーションっぽいと思ったけれどわざとかな、違うのかな。そしてCMにUcyuPeopleのパートが登場。まさか当真一茂さんのパペットアニメーションをテレビCMで見られる日が来るとはそれもこんなに早く。時代は加速している。

 闘会議2018は昨日行ったから今日はパスして東京ビッグサイトで開かれているコミティアへ。珍しく西館(にし・やかた)での開催となって配置が分かりづらかったけれども探して沼田友さんのところでカプセル入りのアニメーションを2つ購入。1つは名作「天体観測」でそしてもう1本は問題作の「See You Soon」。どちらもたぶんDVDだかブルーレイディスクだかで持ってはいるけどネットの上でしばらく見られるというのはやっぱり楽しい。とにかく多作でいろいろと優れたスクリプトの作品を作ってきた沼田さん、ちょっと最近は忙しいのか新作が途絶えているけど夏までには何か作っていただけるということなので待ち望もう。

 irodoriも出ていてたつき監督が他のメンバーといっしょにテーブルで販売しているのを見つつ行列に並んで最新作の「傾福さん」はアマゾンで注文してあるんで前に買ってなかった「駅長さん」を購入。それ以前の「ケムリクサ」「たれまゆ」「眼鏡」はまだ今ほど名前が知れ渡る前にコミティアで確か買ってあるから今回はパス。それにしても行列が出来るサークルになったんだなあという感慨の一方で、午前中ではやくも行列が切れるくらいには沈静化したんだと思うと世の移ろいというのはやっぱり早いものだと実感する。やっぱりみんな有名IPが好きなのか、個人クリエイターによる作品の作家性なりを味わうところまで行ってないのか、そこが気になった。今日のヤオヨロズのイベントには行けないけれど、そうした状況に活を入れて今またたつき監督とirodoriが爆発するような話題が出ることを願おう。

 モンスターがうようよといる異世界に転移させられて最高に役立つ能力って何って聞かれていろいろ浮かべるけれどもそれが本当に役立つかどうかを試される電撃大賞<大賞>受賞作のうーぱーさんによる「タタの魔法使い」(電撃文庫)。タタという女の魔法使いが高校に現れていきなり校舎ごと生徒も教師も異世界に転移。現れたのは森の中で生徒たちも教師も含めて中学校の卒業文集に書いた将来の夢が叶っていることを知る。ヒーローになっていたり魔法少女になっていたり誰とでもコミュニケーションがとれたり尽きないスープが現れる大鍋を持っていたり。そして魔法使い。なら安心かというと違っていた。

 全員が異能をもっていた訳ではなく、ささいな将来の夢など異世界のサバイバルには役立たない変化もあって万全ではなく、そしてモンスターにも襲われ死傷者を出す。退けたものの居続けられないと人里探して移動する中、現地の騎士団とも交戦し追われる生徒たち。そこで少づつ能力が役立つ。もっとも、1人が強力な魔法を持っていてもヒーローになれてもドイツ軍人や自衛隊員になりたい夢を叶えても400人超の集団は守れない。治癒の魔法で商人の娘を救い親に感謝され誘われつつ日本へと帰る道を求めて魔法使いを尋ねる旅を続ける。そこあら浮かぶのは、力は合わせて使おうということ。そして連絡は密にしようということだ。

 誰かがもしかしたら持っていて、あるシチュエーションでは有効に働いたはずの異能が発揮されないで終わるケース。適材適所がズレていて損害が出たケース。それらを鑑み状況の把握と伝達の効率化を行えば200人以上の死傷者は出さなかっただろう。だからこそ最初の段階ですべてを把握し、そして状況を楽観しないで事態に臨んで欲しかった。とはいえ大人たちが責任の押し付け合いをして出遅れた場合もあって、すべてがうまくいくとは限らないところが異変になれていない、そして自主的な判断もまだ出来ない現代の人間であり組織でもある。

 だからといって否定しないで大人も信じよう。その経験値は無駄じゃない。自衛隊員に憧れた少年のとった毅然とした行動に添えられた校長の追悼の気持ちが後になって異世界の騎士たちに感銘を与え一行を救ったし、統率し導く大人の判断が事態を進めたとも言える。その逆もあるから悩ましいけど、だからこその適材適所の要をいっそう感じたい。それにしても、日々に体育の授業を受けて号令一下の整列から行進にも慣れさせらている日本の高校生の体力と移動速度は異世界の騎士をもしのぐとは。そんな“幸運”なんかも書かれて面白い。異世界で異能をふるい俺TUEEEに収まらないシリアスな反動がありそれを越える喜びがある作品だ。それでもやっぱり言いたいことは、こういう事態に備えて卒業文集に恥ずかしがらずに思いきり贅沢な夢を書いておけ。魔法使いで超能力者で不死身で誰からも愛され料理も上手くて無限ポケットを持っている、とか。荒唐無稽な夢ほど異世界で役に経ったのだから。

 うーん。沖縄県で交通事故が起こった際に米海兵隊の曹長が日本人を救出しようとして車にはねられ重体に陥ったという“美談”を作り上げては、そうした事態を記事にしようとはしない沖縄県の地元紙はケシカランと大罵倒した記事が、実は大元となる“美談”が虚構らしいと判明し、それを警察に取材しないで作り上げていた某紙が謝って記事を削除したという話で、全面的に頭を下げたと思ったら表現として行き過ぎはあったけれども沖縄の地元紙を批判すること自体に間違いはなかったかのような言い訳をして苦笑を買い、また警察に取材しないで虚構を“美談”に仕立てるのみならず、そこにどうして沖縄の地元紙のワルクチを盛り込んだのかという心性について追求が及んでいないと批判も買って、同じことがまた起こるだろうと言われてた。

 そうしたら案の定、そうした“美談”を元にして感動した人たちが記帳に訪れ寄付なんかもし始めていると書き、そこに地元自治体の長も来たけれど翁長沖縄県知事は沈黙を続けているといかにも非情な人間のような印象を醸し出そとしていた記事を訂正したのの、そこにやっぱり“美談”を“美談”として残そうとする意図をのぞかせてて虚構だったということを全面的には認めたくないような態度をうかがわせてきた。書き換えた後の記事は「12月1日に沖縄県沖縄市で発生した車6台による多重交通事故で、クラッシュした車から日本人のために何かできないか確認しようとして後続車にはねられて意識不明の重体となった在沖米海兵隊曹長」となっている。

 けれども、先に削除した記事への検証で曹長について海兵隊の「事故に巻き込まれた人のために何ができるか確認しようとした。手助けする前、北方面へ向かう車にはねられた。自分の車を後続車両のじゃまにならないように車道外に動かそうとしていたときだった」というコメントを掲載している読んで分かるのは、あくまでも交通事故の現場における事態収拾を行っていたということ。そこには相手が日本人だったかどうかといった国籍を超えての“美談”が挟み込まれる余地はない。自分も関わっている事故で周囲を気にするのは人間として当然の行動であるにも関わらず、訂正した記事で「クラッシュした車から日本人のために何かできないか確認しようとして後続車にはねられ」と、今なお日本人のためという“美談”を挟もうとする。そうまでして守りたいのはいったい何なんだろう。そこを外すと英雄的な行為に感銘を受けて人々が記帳に訪れたという記事そのものを消さなくてはいけなくなるからか。

 消せば良いのにと思うけれど、そこまでする訳にはいかない何かがあるのかがまるで分からない。というか、あくまでも日本人のためにという英雄的な行為への感銘が記帳を誘い寄付も誘った訳で、それをこっそり、それも事実がどうか判然としないまま「クラッシュした車から日本人のために何かできないか確認しよう」と状況を書き換えたら、その場に集まった人たちの本意をも勝手に書き換えたことになるだろう。こうした場合はその場にいた人たちに改めて、曹長は救出活動は行っていなかったけれどそうしたい気持ちはあった、だからやっぱり英雄的だと讃えますかと再確認しなければ筋が通らないんじゃなかろーか。

 もうひとつ、英雄的な行動を無視する沖縄県知事を明らかに中傷している言葉を謝罪なしに削っていることは、気づかれれば色々と物議を醸しそう。事実に基づかない記事で沖縄タイムスと琉球新報を誹謗中傷したことと構図は同じな訳で、そちらを訂正して削除しお詫びもするなら、こちらも訂正して削除するのに合わせて翁長沖縄県知事への謝罪を入れ泣けばやっぱり筋が通らない。でもそんな気配は微塵も見せず虚構に推測を重ねてスタンスを堅持しようとするところに何とも言えない苦さがある。世間に伝わればこうしたリアクションがあるだろうと想像できないんだろうか。だとしたら問題は根深い以上に根腐れを起こしてグチャグチャになっているとしか思えないんだけれど、果たして。


【2月10日】 遅いといった声が出て規程に違反しているといった声も流れて、それでも使え契約だからと押しつけることの世間に対するマイナス要素を考えた時にやっぱりそろそろ下町ボブスレーは態度を決めないといけないんじゃなかろーか。黙って最高のものを作り出して使った人に感謝されても「職人ですから」と笑いもしないで黙々と自分の仕事に勤しむ日本人好みのダンディズムとは正反対の、国からの応援まで得て自分たちは凄いんだと世に喧伝をしてみせるポジティブさがちょっと受け入れがたいし、それが製品としてどうなのよと言われてしまっては立つ瀬もない。

 もう下町の融資だけじゃなくって大企業とか商社とか広告代理店とか中央官庁とか政治家とか総理大臣とかが関わって、引くに引けない状況にあるならそれはそれで下町感すらとんでしまってダンディズムとはほど遠い地平にあって徒労感も募る。そうではなく普通に夢を抱いて本業とは別に挑んだプロジェクトなら、それが失敗しても本業で取り返せば良いだけの話。そして失敗の喧伝が本業にもマイナスとなる可能性があるならやっぱりここはにっこりと笑って、ジャマイカのボブスレー選手には頑張ってと言うのが日本人好みのダンディズムと思うんだけれども、さてはて。

 職人のダンディズムで思い出したのがエアロコンセプトの菅野敬一さんで、板金工場がつぶれて死のうと思ったもののそれなら自分がやりたいことをやろう、作りたいものを作ろうと工場でアルミ板を曲げて作ったアタッシェケースとか名刺入れとかが世界的に人気となり、それこそアルマーニなんて目じゃないところからコラボレーションの依頼なんかも来ているけれど、自分がやりたいことと外れるならと受けず今も鳩ヶ谷の板金工場でモノ作りに勤しんでいる。ブランドという言葉も使わず製品そのものの良さで買ってもらおうとするその潔さをこそ、世間はもっと称揚して自分たちもそうしたモノ作りを始めそして見てくれじゃない本物の価値を消費者も支持するような状況が、出来れば下町ボブスレーみたいなどこか地から足が浮いてしまったような騒動も起こらないと思うのだった。また菅野さんの話、聞きたいなあ。

 前巻がどういう展開だったかまるで覚えてない中で放り込まれた永野護さん「ファイブスター物語14」の世界でソラック隊とやらにどうしてレディオス・ソープがラキシスを連れて合流してはモーターヘッド、じゃないゴティックメードの修理を担当しているんだろうかと首をかしげ、そこにセイレイ・コーラスがどういった経緯から合流するその途中でアイシャ・ルーマー女王のところに立ち寄りゴティックメードを借りようとして、そしてそのアイシャがどうしてそこにいるのかがまるで分からないけれど、そいういうものだといったん意識をリセットしてから読み始めるとこれがまた弱小舞台でありながらも支隊長がいい人で優れた騎士が集まり過去を諦めていた騎士も復活して戦力が上がって絶体絶命のとこころを生き延びるといったドラマを楽しめる。

 途中に参戦したツバンツヒとかいう女性騎士なんて前にどこに出ていたんだろうと記憶を探って覚えはあるんだけれど思い出せず、そういえば映画「花の詩女 ゴティックメード」のラストあたりに颯爽と登場しては三石琴乃さんの声で喋っていたなあと気づいたけれど、「ファイブスター物語」とは連動はしていても時間軸が違う世界からそこまで生きて辿り着いている不思議が改めて浮かんで、そしてなおかつそんな人でもレディオス・ソープが何代にもわたる襲名ではなく1代の連続であってその正体が天照であることを知らないといった不思議も味わう。どれだけ遠い存在なんだ天照。でもその下に放り込まれて虜にされたツバンツヒはアイシャ同様のイジられ要因としてミラージュ騎士団の中に収まっていくんだろう。次はどこで何が行われるんだろう。連載読んでないから分からないけど読んでも分からないから本が出るまで待とう。5年後くらい?

 早起きをして今日もやっぱり幕張メッセ。いちおうはJAEPO2018も続いているけど今日からは「闘会議2018」もスタートしていてそっちをメインでまずは見物。どのブースもゲーム大会仕様って感じで最新のゲームタイトルを見せる東京ゲームショウとは明らかにコンセプトを替えた、ゲームをeスポーツ的に楽しむことを見せるイベントになっていた。ふらりと来たゲームファンがそうした大会に挑んでいるプレイヤーを見て楽しいか、ってところがひとつ謎ではあるけれど、元よりゲーム実況を推進してきたニコニコが絡んだイベントってことで、ゲームを見るファンってのも多そうだからそれがeスポーツという名前で繰り広げられても違和感なく観戦の側に回って楽しむことが出来るのかも知れない。どうなんだろう。行った人の感想が聞きたい。

 そうした大会の取材をがっちりとやるメディアだったら朝から大変だっただろうけれど、とりあえず雑感めいたものを書くのがお仕事とあちらこちらのブースを見物。レトロゲームのエリアでレトロなゲームがぎっしりつまった部屋が再現されていて、棚にバーチャルボーイとかラブテスターが置いてあって任天堂の歴史ってやつを感じさせられた。ぐんと延びるスコープもあったなあ。その裏側では家庭用ゲーム機とか業務用ゲーム機で遊べるレトロゲームがあったんでブロック崩しをとりあえずプレイ。やっぱり上手くないや。「スペースチャンネル5」もあったけど横にそのVR版があって体を動かすと反応するような仕組みになっていた。VR世界で自分はうららちゃんとしてモロ星人を倒せるか、って体験ならしてみたいなあ。

 そんんあ「闘会議2018」で知ってこれは面白いと思ったのが「素数大富豪」。使うのは普通のトランプだけれどプレイのルールに素数しか出してはいけないというのがあって、それだと偶数のカードは出せないじゃんと言われれば2枚使って「2」「K」で213という素数を作って出せば良いらしい。相手もやっぱり2枚を使ってそれより上の素数を作っていくんだけれど、とても大きな数字を作って出してそれが本当に素数かどうかが分からない時がある。そんな時はアプリで素数を教えてくれるものがあるんで入れてみて素数ならOKで違っていたらドボン。ジョーカーの扱いなんかもあるそうで、教えてもらってプレイしたら勝ててしまった。なんとなく素数って分かるから3ケタぐらいまでは対応できた。でも5ケタ6ケタになるとどうだろう、って探求する楽しさがある「素数大富豪」。冬にみんなでやってみよう。

 会場をひとしきり見てからJAEPO2018の会場へと行ってコナミデジタルエンタテインメントが送り出すスマートホン向けゲームアプリ「クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム」の発表会。声優としてあののんさんが起用されているとかで、会場に現れてはゲームに挑みクイズ王にも1問で100点という上げ底をしてもらいながらも勝利して知性派なところを見せてくれた。声については「この世界の片隅に」で演じてなれているかと思ったら、ゲームは初体験で静止画を相手に喋る時にこの時にどういった心なのかを想像して演じるのが難しかったと話してた。今までで一番難しい仕事とも。あとはやっぱり「この世界の片隅に」のすずさんとは違って強弱の差をはっきりさせたとも。そんな成果を聞いてみたいからダウンロードするかなあ、でも「けものフレンズぱびりおん」が忙しいし今。

 発表会ではバレンタインデーのチョコレートの話になって、昔仲間内で誰かが好きなのかを聞くには誰が好きなのかを言わなくてはならず別に好きでもなかった男の子にチョコレートをあげた話をしていた。もらった方は今いったいどこで何をしているんだろう。そして当時のことを知ってどう思うんだろう。気になった。今年チョコレートをあげたい人としてお世話になった方々を挙げてその中でも個人名で片渕須直監督が登場。直接手渡したいけれども機会はあるんだろうかと悩んでいたのでプロデューサさんはそんな機会を作って差し上げて下さいな。いったいどんなチョコレートなんだろう。やっぱり夜に火無しコンロでテンパリングして3倍に膨らませた楠公チョコなんだろうか。私気になります。


【2月9日】 銀座をぶらついていると壁に囲まれた小学校があるのが見えてこんなところに通う子供がいるんだと思ったら地域限定ではなく広域から通えるようになっているらしかった。昔は違っていたそうだけれどそれでもいろいろコネがあって通える学校みたい。そんな学校だからこそなのか標準服を作るとなって、それがアルマーニ製ということで騒動に。そりゃあ銀座界隈でブランドを展開しているかもしれないけれど、もとはイタリアのファッションでそれをどうして日本の銀座に通う小学生が着なきゃいけないのか。校長の人が「銀座に本社がある海外ブランド」って言ってたみたいだけれど、日本法人の本社があったってやっぱりイタリアの服で銀座とは関係ないだろう。

 どうせ銀座を売りにするなら銀座山形屋って老舗のテーラーがあって今は男性女性を問わず服を作っているからそこであつらえればいいじゃないか。あるいは銀座といえばみゆき通りのみゆき族を意識して今もまだあるヴァンヂャケットに頼んでブレザーにトラウザースかスカートをそろえてもらえば格好いいじゃないか。それとも銀座は最近はファストファッションも隆盛で、国内でも有数の大きさを誇るユニクロの店舗があるんだから、そこでそろえれば9万円なんてかからずせめて3万円も出せば替えも含めて春夏秋冬の標準服が下着も含めてそろうじゃないか。そう言い出す親がいたって不思議はない。

 やっぱりブランドにこだわりたいならベルサーチだってフェンディだってシャネルだって何だって銀座にはあるじゃないか。だいたいがスノッブなアルマーニなんて流行らないからヴィヴィアン・ウエストウッドかジャン・ポール・ゴルチェにすれば良いじゃ無いか。まあきっと校長の頭にはそうしたブランドなんて入ってなくて、自分が知ってるアルマーニを挙げて選んでしまったんだろう。というかそもそも校長の一存で決められる話なのか。裏なんかも想像してみたくなるけれど、ともあれ子供の頃からアルマーニなんか着せられた子供が卒業をして就職がなく非正規で働きながらユニクロを着回す生活になってギャップに苦しむところはみたくないから、服に見合った教育をして就職をしてくれるように先生たちには頑張ってと言おう。ところで先生たちは何を着るんだ? やっぱりGAPかユニクロか?

 朝も早起きをして幕張メッセに向かいJAEPO2018ことジャパン・アミューズメント・エキスポを見物。いわゆる業務用ゲーム機の展示会でとりあえずタイトーのブースに老いてあったレーシングタイプのVRを試してみたらこれがめっぽう凄かった。韓国のものらしいけど座席に座ってシートベルトをしてゴーグルを着用すると現れるのがガイド役の女の子で、そのナビに従い操作を覚えてさあスタートとなると、アーケードマシン風の単座だったシートの周囲にドアが出来て助手席も現れてそこにナビ役の女の子が座ってくれる。そして周りは格納庫風になってそこからアクセルを踏み込んでスタートしたコースは、最初は普通の通路に見えたものがだんだんと凄まじいものへと変わってく。

 丸太が転がり戦闘ヘリが撃ってきて爆発して途切れ落下する。そこがダートコースになってて走り抜けたら元のコースに戻ってそこで追いつ追われつを繰り広げる中で段差を乗り越え障害物を避け爆発をくぐっていくという、雰囲気こそ「マリオカート」に近いけれどももっとロックでワイルドなものに仕上がっている。なおかつVRだから眼前に迫ってくる感じもなかなか。シートベルトをする意味もコースに緩急があって上下に振動するからしていないとずりおちる。ゴーグルを緩く付けているとずれてくるくらいの振動。これと相まって迫力のドライブを楽しめる。でも面白い。VR版マリオみたいな手で掴んで投げる要素はなけれど、スピードと迫力を楽しめるVRとして人気が出そう。ちなみに運転に忙しくて隣に諏訪テイルCGの美少女を見る余裕がなかった。これはちょっともったいないので次に乗る機会があったらガン見しよう。スカートの奥とか。見えるかな?

 タイトーはハシラスが前に展示会に出していたサッカーのボールを蹴るVRに「キャプテン翼」を乗せたものを展開するみたいで、試さなかったけれどもプレイしたい人で行列が出来ていたから関心は集めていたみたい。若林くんを相手に翼くんになってシュートを決めるのはある種の世代にとっては夢物語。それをかなえてくれるんだからみんなプレイしたいだろう。最高のIPを乗せたなあ。ボールを蹴ると元の位置に戻ってくる仕組みもしっかり動いていたみたい。これがあるなしでオペレーションにかけられる人数も違ってくるから結構重要。コーナーキックをボレーするとか壁をこえてフリーキックを決めるといった別のプレイがなかったけど、いつか実装するのかそれとも別のプレイを乗せてくるのか。「キャプテン翼」というIPに最適なプレイを誰か考えるだろう。誰かのヘディング? それはちょっと無理かなあ。

 なるほどIP創出か。それはバンダイナムコグループでもとりわけバンダイにとって課題だったことで、「ドラゴンボール」にしても「ONEPIECE」にしても「プリキュア」「仮面ライダー」「スーパー戦隊」「ウルトラマン」にしても借り物のIPを玩具にしてゲームにして売り出し大ヒットしてはいても、自分たちが生み出して自由にハンドリングできるIPではなく流行り廃りをコントロールするのが難しかった。そうではないのが「機動戦士ガンダム」だけれどこれだけではやっぱり会社は支えられない。そこに現れたナムコは「鉄拳」があり「アイドルマスター」があり「パックマン」があり「ソウルキャリバー」がありといった具合に自社IPの宝庫。そこに倣っていければと思いつつも合併から15年。なかなか独自IPを生み出し切れていなかった。

 それでも「ラブライブ!」があり「アイドリッシュセブン」があり「TIGER & BUNNY」があって「コードギアス」なんかも生まれた状況をもっともっと膨らまそうということで、宮河恭夫さんが社長を務めるサンライズを主幹会社にしたIPクリエイションユニットを新たに創設して、自社IPの育成強化をすすめることになったらしい。中期計画の発表会に、言ってみれば一子会社に過ぎなかったサンライズの宮河さんが登壇していて何かと思ったら格が上がってユニットリーダーとしてIP創出を仕切ることになったから。その活躍を期待したいところだけれど果たして何が生まれてくるのか。目の前では「TIGER & BUNNY」や「コードギアス」のリブートが始まっているけどその次の仕込みはあるのか。250億円も注ぐらしいIP創出事業から出てくるものを見守りたい。それかおこぼれに預かりたい。10億配ってIP持ってこいってやれば結構集まると思うがなあ。

 もう本当にダメなのかもしれないなあ。海兵隊の曹長が交通事故に遭っていた日本人を救出して車に跳ねられたというシチュエーションが存在せず、にも関わらずそうした報道をしない沖中の地元紙を批判した某紙が記事を取り消し謝ってから丸一日が経ってもなお、そうした状況を元に書かれた「トルヒーヨさんの勇敢な行動に対して全県民を代表する翁長雄志知事が沈黙に徹するなか、沖縄県内の首長でこうした形でメッセージを贈るのは佐喜真市長が初めて。議員では元航空自衛隊員の大山孝夫那覇市議が訪れ、同様に祈りの言葉を捧げた」という記事を未だ削除していないところに、事態を重く受け止めていない感じが窺えてやれやれ感が増す。これだって捏造虚構の賞賛から沖縄県知事を誹謗した記事で、訴えられたら完璧に負けてしまうだろう。気づいてないならまだしも指摘だってあるのに知らん顔。もうコンプライアンスなんて存在してないんじゃないかとすら思える。どうなってしまうのか。


【2月8日】 実は漫画を読んでいないしアニメーションも見ていない「キングダム」だけれど、小島瑠璃子さんが熱く語る姿を見ているとそれだけ人を熱中させる作品ならやっぱり読んだり観たりしないといけないのかなあとも思えてきた「キングダム乱〜天下統一への道〜」の発表会。きょうかい、という作中でも重要な役回りを演じているキャラクターが大好きだそうで、その格好の扮しての登場だったけれども頭に巻いた布の位置とか首に巻いた布の形にもこだわっていたところに、作品への愛が伝わってきてこういう人が前面に立ったプロモーションならファンも気持ち良いと感じた次第。洋画の宣伝いとってつけたようなタレントが出てきて似てもないコスプレをするとかあるからなあ。

 いやそれを言うならこじるりと一緒に出てきたイジリー岡田さんは、プロモーションビデオで渕(えん)という役を演じているんだけれど自身はまったく「キングダム」を知らず、逆に周囲がそっくりな役が回ってきたことに驚いて大騒ぎしたらしい。そうしたギャップを逆手に取って作品大好きなこじるりと共演させることでただ玄人による絶賛だけではない素人からの興味なんかも誘う空気を作り出せた。仕組んだ人は上手いなあ。そんな2人が武将診断をやってイジリー岡田さんは暗殺が得意な輪虎が該当して、その性格が自分とぴったりだと話してた。時間に几帳面で趣味にお金を使うという。何でも特撮キャラクターのフィギュア集めに目がないらしく部屋にいっぱいあるとか。どんな特撮なんだろう。見てみたい。

 こじるりは自分が扮していたきょうかいが出て大喜び。これは仕込みじゃなくて本当にそうなったらしく周りも驚いていた。その性格は「自分と感性が異なる人とコミュニケーションをとる気がなく、周囲から『独特な人』と見られてしまうことが」あるとか。でもって「異性との交流が苦手。自分の才能をうまく表現できないがゆえに、才能だけを利用されることが多く、野心家と関わる時は注意が必要」ともあって、いろいろと色恋沙汰も浮かんでいるこじるりだけれど注意してあげる必要があるかもしれない。「豊かな精神性と芸術性を持っています。自分の中の何気ない日常生活に満足することも得意」。なるほどなあ、って自分もやったらこれが出て、あたっているところもあればそうかなというところも。でもはた目から見ればそうなのかも。噛みしめよう。

 高木弘樹さん、と言われてああと思い出すくらいの認識を持っていた訳ではないけれど、挙げられた数々の作品とそして最近も上映されていた「宇宙戦艦ヤマト2202」での活躍なんかを知るにつけ、今なお現役でなおかつ最近まで頻繁にツイートも更新されていたアニメーターで作画監督の方が亡くなったという報に、人の寿命というものの決して永遠ではない上に、いつ何が起こるかも分からない様を思ってしばし立ち止まる。ボクよりは4歳ほど上の方ではあっても同じ50歳代。そして第一線に立って活動して予兆めいたものがまるでなくてもパタンと閉じられたその生を思い、自分に残された時間がどれだけでそれで何ができるのかを考える。頑張ろう。そして高木さんにはお疲れ様でしたと感謝し黙祷。

 こちらもお名前を知っていた訳ではなかったけれど、青二プロダクションの創業者というキャリアを聞くにつけて声優という職業を世に知らしめ定着させ、今のこのムーブメントを作った方だといった認識と敬意が生まれてくる。久保進さん死去。日本俳優生活協同組合という、こちらも今は声優さんが多く所属する事務所で働きながら声優という仕事の将来性に気づいて会社を立ち上げ今も活躍する多くの声優さんたちを育ててきた。野沢雅子さんに古谷徹さんに古川登志夫さん。そうした中からぷろだくしょんバオバブを立ち上げ独立していった人もいて富田耕生さん肝付兼太さんといったやっぱりレジェンドといえる声優さんたちを送り出した経営者。その割には草創期の苦労とか声優さんとのつきあいなんかを知る機会がなかったので、どこか評伝としてまとめてくれた読んでみたい。黙祷。

 ふらふらとインターナショナルギフトショー。キャラクター関係のところしか見ていないけれどもとりあえず手塚プロダクションが東北新社と組む形で「リボンの騎士」とオードリー・ヘップバーン「ローマの休日」とのコラボレーションを展開していくのに興味を引かれた。共に65周年。元よりサファイアは大好きなキャラクターだけれど、それがヘップバーンよろしくクラシカルなファッションをまとい、グレゴリー・ペック役のフランツを伴いローマの休日を楽しんでいるようなイラストが起こされ、展開される。見るほどに心が浮き立ってくる。ヘップバーン好きの大人の女性はもとより若い子もそしてサファイア好きヘップバーン好きの男子も虜にしそうなコラボレーション。まだ具体的な商品は出てないけれども夏から秋にかけて出てくるらしいんで注目しておきたい。

 ディズニーが大展開しているコーナーはミッキーマウスが登場してから90周年を記念する形でミッキーマウス関連のアイテムが90品、並べられていてその多彩さにやっぱり最強のキャラクターだといった認識を抱く。クラシカルな手帖もあれば明るいファッションアイテムも。あらゆる世代のあらゆる層にしっかり受け入れられているからこそ、何に展開されても興味を持たれるんだろう。カリモクも参考出品の椅子を展示。別にソファーなんかも作っていてこちらは10万円ほどで購入できるとか。家に広さがあれば買ったかな、いやそれはさすがに。

 あとマーベル関連もあって女性のファッションとライフスタイルにマッチしたアイテムが多く出ていた。ロゴとかスパイダーマンのシルエットなんかがあしらわれたアイテムは、漫画漫画してなくオタクっぽさもなくそれでいてカルチャーな雰囲気も漂わせるのにうってつけ。もしかしたら「マーベル女子」なんて言葉も生まれるかもしれない。マーベル関連はスポーツアイテムも多くあってこちらはキャラクターの雰囲気を残してパワフルなイメージ。ディズニーに劣らず歴史もあってキャラクターも多彩なだけに、いろいろと展開していくことになるんだろう。あと気になったのは「くまのプーさん」関連か。実写映画の公開もあるそうでアイテムがそろえられていたけどこちらもキャラクターより森とか自然の雰囲気。キャンプ用品なんかもあった。ゆるキャンブームにプーさんアイテムも浸透する?

 この期に及んで「行き過ぎた批判」といった文言を連ね、沖縄の地元2紙を批判することの正当性を堅持しようとするあたり、遍く情報を集め伝えるメディアというよりも、特定の思想に偏ったオピニオンを繰り出す存在として生きていこうというか、それしか生きる道がないような雰囲気を醸し出しているなあと思った、某紙による訂正&お詫び記事。ネットの話を聞いてそれに付随する情報を集めて記事にしたのは足らなかった、警察の確認を得るべきだったと段取り面でのすっ飛ばしを反省はしているけれど、どうして警察に聞こうとしなかったといった心理面へは切り込んではいない。

 これは空想だけれど、目的が沖縄の地元2紙を批判することだったから、聞く必要なんて最初からなかったんだといった答えを得て、そうした目的のためには過程が間違っていても虚構であってもかまわない的体制があるんだといったようなことを、世に知らしめるには至っていない。海外のメディアが捏造報道を検証する時、書いた記者がどういった心理でそれを行ったかを調査して書き記し、功名心であったとか上司のプレッシャーがキツかったといった状況を露わにすることで、そういった間違いが起こらないような体制を整え直そうとする。属人的であるのか組織的な仕組みが引き起こしたことなのか。それを問わずに基本に立ち返るとか言ったところで、目的の為には過程がすっ飛ばされるような雰囲気がもしもあったとしたら、改まらないまま間違いは繰り返されるだろう。

 というより、すでに似たような案件は過去にいくらでもあった。検証はされず訂正もされていないそれらを抱えて将来も繰り返される過ちが、何をもたらすかは言わずもがな。そもそもが当該の記事は削除されても、派生して勇敢な海兵隊員を讃えた元旦の社説とか、言及せず敬意を示さない沖縄県知事を批判した記事は削除されずに残っている。根本が間違いであったなら派生する言説も無根拠として否定されるべきなのに、そこへと思い至らないところに事態をどこまで真剣に考えているのかといった疑問を抱く人もいそう。そうした疑問に答えるか否か、ってあたりがこの一件を経てこの先に某紙がどういった未来を歩むかを決める鍵となる。東京オリンピック越せるかなあ。


【2月7日】 前に確か秋葉原にあるアニON STATIONで実験的に行われていたのを見た記憶があった、バンダイナムコエンターテインメントによるCGキャラクターを使ったライブイベントが本格的なものとなってVR ZONE SHINJUKUへとお目見え。CG STAR LIVEというプロジェクト名が付きそして第1弾として「アイドリッシュセブン」をフィーチャーした「IDOLiSH7 PRISM NIGHT」というイベントができあがって2月14日からスタートするそうで、そのゲネプロが6日あってのぞいてきたけどっぱりというか女性ファンが圧倒的で、「アイマス」「ラブライブ!」とは違った客層をしっかり抱えているバンダイナムコエンターテインメントのIP展開の広さに感嘆する。

 ライブは初音ミクなんかと同様に半透明のスクリーンのCGのキャラクターを投影するもので、「アイドリッシュセブン」の場合はメインとなるIDOLiSH7にいる7人が並んで登場してはダンスをし、踊って言葉もしゃべるといった具合にそこにいるような雰囲気を醸し出している。このあたりは事前の仕込みをそのまま流しつつところどころ動きなかをオペレーターが入れているだけかもしれないけれど、会場に集まったファンが示すペンライトの色に当てはめられた質問を答える場面なんかは、オペレーターが会場を見て何が多いかを確認し、それに会わせてあらかじめ収録されたボイスとかアクションを展開しているってところだろう。それをやるだけでもキャラクターがそこにいるような感覚になれる。映画とは違ったエンターテインメントがそこにある。

 これがさらに進むとユークスが展開しているAR Performersのようなその場でアクションとセリフをつけるインタラクションが生まれるんだけれど、これは用意するスタッフも使う機材も結構重たくなるから年に2回のイベントがやっとってことななろう。CG STAR LIVEならなれたオペレーターが状況に合わせてVJよろしくキャラクタージョッキーをやればそれなりのインタラクションは感じさせられる。今はまだどこか間が相手しまう感じだけれどそのあたり、突き詰めていってくれると思いたい。しかしやっぱり良い曲が多かった「アイドリッシュセブン」。もしかしたら遠からずJ事務所とかエグなんとかってチームと並び越える集団になったりするかも。なったりするかな。

 明けて新聞各紙は秋篠宮家の眞子さまのご結婚が延期になったというニュースを各紙が伝えていて世間的な関心の高さを表している感じ。理由については忖度をしてか真正面からは触れてないようだけれど、それでも週刊誌がお相手となっていた男性の家族に関する噂話をいろいろと紹介して、それがやっぱり原因なんじゃないのかといった雰囲気を醸し出している。現実、ほかに理由を探すのも困難だしなあ。

 ただ普通だったら皇族の女性であってもお相手については身辺が調べられて瑕疵のない人が認められるもの。たとえ家族の問題で当人には関係ない話だとしても、そうした人権意識が貫ける場では皇室はなかなかない。そうした調査をくぐり抜けたのなら大丈夫と思っていたらこの始末。宮内庁の調査能力が落ちているのか、それとも皇室嫌いの誰かのご意向で宮内庁長官が調査をサボったのか。分からないけど双方に傷を残したことは確か。くぐり抜け立ち直って欲しいけれども果たして。それが無理なら僕が年の差を超えて……無理だやっぱり貧乏では。

 これも各紙が取り上げている下町ボブスレーの問題。きっと使っていたら平昌五輪にジャマイカの女子ボブスレーチームは出場できなかっただろうし、ラトビア製のボブスレーでもって出場を果たした現在、敢えて下町ボブスレーを使って調子を崩す理由もないならアスリートとして使いたくないっていうのが本音だろう。そこを契約だからとゴリ押しして、違約金を払うかさもなくば使えと押しつけ低調な成績を出させてしまい、それで選手たちが泣いたら下町ボブスレーに関わった人たちが受ける世界的なダメージは計り知れないと思う。

 自分たちの都合とそして契約で粗末なものを使わせ誰かを泣かすような人たちが、作り出したものなんていったい誰が使いたいと思うのか。そうしたスタンスが広く日本のスタンスだとここは思われかねない心配を考慮して、当人たちは笑って引っ込め、そして国が帳尻を合わせる必要があんじゃなかろーか。そもそもどーしてボブスレーなのか。東京の大田区にすべての技術が集約されている感じでもないどころか、肝心のボディは炭素繊維による成形と焼成が必要で下町では誰も手掛けられず滋賀県にある東レの関連企業か何かに依頼して作ってもらっているという。そんな他人の手を借りる高度な品物をも自分たちが作りましたと下町ブランドで売ろうとしたって世間はそうは見ないだろう。

 そもそもそれで自分たちのプライドが保てるのか。下町ロケットのように実際に使われる部品を作って収めているならまだしも、ちょっとづず技術を持ち寄りそれらしいものを作ってみたけど使い物にならないにもかかわらず、間に入った何かが使ってもらわないと困ると考え押しつけようとして世界から笑われる。こういう傲岸さをやっぱり許してはいけないんじゃなかろーか。すでにジャマイカは使わないことを決めているのでここは最高の成績を出してもらい、その過程で出来たこと、出来なかったことを反省して次の挑戦へと結びつけていって欲しいもの。自分たちが全部作れてそして世界に誇れる何かを作ってちょ。

 朝からCAセガジョイポリスへと出向いて「TOWER TAG」というVRアトラクションを体験する。人と人とが撃ち合うというからVR ZONE SHINJUKUに導入されている「降格機動隊ARISE」のVRなんかを想像したけれど、フリーローム型で広い会場を歩きながらVRでもリアルでも人を相手に撃つことになるこちらとは違って「TOWER TAG」は仮想空間で見える相手のキャラクターを撃つことで結果として敵プレイヤーを倒しているといった感じ。つまりはVR空間に登場するアバターどうしが戦っているってことだけれど、その動きは自信の動きが反映されていてしゃがめばしゃがむし柱に回り込めば回り込む。だからしっかりと実在感を味わえる。

 移動についても自分の足でぐるぐると歩くことは無く、3メートル四方の中でタワーを囲むテラスのような場所に立ってそこから敵を撃ち、そしてワイヤーを延ばして移動して同じような形をした、別の場所にあるテラスに立つといった感じて自身は移動しないけれどもVR空間ではしっかり移動しているといった状況を作り出している。狭い場所でもVRならではの広い空間を提供し、そんなせっかくの空間をちゃんと移動している感じを味わわせる工夫が「TOWER TAG」にはあるって感じ。EXPVRが手掛けていた「BE THE HERO」もそこに居ながらにして腕を振ることで走って移動する感覚を与えてVRの無限の空間を体験させていた。自分が移動しなくても自身をどう移動させるのかといったアイデアをいろいろ考えているとも話していた。そういったアイデアがゲームと結びついて新しいものを生み出すんだろう。そんなひとつと言える「TOWER TAG」。今ひとつ移動が上手くいかなかったんで次はちゃんとやりたい。


【2月6日】 230手とはまた多い手数だけれどもそれでも投げ出さずに食らいついて逆転したんだから胆力もあれば棋力もしっかりとある藤井聡太五段。王将戦の一次予選に臨んではかつてのタイトル保持者でもある地蔵流こと南芳一九段を相手に五段として初勝利。次は師匠でもある杉本昌隆七段が相手で指導は散々っぱら受けながらも公式戦では初となる対極で、いったいどれだけの手を見せるかがまずは注目。昇級したC級1組に来期も杉本七段はいるだろうからそこで当たるのが先かと考えていたけどまずはこっちで。そこで藤井五段が勝つと次こそはってなるからC1でのあれば対局への関心も高まる。どうなるか。注目。

 気がついたら横溝正史ミステリ大賞と日本ホラー小説大賞が統合されて、横溝正史ミステリ&ホラー大賞になっていた。150枚からだったホラー小説大賞が200枚からになってしまったけれど350枚以上からだった横溝正史ミステリ大賞よりは少なくなっているからホラー小説大賞でも結構な割合でプロを輩出していた短編系の作家もこれで救われることになりそう。ただやっぱり「ミステリ」と「ホラー」には似て非なる部分もあってホラーなら超常現象的な理由で解決可能な案件も、フェアさが求められるミステリにおいてはルール違反とされることがある。

 西澤保彦さんみたいにSFネタをぶち込んでもそのルール内で解決できるようにするのがミステリ。そこに何でもありのホラーが混じって審査員はどういうスタンスをとるのだろう。ジャンルの縛りに縋れない中で自身のミステリ観、ホラー観が問われそう。何がとるかちょっと楽しみ。しかしやっぱり統合はこの厳しい出版状況が読んだものなのかなあ、賞金がともに500万円で両方から大賞が出れば1000万円。それが1本化で500万円になる訳だし。そうだとしたら寂しい話。角川文庫キャラクター小説大賞は第4回もちゃんと行われるみたいでとりあえず安心。150万円だし。カクヨムからも応募可能になったみたいだし、何か書いてみようかなあ。

 メリル・ストリープとトム・ハンクスが出演してスティーブン・スピルバーグが監督した映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」の公開が近づいてきていて、ベトナム戦争に関する米国防総省の分析が書かれた文書が明るみに出て無謀な戦いに突っ込んでいったことが白日の下にさらされ、アメリカ人の厭戦気分を誘いベトナム戦争を終結へと至らせた世紀のスクープがエンターテインメントを通じて世に出る意味ってのを、このトランプ政権下でメディアが蔑ろにされている状況、そして安倍総理の下でメディアの信頼がどんどんと損なわれている状況に一石を投じることで感じさせてくれるといった期待も膨らむんだけれど謎なのは、どうしてペンタゴン・ペーパーズを最初にスクープしたニューヨーク・タイムズとニール・シーハン記者の話じゃなくて、ワシントン・ポストの社主だったキャサリン・グラハムと編集者のベン・ブラッドリーの話になっているだってこと。

 なるほどエイブ・ローゼンタールから文書を手に入れ報じるに当たって、アメリカ合衆国というかニクソン大統領を向かい合って闘う覚悟が必要だったことは分かるけど、それはニューヨーク・タイムズだって同様でなおかつ最初にスクープしたことで風当たりも強かっただろう。真っ暗闇の中を誰も応援されないまま突き進む勇気を讃えてこその話なのに、後から支えたキャサリン・グラハムの勇気がメインに来るのはどうして? そっちの方が映画になりやすいから? ちょっと分からなかったしニューヨーク・タイムズでペンタゴン・ペーパーズの報道に関わった記者たちも意味が分からない様子。軽んじられていると抗議されている。でもこうやって映画になって世に広まりアカデミー賞とか取ったりすればそれが歴史になってしまうんだろうなあ。それも可哀想な話。一方でこうして権力に挑み闘うことこそがジャーナリズムと世に伝われば、おべっか上等忖度大歓迎な言説が幅を利かせるこの国にも変化が起こるかどうか。公開が待ち遠しい。

 真っ先に浮かんだのが大正10年に起こった「宮中某重大事件」で、後の昭和天皇となる裕仁親王殿下が后を娶るにあたって挙がった久邇宮良子女王の家系に色弱が見つかり色盲の遺伝子があると時の元老・山縣有朋らが女王と宮家に婚約自体を迫った一件で、けれども大正天皇の皇后さまや松方正義西園寺公望といった元勲が反対をしてそして裕仁親王殿下が婚約を貫き一件は落着。お二人は結ばれそして今上天皇から皇太子殿下秋篠宮殿下と繋がりその子女が誕生して今に至る。そんな子女のおひとりとなる秋篠宮家の眞子さまが、婚約を発表していた相手との結婚を延期したことを公表して、何かあったのかといった憶測が生まれている。

 週刊誌等がお相手となる小室圭さんの家庭について書き立てたことが理由とか、真っ先に挙がっているけどそうした事情を知らなかったのかどうかがまずは謎。あるいはそれこそ山縣有朋の藩閥に連なる総理大臣が宮中某重大事件に倣って皇室に物言いでもつけたかなんて夢物語も浮かぶけれど、優生思想を引きながらも皇室のことを慮っていた山縣有朋と違って今の総理はむしろ宮中が成そうとする諸々に竿を差そうとしている感じ。そうしたスタンスから何か言っても宮中が受けるはずもない。ただ外野から週刊誌沙汰の波風を立てられば宮中だって対応しなくちゃならない訳で、そうした事態へと持っていくためあれやこれや画策したとか、そんな謀略への無双も浮かぶ。単純にマリッジブルーが早めに来て臆しただけって話かもしれないし、そのあたりもすぐさま週刊誌があれやこれや書き立てるんだろう。なんかいろいろ難しい。

 陸上自衛隊の戦闘ヘリコプターが佐賀県の民家に墜落した件は、亡くなられた2人の自衛官に追悼の言葉をまずは贈りたいと思いつつも、本当は民家ではないところに降りようと頑張ったとか、脱出できるにもかかわらず操縦桿を握って機体を立て直そうとしたからといった擁護の声が起こっては、民家に墜落して家を焼きともすれば在宅していた11歳の少女の命を奪っていたかも知れない可能性を薄めよう、あるいはなかったことにしようといった雰囲気も漂っていたりして、それはさすがに通らないだろうから事故を起こした責任を、今度はどこに求めるかといった話になるんだろう。そして整備が悪いとなって整備士の名誉が傷つけられるという循環。難しいなあ。

 ただ蓋然的に整備の不足は指摘されていて実機としてそれほど運用されていないアパッチに整備を深く回せない一方で例えばオスプレイのような難しい機体への整備員の貼り付けなんかが行われ、結果として現場での不足を招いて事故が頻発するといったこれは悪循環。だったら予算を増やすかというと増やしているけどそれは新型機なり新装備の購入に回って整備とか人には回らずそして新しい機体の整備に人は取られ最前線のエキスパートは足りなくなってまた……。足を知って適正な規模の中で回せば良いものを誰かにいい顔を見せたい誰かの思惑がぐるぐると回っていろいろ起こる。そんな世界が行き着く先は? やっぱり明るくないなあ、未来。

 「少なくとも、辺野古反対だけが民意ではない、と分かった。八重山日報の仲新城誠編集長の言葉を借りれば、沖縄では、地元メディアと『反日・親中』タッグを組んだ翁長知事の暴走が続いてきた」って1面コラムで書いている媒体があってひたすらに唖然。だってこの媒体、例の海兵隊軍曹が交通事故の現場で日本人を救出したって話をどうして沖縄のメディアは報じないって吠えて、そんな救出の話なんて無かったと否定された一件に関する検証もまだ済ませていない。にも関わらず、地元メディアつまりは例の記事で誹謗した琉球新報と沖縄タイムスを、同様に記事を転載して誹謗した八重山日報を引き合いに根拠も示さず「反日・親中」呼ばわりする。何という足元の見えてなさ。でもここで正しさに迷わないから書き手はこの媒体で書き続けていられるんだろうなあ。やれやれだ。


【2月5日】 同じ歳の人が亡くなると自分もそのうちにといった思いも強まるけれど、それで世間的に何か騒がれるかとうとそれほど若くもないし何より有名でもないんでスルーされて終わりそう。これがとりあえず世間的に名前を認知された元女子アナウンサーになると朝からワイドショーが取り上げ、スポーツ紙各紙も追いかけ新聞までもが夕刊で記事を入れてきた。なるほど女子アナウンサーは社員であってもタレント並みに認知されてるってことなのか。辞めてからもフリーで仕事をしていたからやっぱり芸能人と同じ扱いなのか。そんなことをつらつらと思った有賀さつきさんの訃報。具体的な病名もないまま訃報だけが伝わって、痩せていたとか体調不良だったといった漏れ伝わってくる話から想像はついてもやっぱり知りたいその急な訃報の理由。自分にも関わりがあるような話だったら体を改めたいものであるから。

 そうした客観としての驚きはあっても主観的になるとふうんといったところ。1988年からフジテレビでアナウンサーを始めて数年しかいなかったらしいその活躍を、就職したばかりで東京への移動もあったりしてあまりテレビを見ていなかった時代でもあって見知ることは少なくファンになろうにもなるだけの材料があんかった。まあそれは八木亜希子さんにしても河野恵子さんにしても同様で、何か思い入れを抱くような状況でもなかったから1人の有名人が亡くなった、といった程度でしか受け止められない。人によってはそれが熱烈に応援していた相手かもしれないから嘆いてかまわない。ただ古巣のテレビ局がその訃報だけで朝のワイドショーを冒頭から40分近く使って報じるとなると、身びいきが過ぎるし世間にそれだけのバリューがあるとも限らないのに大丈夫かってなる。結局は内輪の意識が強かった名残で、それが今の視聴率低迷にもつながっているのかもと思った次第。それはそれとしてやっぱり人の訃報は悲しい。謹んでご冥福をお祈りします。

 転がり込んできた女子高生が体を差し出す代わりに泊めてと言ってきて、別にいらないけれども追い出したら同じ事を誰かに言うだけだと思ってアパートに泊め続ける会社員のその生真面目さには頭が下がる思いだけれど、一方で女子高生の方は自分に手を出さない会社員への感情を募らせ追い出されたらどうしようと思って機嫌を損ねないようにするというのはある種の依存で、それが続くと自立ができなくなるし依存された相手だっていつまでも受け止められないままではいられず、かといって受け入れば関係が発声して途端に淫行の類へと堕してしまう。だからここは大人として事情を聴いて必要ならばシェルターへと送りただのいざこざなら家族との間を取り持つような解決方法しかないんだけれど、そうした将来の泥沼を見せないで今のふわっとした関係を停滞の中に幸福気味に映画あるところにしめさばさんの「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」(角川スニーカー文庫、620円)への違和感を抱く。

 このまま女子高生の方が自分を吐露せずただの異分子として存在しながら会社員の落ち込んだ心をまっすぐにして去って行き、そして現代に会社員が好意を抱いている先輩として再会させるような時空間的ひねりでもあればまだ先に救いは得られそう。でもそうではなくて先輩は先輩で口では彼氏がいるとはいったものの、どうも曖昧でそして会社員の後輩のことを気にしている感じがあり、また会社員の後輩に入って仕事ができないようで実は自分でやらないだけで、やればやれる女性社員からも好意を抱かれたして四面楚歌というかハーレム状態にある中で、拾った女子高生と同居しているといった事実がどれだけの衝撃を与えるか。社会の中ではまっとうと思われがたい状況を先輩や後輩が認め赦しながら共に解決の道を探していくような展開が、あれば良いけどそれだと依存が恋情に化けかかっている女子高生に救いは無い。そんなあたりをどう決着させるのか。続きを読むしかないなあ。

 甘いなあ、とも思ったけれども叱るよりはそれを覚えて糧としてくれたら良いのが高校生っていう身分の人たち。ならば教えて上げる気分でいろいろと突っ込んだろうと審査員の人たちの質問を捕らえたN高起業部の入部希望プレゼンテーション。ナノ・マイクロプロジェクトっていって微細な加工とか工作なんかをやれるファブを作りたいと言っていた人とか、DMM.make AKIBAのことは知っているのかどうか尋ねてあまり知らなかったみたいで、そうした場所にナノとかマイクロの加工装置を入れれば必要とされないプロジェクトだといった質問に、金額的サービス的な優位性を示せず敗退していったけれどもそれなんて、アイデアを立案した段階で既にないのか、あるとしたら何が問題なのかを洗い出しておけば済んだ話。なのに自分の案をこれはひらめきだと信じ切って引っ張ってしまったのかもしれない。

 和式トイレの上に置いて洋式として利用できるようにする便座とかだって既にある訳で、そうした前提を元にしつつ簡易な改装のための据え付けではなく、例えば駅とかの公衆トイレでも自由に手軽に使っては外せるようにするにはどういった形状が必要か、その清潔さはどう保つのかといった思案が必要だった。でもなくこれもあえなく落選。ほかにもただのVJじゃないって堀江貴文さんから言われたアイデアもあったけれど、改良次第では可能性もあったからかちゃんと残ったし、VRゴーグルを使って高齢者に自分となじみの風景を見てもらい、それで認知症の予防につなげてもらうようなプロジェクトも実際の養護施設での調査もあって効果がありそうだったか通ってた。他がやっていそうでも自分ならこうするといった改良と向上への問題意識が起業には重要ってことなんだろう。

 これは割と行けるかもと思ったのが、ADHDとか人見知りな子供たちが自分のことを知ってもらうためにつけるノートの提案で、そこには文章をいちいち書くんじゃ無く自分の気持ちをいくつかある似顔絵の中から選んで丸を付けたり、選択肢の中からマッチしたのを選んで丸をつけていくことで、その時のその人の思いが誰かに伝わるってもの。自由記述のコーナーもあってそうした総合から口とか文書とか態度からだけではないその人の思いを感じ取ることができる。あたらしいコミュニケーションのツールとなりそうだけれどそういうのって有る程度は精神医学に通じた人の監修も必要だろうし、アプリにするなら技術も必要。女子高生2人でどこまで挑めるかってところが今後の課題になりそう。ノートをスマホで撮ってアップするとデータ化されて蓄積されて、変化が大きければアラートが出るようにしたらと夏野剛さんが話していたのはなかなか至言。これは成果を出して欲しいなあ。

 飯田橋あたりに拠点を置いている出版社のKADOKAWAが東所沢に移転するといった話がちらほら。本社機能のそれも編集とか営業とか管理に関する部門をどこまで持っていくかは分からないけれど、こと編集となったら作家に来てくれとも言えず、かといって都内ま出かけていって戻るのもたいへんなんでサテライトな拠点を確保しそこから出動するようなことにしないと打ち合わせにも支障が出そう。持ち込みを所沢までって言えるかというとそれもなあ。あとはやっぱり通勤か。僕が仮に社員なら23時36分東所沢発の新習志野行き武蔵野線で西船橋24時37分着で総武線に乗り換え船橋まで帰れることが判明したので残業ばりばり出来そう。飯田橋に通っているうだろう中央線沿線の人なら駅から近ければ中野あたりまでなら1時間以内で行けるし、西武池袋線は秋津乗り換えできても西武新宿線は大変そう。どうするんだろうなあ。まとめて所沢に引っ越すのかなあ。


【2月4日】 「ポプテピピック」に今週も登場した学生アニメーション系クリエイター。クッキングのコーナーを手掛けた関口和希さんは多摩美術大学のグラフィックでアニメーションを手がける通称“タマグラ”から、東京藝術大学大学院のアニメーション専攻へと進んだ人みたい。そこで作った「死ぬほどつまらない映画」は去年の1年次作品で、上映会もあったけれど修了作品は見たものの1年次の上映は観てないから名前でパッとは気付けなかった。でもDVDはは持ってるから掘り出して観てみよう。同じ1年次には色々なところで賞を取っている「Candy.zip」の見里朝希さんもいたんだよなあ。実に多士済々だけれどそういうところから個人で活躍し始めている人を引っ張って来るところが「ポプテピピック」の凄さであり面白さ。オタクネタのパロディとか声優チャレンジばかりが話題になるけど、次代のクリエイターもしっかり世に出している。ここから青木純監督は、たつき監督は生まれてくるか。見守りたい。

 一方でやっぱりいろいろとぶち込んであったらしいパロディネタは、「蒸気船ウィリー」というディズニーにとってはミッキーマウスが始めて世に出た短編の雰囲気を出そうとしつつも事情があって放映できないというネタを、同じように事情があって世に出せなかった「School Dyas」の放送中止にまつわるナイスなボートを見せるネタでもって束ねて繰り出してきた。事前にツイートでもって原作にもある「蒸気船ウィリー」めいた画像を起きつつ想像させて無理だからというネタに流してナイスボート、そして「School Days」ばりの青春アニメ。これは誰かに解説をしてもらわないと分からない。ネット時代で即時に映像が拡散されて情報が寄せらる状況だからこそ成り立つネタだとも言えそう。ただミッキーを自分からタブー扱いするってのはそれが定説になってしまうからちょっとなあ、法律とか状況と照らして可能な範囲を探ることも必要なんだけれど。やったらどうなったかも見たかった。

 声優ネタの方は最初が金田朋子さんと小林ゆうさんの歩く爆弾のような2人が勝手にやらかして楽しいというか野放しというか。それにかなう相手がいるのかと思ったら後半の再放送では中村悠一さんと杉田智和さんが奔放以上の演技を繰り出し唖然呆然。ラストの道路をポプ子がウサギを追って走るシーンもウサギを誰かに任せず杉田さんが勝手をやりまくっていた。ラーメンに入れるトッピングの話か何かか。楽しいけれどもだんだんとバリエーションの勝負になって驚きが少なくなってきたのでここはさらに大物を持ってきて欲しいかも。2代目バカボンのパパの富田耕生さんと初代ニャロメの大竹宏さんといった組み合わせとか。野沢雅子さんと小原乃梨子さんのレジェンド級とか。できるかな?

 チケットを取ってあったけど体力の限界で行けなかったイオンシネマ幕張新都心でのULTIRAでもって、片渕須直監督が自ら調整したという9.1chのサウンドを鳴らす「この世界の片隅に」の上映をようやくやっと観に行く。関はいつもの前目のセンター付近。ここから見るとエンディングの後のクラウドファンディングに協力した人たちの名前が流れるその下に映し出されるリンさんのストーリーがそれこそちょっとしたミニシアター級のスクリーンサイズで見えて1編のショートアニメーションとして感慨を深く得られるのだった。あそこに描かれた幸せがもしも本当だったなら、って考えるけれどもそれはやっぱり詮無いこと。別々の人生を歩んだすずさんとリンさんのあったかもしれない邂逅を思い、人生というものの可能性をここは考えるに留めたい。

 さて「この世界の片隅に」だけれどパッケージがリリースされて以降のバージョンが今上映されているとして、印象としてセリフでどこかタイミングがかみ合っていなかったところが修正されていたような気がした。例えば径子さんの圧力に負けて弱気になっていたすずさんが畑からタンポポを吹いていたところに周作さんが現れ、2人で呉港に入港している軍艦を眺めながら会話するシーン。ちょっとしたタイミングなんだけれど受け答えにはちょっと早い言い出しが修正されていたような気がしたし、他にもそう感じたところが直されていたような気がした。気のせいかもしれない。あと晴美さんの例のシーンで吹き流れていた白くて細いテープは何なんだろう。包帯? 時限爆弾を落とすために付けていた何か? 描くからには理由があるんだろう。調べてみないと。

 さてそんな「この世界の片隅に」がノミネートされて片渕須直監督や真木太郎プロデューサーも渡米していたアニー賞の発表があって「この世界の片隅に」は残念ながら授賞できず。あと神山健治監督の「ひるね姫 〜知らない私の物語〜」も受賞を逃してインディペンデントのアニメーション映画は「The Breadwinner」が受賞した。これも凄い作品で「ソング・オブ・ザ・シー」のトム・ムーア監督とともに「ブレンダンとケルズの秘密」を手掛けたノラ・トゥーミー監督による作品で、アフガニスタンで抑圧にあえぐ少女がどうにかして生き延びようとしたかを描いた実話を元にした作品。知らず戦争に巻き込まれつつ荷担もする市井の人々が主人公の「この世界の片隅に」とは対極的に、扮装の中で苦難に直面した人が登場する。どちらもあり得るシチュエーション。そんな作品が共にノミネートされたことは意義深い。受賞は逃したけれどここで世界が認知して、受賞作とともに広がっていくことを願いたい。日本でいつ見られるかなあ。

 これは事案だ。前にFacebookで児童ポルノと判断されて削除が行われ、世界中から非難を浴びたベトナム戦争における少女がナパーム弾によって焼け出され彷徨う写真こと「ナパーム弾の少女」が今度はAppleから削除を受けているとの方。泉美木蘭さんが伝えていることでApple側への確認は行われていないけれどもドワンゴ経由でそう行ってきたってことはドワンゴが途中で情報を曲げてなければニコニコチャンネルのアプリ配信に伴い、そうしたコンテンツがあるものは通せないというAppleの検閲があったってことになるんだろう。

 アプリなんてただのトンネルで配信元があって受信者が納得していればAppleが口を挟む余地なんてないように思うんだけれど、漫画のアプリなんかでもそれで配信される漫画がAppleの規程そぐわないものがあったらアプリがリジェクトされるといって、配信が拒否される作品なんかもあったりするとか聞いた記憶があるから、ニコニコのアプリでもそのチャンネル内にAppleの既定に引っかかるコンテンツがあるならアプリ毎拒絶、それが嫌なら客であるコンテンツ配信主にも検閲を求めるといった状況にあったりするんだろう。

 これが拙いことはたぶん漫画とかゲームのアプリなんかでも散々言われてきたことだけれど、Facebookが非難を浴びて復活させたらしいピューリッツァー賞受賞の報道写真をも検閲の網にかけて引っ込めさせるのは果たしてありなのか。そしてApplerという私企業が報道という公共に属するセクターに対して検閲を行うことはありなのか。通信社なりメディア企業が報道を伝えるアプリをAPP経由で配信していたとして、そんな報道にAppleの規程にそぐわないものがあったら配信させないのかどうなのか。そんな問題がこれから噴出してきそう。あとは泉木木蘭さん経由で小林よしのりさんが騒いで世間が騒ぎ出すかどうか、か。それがドメスティックなうちは広まらないか。模様眺め。

 朝に「この世界の片隅に」を見たイオンシネマ幕張新都心に夜まで残って舞台「クジラの子らは砂上に歌う」の大千穐楽のライブビューイング。やっぱり圧倒的に女性ばかりで男性は数人といったところで、元アイドルがヒロインを演じデレマスデレステ出演声優が顔を出して棒術でもって大立ち回りを演じる舞台であるにも関わらず、そしてアクションがいっぱいあって格闘好きなら絶対に楽しめる舞台であるにも関わらず関心を向けないのはもったいないなあというか、2.5次元は自分たちのものではないと思っているならそれは違うと行っておこう。「けものフレンズ」のように男性が多く詰めかける舞台も出来つつある中、もっといろいろ舞台を観ても良いんじゃないのかなあ。

 さて大千穐楽は会場も東京から大阪へと移って幅がややAiiA 2.5 Theater TOKYOより狭い感じのホールで両翼を使わず客席をうまく使うような演出になっていて、行けば客席との一体感も凄かったんだろうなあと想像する。そんな熱気の中で迎えたフィナーレでは出演者一同、感動に感涙の雰囲気。もう2年近く前になる初演の初日が決して好調な滑り出しではなかったことを、そちらから出ているキャストの人たちは良く口にしていて今日もネリとエマを演じていた大野未来さんが当時を思い出しつつ今はこうして満席になる舞台に立てる喜びを語っていた。

 というよりすでに初演の時でも2日目3日目と口コミで観客は増えて千穐楽は満席に。その面白さでもって観客をねじ伏せた舞台がパワーアップをして帰ってきたんだから客が入らない訳はない。とはいえ場所は大阪、果たしてと思ったらちゃんと入ってライブビューイングも成立した。こんなに嬉しいことはなかっただろう。初演の初日の後段両翼がガラリと空いていた舞台を観ている身だけにその思いは分かるし嬉しさも同様。よくぞここまでといった思いを浮かべると同時に、これだけの舞台を作り上げたキャストやスタッフに改めて喝采の拍手を送りたくなった。本当にありがとう。ブルーレイもDVDも出るみたいだし会おうと思えばそれて再会できるけれど、やっぱり板の上に立って叫び笑う役者を観てこその舞台。だからこそ再々演となって欲しいと心から訴えたい。それともアモンロギア篇を舞台化する? それも面白いかなあ。ともあれまずはお疲れ様でした。dTVで配信するみたいだけれど入ってないので初演のDVDを観て再演のブルーレイが届くまでのポッカリを埋めよう。


【2月3日】 南南東らしいので2月末で閉店になってしまう船橋西武の店頭で売られていた恵方巻をそっちの方を向いて無言でむさぼり食う。まあ誰とも喋る相手なんていないから声を出すも何もないんだけれど、結構な太さなんでもちろん声なんて出る隙もなかったのだった。しかし本当にこの15年くらいで一気に広まった感じがする恵方巻。少なくとも名古屋にいた時なんてそうした風習は知らなかったし、東京に出てきてからもしばらくは認知していなかった。いつの頃からそれが普通になって広まってしまった、その原点がどこにあるかちょっと知りたい。次のムーブメントを起こす鍵になるから。バレンタインから恵方巻。その次は? イースターエッグに卵料理食うこともないものなあ。

 年次が変わった段階での四段から五段への昇段ですら15歳3カ月だった加藤一二三九段が、C級2組からC級1組への昇級を決めた日時での昇段扱いだったら1カ月くらい早まるかどうかは知らないけれど、それでも15歳6カ月での昇段を決めた藤井聡太五段よりはずっと早かったことだけは絶対で、その意味でややっぱり“神武以来の天才”の名前は伊達ではないし今も燦然と輝く記録だと言えそう。なおかつ加藤九段はそこから毎年のように昇級を決めてA級に辿り着いたのも最年少だったりするから、これを藤井五段が抜くのも不可能かどうかはB級1組まで上がってそこで勝ちまくり、一方で他がつぶし合って年度半ばでの昇級が決まるしかないのかな。それもやぱり難しいか。加藤一二三九段はやっぱり永遠だ。

 ただ昇段となるとタイトル戦とかそれに準ずる棋戦での優勝なんかも加味されるから加藤九段より早く八段九段に上がることはありそうだし、過去にも渡辺明棋王が21歳7カ月で竜王位への挑戦とかタイトル奪取でいっきに駆け上がったりしている。藤井聡太五段も近く行われる朝日将棋オープン戦で優勝すれば五段昇段後の全棋士参加棋戦での優勝という既定でももって六段に上がれるし、その上で来季の竜王戦で挑戦権を獲得できれば一気に七段で、さらに奪取まですれば八段といった具合に渡辺棋王を上回ってのスピード昇段もまだ可能だったりする。

 それを防衛したらもう九段となってしまう訳で果たしてそこまでの速度で駆け上がれるかどうか。逆に言うなら渡辺棋王も凄まじく強かったってことでそ羽生善治竜王から渡辺棋王と来て藤井五段へと受け継がれる“天才”の称号、それを持った人たちがなお現役で凌ぎを削るA級順位戦なんてものが見られる時も来て欲しいのでそこまで早く上がってもらい、そして羽生竜王渡辺棋王にも踏みとどまって欲しいけれどもA級というのは甘くはないからなあ。油断をするとタイトルホルダーでもすぐに転げ落ちてしまう世界。永世名人の資格を持つ森内俊之九段も陥落してはフリークラス転出を決めて“降りて”しまった訳で、そんな厳し世界にどこまでついて行けるのか。これから5年間の藤井五段の指しっぷりから目が離せない。まずは羽生竜王との朝日将棋オープン戦準決勝か。

 気がついたら「けものフレンズぱずるごっこ」なるアプリがリリースされることが明らかになっていたようで、またぞろファミリーマートだとかなか卯なんかでコラボレーションされている原案者のイラストが使われているものかと思ってみたらアニメーション版「けものフレンズ」のデザインがそのまま流用されていた。つまりはたつき監督絵。立体感があってうかつな感じが漂うサーバルや、そんなサーバルを助けていっしょに旅をするかばんちゃんがアニメのデザインそのままに登場してパズルをプレイしてくれそう。ほかにもアニメからのフレンズがいろいろと出てくるみたいでファンとしては嬉しいけれど、アニメーションの第2期からは降りてなお第1期のデータが使われている感じなのはつまりまだまだ可能性があるってことか。11日に行われるというヤオヨロズの発表会に行けば何か教えてもらえるかな。当たると良いな。

 日本相撲協会の理事選が行われて貴乃花親方には2票しか入らず落選したとかいった話だけれど、元より同門から阿武松親方を出してそちらに票を集め、別に山響親方も親しい関係から応援している親方もいたりする関係で、自分には入って1票で他から回ったところでとうてい当選にはほど遠いと認識していたはず。そこで例えばウエブサイトで理念とか訴えたところで、別の一門が投票してくれる訳はないと分かっていただろうから一種のアピールであり、そして無投票にはしないための立候補でもあって元より当選する気はなかっただろう。だから落選が決まって落胆をするキャスターなんかがいたらそれは読みが甘いというより読む気なんてないだけのこと。だから貴乃花親方を見捨てた他の一門の親方たちを今糾弾するのではなく、今後の運営で貴乃花親方を冷遇するような協会の態度を見て注文を付けていって欲しいもの。貴公俊関が誕生して貴源治関との双子関取も誕生して部屋としては登り調子な訳だし、現場からの改革が行われるならそれを邪魔せず取り入れ広めていけるか否か。そこを見舞って欲しいかな。

 例の沖縄での海兵隊軍曹による交通事故に遭った日本人運転手の救出があったかどうか問題で、琉球新報に続いて沖縄タイムスによる追撃も始まった様子。曰く新聞が「『(横転した車両の)日本人を救助した』などと報じ沖縄2紙を批判した件で、横転車の男性運転手が2日、弁護士を通じて『米軍関係者の方に救助された記憶はない』とコメントした」と書いてきて、最も事情を知っている当事者が否定していることを満天下に示してきた。当時、沖縄2紙への批判記事を転載した八重山日報では「救出された日本人は北部地区の病院に勤務する50代の男性医師で、現在、自宅で療養している。関係者によると、トルヒーヨさんに対し『感謝している』と話しているという」と書いて当事者もそう認識していることを紹介していたし、受けて報じた新聞も同じニュアンスのことを書き、病院に勤める人が献花に訪れたことを書いていた。でも実際はこんな感じ。ってことは感謝のコメントは誰が出し、誰が関係者として伝えたか。そこがとっても大切になるんだけれど、きっと説明できないだろうなあ。どう決着つけるんだろ。

 6人の小学生たちが山で行き倒れていた魔女に出会って命の実をもらう。食べると死んでも生き返るらしいその実を食べた1人、稲村という女子が成長して高校生になってから学校の屋上から落ちて死んだお葬式の場で棺桶の蓋を蹴飛ばして生き返った。そして命の実の効果を知った6人の日々が動き出す。腰塚の家によく来て1000円で料理をしてくれた和田塚がいなくなったけれど弁当が消える事件が起こり1000札が消える代わりに料理が出来ていたりもした。稲村と仲の良かった七里はそんな稲村から知り合いの藤沢が稲村を突き落としたと聞かされ戦慄し藤沢を刺そうとして返り討ちに合って生き返る。腰塚にも伸びる藤沢の手。そして明らかになるかつての仲間だけれどもう死んでしまった江ノ島がどうなったか。そして腰塚がどうなっていたか。蘇るのではなく生まれ変わり、それも永遠には続かない刹那の命を得て人は何を願う。入間人間さん「もうひとつの命」(メディアワークス文庫)はそんな、都合良くはいかない2つめの命の使い道を問う物語。藤沢は何を願った。そして魔女は何を求める。不思議な味の中に人の本音と情念がのぞく。


【2月2日】 「ツーツー、フォー」で「ふたつで十分ですよ」の日、な訳はないけど2月1日が「プリキュアの日」になるよりは脈絡はありそう。ツインテールの日ってのは日本記念日協会に認定されたものなのか。世界を代表するツインテールの初音ミクは39な日がちゃなとあるからなあ、なのでやっぱり怪獣の方に行ってしまう感じ。それもそれで面白いけど。2月3日は兄さんの日? いやいや普通に節分だ。恵方巻き今年はどこで何を買って囓ろうか。そもそも恵方ってどっちだ。空に書いておいて欲しいねえ。ARならそういうことも可能になるのかな。メッカの方向だって教えてくれるようになるのかな。

 とか妄想も膨らむ近未来、でも決してそれは幸せなものとは限らないってことを1日に新宿でイベントがあった「レディ・プレイヤー1」という映画が見せてくれている。VRヘッドセットを着けて<オアシス>に潜ればそこは天国だけれど、実際にいるのは鉄骨が組み上げられた中にトレーラーハウスが鎮座しているようなスラム街。そこに暮らしていながらもVRゴーグルの中に浸れば幸せというギャップがきっと、格差が激しくなった世界で人々を暴れさせないで押さえつけるための道具として機能していくんだろう。今のVR開発がやがて政治に取り込まれ貧者に夢を見せる道具と化していき、その上で富者はますます肥え太る、と。「レディ・プレイヤー1」の世界もそんなんだろうか。

 でもそこに投げ込まれた金の斧。開発者が残した何かを見つければ<オアシス>の支配権と巨万の富がもらえるとあって誰もが一斉に動き始める。そこに挑戦した少年と少女の物語は、2人に巨万の富が与えられるようになって大団円か、それとも。アーネスト・クラインの原作「ゲームウォーズ」を読めば分かるんだろうけれど、読んだら映画への興味も削がれそうなんで今は我慢のしどきか。アーネスト・クラインもガンダムが最後に闘う相手は原作のとおりと話していた。読めば分かるけど読んだら分かってしまうなら読まずに観て驚きたい。だからここは封印、と。サイン入りの文庫を。

 さて「レディ・プレイヤー1」のイベントでは原作者で共同脚本も手掛けたアーネストとプロデューサーのドナルド・デ・ラインをプレゼンターに迎えて特別映像の上映が行われて、映画館などで上映されている予告編よりもより長く編集された映像には、鉄骨のタワーにトレーラーハウスが積み上げられた近未来のスラム街とも言えるスタックパークや、<オアシス>呼ばれるバーチャルゲームの世界がビジュアル化されて登場して、その合間にスピルバーグ監督が登場して「アーネスト・クラインが考えた未来は私が想像した未来と近かった」と話してた。

 「アーネストには誰よりも先見の明があり、誰よりも未来が見えている」と、その想像力を絶賛したスピルバーグ監督。数々のスピルバーグ作品を観て育った世代には嬉しいことこの上ない言葉だっただろう。そんなアーネストと連携を取りながら、彼が抱く未来像を映像化していったというから見ればアーネストの考えるVRといったものが分かりそう。「劇場版 ソードアート・オンライン −オーディナル・スケール−」を監督した伊藤智彦さんが日本のVRと世界のVRの違いめいたものがあると話していたので、その理由めいたものも分かるかも知れない。「ソードアート・オンライン」といえば原作者の川原礫さんもイベントには来ていて、スタックパークのビジュアルに感嘆してた。パクりたいという冗談も口にしていたけれど、格差がついた社会でのVRに耽溺する人々、というビジョンをもしかしたら今後、見せてくれるかもしれない。

 サンリオは変わろうとしているのか。ハローキティやマイメロディといった伝統的なキャラクターを中心に据えてデザインなり利用の方面を多彩にして広げていくのがこれまでの主な戦略だったけれどもこの数年、「SHOW BY ROCK!!」であり「サンリオ男子」であり「アグレッシブ烈子」であり「ぐでたま」といったアニメーション向けのキャラクターを続々と作り出してはそれなりの存在感を得ていたりする。今も「ミイラの飼い方」なんかのグッズをサンリオが手掛けてたりするし、「Fate/Grand Order」や「鋼の錬金術師」といった既存のキャラクターのサンリオデザイン化にも取り組んでいる。そうしたコラボレーションやら新規IPの開発やらをもっと進める覚悟めいたものを、SANRIO EXPO 2018から感じた。専務自らアニメになってたくらいだし。

 だってもうメインの看板にサンリオ男子や「SHOW BY ROCK!!」のシオンやアグレッシブ烈子が登場してキティやポムポムプリンなんかと並んでいるというか、頭身的には大きくなっていたりする。そして発表も「仮面ライダー555」とハローキティのコラボレーションであり、お笑い芸人の「流れ星」とツインリトルスターズとのコラボレーションだったりする。どっちも昔だったらなねファンシーなキャラクターが男の子のヒーローでありお笑い芸人とコラボするの? ってことになるけど今はライダーもお笑いも女性が見ている。そうした人にハローキティやキキ&ララとのコラボは受け入れやすいし、新しいファンだって引っ張ってこれそう。そんな互いの利益がかみ合ってこうしたコラボが生まれているのかもしれない。

 そんな発表会には「流れ星」が登場してちゅうえいさんが相変わらずのギャグ連発を見せてくれた。自己紹介ギャグってことでキキ&ララを題材にすぐさま何パターンも繰り出すあたりの反射神経の良さは、個人的には大好きなんだけれどM−1みたいな場には向かないかもしれないなあ、っていうかYouTuberだったらそれだけで何千万ものアクセスを稼いで億単位で設けられるかもしれない。そういう稼ぎ方はしないんだろうか、やっぱり寄席みたいな場所でファンと直に接する道を選ぶんだろうか。芸人もまた岐路にあるのかもしれない。「にゃんこスター、お前たちは気づけなかった」といった突っ込みはなかなか愉快。あのリトルツインスターズをしてお笑いとのコラボは初。そこで選ぶとして同じ「スター」なら「にゃんこスター」の可能性もあった訳だし。気づいて良かった「流れ星」。キキ&ララに「ひじ祭り」まで踊ってもらえてお笑い芸人として最高かも。子持ちの芸人には自慢できるかも。

 飯田橋で平井和正さんを偲ぶ会があったんでのぞく。壇上に横田順彌さん鏡明さん林石驍ウんという人たちが並んでこれがリアル「超革命的中学生集団」かと感動することしきり。そこに永井豪さんも入って最初の「超革命的中学生集団」の表紙を描いた人と描かれた人が集まった格好でもしかしたら永劫の時間の中で1度きりのことかもしれないと目に焼き付ける。体格的になるほど鏡明さんがアトラスXという覆面レスラーになって当然かとも思えたその並び。周囲で実はプロレスラーだったんだという話が伝わっているそうで、知っている人なら「ああ、超革中でしょ」と言えるんだけれど今の読んでいない若い人だと電通の偉いクリエイターだった人が何でプロレスをと思って不思議がっているみたい。これが断絶という奴か。でも面白いから放っておくみたい。あと30年経ってジョージ・ルーカスを起用したCMプランナーは元プロレスラーだった、なんて話しが普通に広まっているかも。平井和正さんしてやったり。とか思った。


【2月1日】 新橋の烏森方面にあったオフィスの前を何度か通ったことがあったし、JRを越えて汐留に大きなビルを立ててからは徳間康快社長のインタビューをしたことがあった。そこから大門へと移ってからは取材で訪れた徳間書店が目黒に移って駅の上に建つビルの中に入るとか。大昔にそこに入っている外資系の広告代理店を取材しに行った記憶もあるから分かる割と綺麗なビルに、出版社というどこか旧態なところもある業種が入ってどんな雰囲気のオフィスになるのか。まあでもどこに入ったって紙が詰まれ本で溢れるようになるのが出版社だからきっと変わらない雰囲気ができあがるんだろう。行く機会はないと思うけど、誰か行った人があったら聞いてみよう、徳間康快さんの胸像はどこにあるのかって。汐留の社長室に飾ってあったの見たんだよ。

 六本木のパークハイアットかと思ったら西新宿のハイアットリージェンシーで、間違えて遅れて入ったeスポーツの団体統合による新団体の発足発表会。とりあえず景表法であり賭博法であり風営法に関しては深く触れない雰囲気の中でそろりそろりと船出をしていくといった感じ。無関係のAMDが賞金を拠出するからって行ってもAMDの理事長はコーエーテクモの襟川恵子さんだし会員にはゲーム系企業だっていたりする。そこの迂回拠出にあたるか否か。突き詰めるといろいろと引っかかりそうというか、引っかける気なら引っかけられるというか。そういう抜け穴を今は抜けてしまうことを国際カジノ研究所の木曽崇さんなんかは危険視している。

 2017年秋のCEDEC2017で木曽さんが講演を行って、こうした法律がどうe−Sportsの高額賞金大会の運営に触れるかをいろいろと解説をしてくれていたし、今日という日に合わせて4gamerが出して来た木曽さんのインタビューもあって、これらを聞いて読んでいれば本当に大丈夫なのかといった思いも浮かぶ。大丈夫大丈夫と行って走って行ったらピタリと閉じられすべてがパー。被るダメージも甚大な上にお上の介入も招いてしっちゃかめっちゃかになったりしそう。一方で、あれから半年も経っての団体統合、そしてプロライセンスの発行、さらには高額賞金大会の開催と行くならば、そのあたりはキッチリと警察庁なり消費者庁なりと話を持って解決していると思って良いのかどうなのか。やっぱりそこが気になるだけに、いずれ誰かが書いてくれるだろうと思いたいけど、NHK共同日経といった質問者は誰もそこに突っ込まなかったからなあ。

 海外で人気の海外パブリッシャーによるタイトルはどうなるの?という黒川文雄さんの質問はなかなかにクリティカルで、確かにe−Sportsで圧倒的に人気の大会は海外が主流の「OVERWATCH」のようなFPSでありマルチオンラインバトルの「League of Legend」でありEAによるサッカーのFIFAシリーズだったりする。FIFAなんてタイトルそのままに国際サッカー連盟のFIFAが大会を開いているほど。そうしたタイトルが今回のeスポーツ団体の発足に伴い最初に個別に認定されるタイトルの中に含まれていない。

 だったらそうした海外勢は日本で大会ができないかというと、そこは団体にお伺いを立ててってことになって何で俺らがそこまでやなきゃいけないのか、だったら日本で大会なんかやらないよとなるか、分かったそれならお伺いを立てるからしっかりとケツを持ってくれよとなるのか。日本にe−Sportsが普及して欲しい身としてはお互いに同じ目的を持って進んでいって欲しいけれど……。どうなることやら。

 それは確かに華だけど、レースそのものに関係あるかというと違う何かに目を向けさせるものであって、存在していなくてもレースそのものはしっかり運営されて決着も付けられる。だからいなくて良いかというと、やはり無骨なマシンと屈強なレーサーと裏方のメカニックによる爆音とか派手ではあっても華やかさとは縁遠いF1レースの最前線。そこにまるで関心を持たない人の目を引きつけレースへの興味を深めもらう入り口として、グリッドガールすなわちレースクイーンの存在というのはそれなりに意味もあったような気がしないでもない。そんなレースクイーンがF1の現場から排除されるという報道。事実なら現場の雰囲気も大きく違ったものになるだろう。グリッドに並んだマシンを最後まで調整するメカニックと乗り込むドライバーに傘を差すのはつなぎをきたおっさんたち。そんなマッチョでソリッドな光景にレースへの没入感を高めていく……いける? そこが悩ましい。

 グリッドガールが女性性を前面に押し立て、男性の魅了を誘って目を引きつける役割であることに間違いはなく、それを男性中心の社会において女性が女性性、すなわち見た目の美醜でもって男性より一方的な評価を下されているものと言われて違うと反論する術を持っていない。だから差別かと言われれば社会構造においてそういったニュアンスは皆無ではないけれど、そうした見た目の美醜を基準として異性を誘いその人気で同性へも影響を与える存在が、まったくもって排除されてフラットになってしまった時に何が起こるかを考えると少し困ったことにもなりそう。女性が女性向けに商品を売るCMではない場所に、美人や美少女が出る必要性があるのか、その逆はどうなのか、と問われて違うと答えられなくなってしまいそう。だからもう動物とロボットが商品を勧めるようになってしまう未来のCM。それもまた味気ないけどそれが仕方が無い社会が訪れようとしているかもしれない。どうするか。どうすれば良いか。これから議論が始まるんだろう。見ていこう。

 アーネスト・クラインによる小説「ゲームウォーズ」をスティーブン・スピルバーグ監督が映画にすると言われていて、それがようやく「レディ・プレイヤー1」として4月20日に公開となる予定で、それに向けて日本で特別映像を上映するイベントが開かれて見物に行ったら開田裕治さんが大興奮で絶賛してた。曰く「僕らの世代のキャラクターがハリウッドの最新技術で映像化され、しかも洋の東西色の々なキャラクターと一緒になって、それをスピルバーグが作る。こんなに燃えるシチュエーションがありますか?」。怪獣絵師として知られ「ウルトラマン」や「機動戦士ガンダム」なんかのイラストを描いてきたイラストレーターですら、大喜びで語るその口ぶりからこの映画が持つ面白さが感じられる。

 「キャラクターたちをあの映画の鬼才スピルバーグが縦横無尽に使って大暴れさせる。こんな幸せな時代が来て良いんだろうか?」とも話してた開田さん。映像の中にガンダムが出てきた時はさすがに僕らもグッときた。それがまたかっこうよさそうなんだ。いったいどんな活躍をするんだろう。破壊されて終わりってことはなさそうで、物語の最後で何かと闘うみたいだけれどそれは言いっこなし。でも原作を読めば分かるとか。もらえたから読んでみるかなあ、って実はイベント前に買っていたのだった。ダブった。まあ良いか面白そうだから。イベントには原作者のアーネスト・クラインも来ていて「カウボーイ・ビバップ」のソードフィッシュUやハローキティ、そして「森崎ウィンさんが演じるダイトウのアバターの顔が三船敏郎さんになっている」と話してた。何だって! 日本が世界に誇る俳優の三船敏郎が登場するのかこの映画。やっぱり観に行くしかなさそうだ。



(ACCESS COUNTER '96.07.20)


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