「価値付加の 仕組み」 (些論 ver3.1)

 「付加価値」の 内容(定義)については、公私の算定機関や 研究者の数だけ種類があると

言われるくらいだから、あまり細かいことに気を取られると 本質を見失う恐れがある。かえって

マクロ(大づかみ)に、「付加価値=売上高−外部(よりの)購入高」と考えれば マチガイは少

なく、本質を見失うこともない。中小企業庁の 系統では、これを「加工高」と 呼んでいる《もどる》

 

 付加価値を 付加する過程(プロセス)から見ると、世の中の 仕事の内容は、価値を付加する

企業活動価値が無付加の企業活動に分けられる。これは 製品に対する、価値の 付加・無

付加の種類をいうだけで、その仕事が 世の中で有効か無効か、あるいは要るか 要らないか

は、まったく 別の問題なのである。それは 次の事例を見ても明らかなことである。

 

「価値付加の企業活動の例」:

  加工・成形・組み立て・反応・醸造・生化学処理・混合・分離・転換・サービス・等

 「価値無付加の企業活動の例

  運搬・検査・段取り・調整・工程進捗・補助業務・間接業務・管理業務・営業活動・等 《もどる》

 

価値付加の 企業活動とは、「元へ戻らない形で役に立つ モノの状態を造り出すこと」

から、類似の効果を持つサービスを含めて 企業の収益[純資産の増加(利益でなく ミイリ)の要

因]になる。従って 価値付加の活動は、中身を濃さと 新鮮に更新し続けることに焦点を置き、

価値無付加の活動は 必要ではあっても、極力 少ない方が良いから、それをナシにできないか

代替えの方法はないかという、革新といっても 取り組みの異なる、見直しの 使い分けが必要で

ある。《もどる》

 

 安さんの見付けた 法則性で見ると、この「価値の付加の仕組み」は 次のようになっている。

    

 

 付加価値は 基本投入費(=設備費+労務費)に相関があり、その他の項目は それぞれ、

矢印の前後に 比例的な関係がある。もちろん 現業の直体制や生産条件によって、相関や

比例の仕方に違いが出てくるが、その条件さえ 安定すれば、比例関係の係数は 一定の値に

収斂する。つまり 経営的な判断では、限られた 経営スタッフや経営者自身の時間・能力を、

時々刻々にいかに効率的に投入し最適化するかの、経済的(選択・交換・配分の)意思決定

が 重要になる。

 

[提供可能資料]

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