* LX導入記 その1*

目次

1.LXとの出会い

2.LX購入への決心 

3.LX購入!!


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1. LXとの出会い
そもそも、なんでマック使いな私なんぞが、マニアック(巷ではそう言われているらしい)で、白黒モニタで、キーもちっちゃい、そしてDOSなマシンにハマってしまったのか。。。


私はもともとスケジューラーが大好きだったんですよね。
大学時代は、講義の真っ最中、アルバイトやサークル活動を管理するスケジュール表作りに夢中になっていました。能率手帳から始まって、ファイロファックス(もどき)、タイムシステム(但し自作(爆))えとせとら・・・・。
暇を見つけては、「リフィル通信(ASCIIムック)」を読んでレフィル作り・・

なもんだから、電子手帳には興味津々。 中古の電子手帳をゲットしたものの、システム手帳のようにカスタマイズができないので、しばらくすると使わなくなってしまいました。

そうこうしているうちにマッキントッシュLC575が私の元にやってきました。早速、ナウスケジュールや各種スケジューラーを使ってみる私。(^^; でも、外出時に使えないというハンディは大きくて、しばらく使って、ポイ。(^^;(^^;  こうしてしばらくは「紙」のスケジューラー(つまりは、システム手帳)で過ごしていました。 そしてあるきっかけで知り合ったテクニカルライターのomimiさんが、HP200LXというちっちゃいパソコンの本を書いている、ということを知りました。書店でその本を見かけても、「なんだか難しそうなDOSのマシンなんて、絶対私には使えないわ。」と見向きもしていなかったのです。


しかしあれは1995年の、とある夏の日。
omimiさんも交えての、あるPATIOのオフ。
ここで私は見てしまったのです。
某LX関連フォーラムで回答者をこなしてしまうというLXの強者、OさんのLXを・・・

サンサンと降り注ぐ太陽のもとで、タバコの箱約2.5個分の体積、重さ300gほどの電子手帳(にその当時は見えた)から、「あの雲はなっぜぇ〜」というテーマソングが鳴り響き、白黒FTN液晶ディスプレーでは、アルプスの少女ハイジがペーターと野原を駆けているアニメーション・・・・
米粒2つ分くらいの大きさのキーボードのキーを、両手の指をフルに使って入力するOさん・・・・
そして、極めつけは、街角の公衆電話(グレ電)からニフティにアクセスしてしまうという離れ業・・・

これが私と200LXとの初めての出会いだったのです。

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2.LX購入への決心 
こうして、「噂」のLXを間近に見てしまった私はにわかに、このちっちゃいDOSマシンが気になりだしました。
「あんないろんな事ができるんだったら、マックで私がしているような事はみんなできちゃうんじゃない?」
そのオフの後、すぐに日本橋のパソコン関連の本屋さんに出向きました。そして、今までは遠目に見ていたomimiさん著作のLX本を手にしてみたのです。

ここには、LXが「カスタマイズできる電子手帳」であるという、今まで私が求めていたすばらしい事実が書いてありました。
そう、LXには最初から優秀なPIMが搭載されていて、それは自分専用に作り替える事ができるというのです。

これで、もう私の中で、LX購入への決心がほぼ決定しました。

でも、この何世代も前のCPUを積んだ、ちっちゃなマシンの値段が、並の電子手帳の5倍ほどもするということ、それとLXを使うためにはMS-DOSの知識が必要だという事がひっかかります。値段が高いのはひたすら働いてどうにかクリアーしても、知識のない私にこのマシンが使いこなせるのだろうか?(^^;


ということで、情報集めです。

まずは、前出のomimiさんの本を一冊購入。(ちょっとケチ?(^^;)
以前MS-DOS Ver.3.3C はなんとか使っていたので、なんとなくではありますが内容を把握することができました。

そして、前から噂では聞いていたNifty-Serve のFHPPCの初心者Q&A会議室の未読を一気読み。
さすがにこの会議室はちんぷんかんぷんでしたが、おぼろげながら得た知識は、
  1. LXには必ずメモリーカードが必要で、この容量は大きければ大きいほうがよい。
  2. 昔はフリーソフトで日本語化していたが、今はこれが製品となっていて、これを購入するのが初心者には無難であること。
  3. 必ず、バックアップなどの、ファイルを転送する為のパソコン(母艦)が必要。
  4. 公衆電話でニフティにアクセスするのは少々の困難を要すること。
  5. LXには今までいろいろな改造が試みられてきていて、今ではクロック周波数の倍速化(クロックアップ)と内蔵RAMの増設(2MBから5MB)については、東京のショップで有料で行ってもらえること。
  6. その中でも、クロックアップはLX使いの中では常識となってきつつあること。
  7. 最新の価格情報は、DOS/V関連の書籍の広告で確かめることができること。

1、2、については、日本語化するためのソフトがすでにインストールされているメモリーカードが発売されていたので、このカードを購入することに決めました。

3、は、マックでもおっけーとのことでしたので、マック接続用のケーブルを買うことにしました。

4、については、家にころがっていた2400bpsのポケットモデムを拝借する事となり、これとLXを繋げるケーブルとアダプタキットも必要っと。

5、6、については最後まで悩みましたが、東京のショップではクロックアップ済みのLXを購入できるとの事。改造のためにLXを持って東京へ出向くのもねぇ。。。と思った私は、一気にクロックアップ改造済みのLXを購入することに決めました。
(6、については私の誤解だったようで、あとで周辺からえらく非難されました(^^;)

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3. LX購入!!
さて、東京のショップに連絡を取って、倍速化ずみのLXを送ってもらう手配を整えました。
あとは、到着を待つばかり。。。
不在時に自宅に届いて、手元にくるのが一日でも遅れるのはせつないので、受け取り確実な職場宛に送ってもらうことにしました。

そして、待ちに待った到着の日。
宅配便のおじさんが持って入って来た箱は、拍子ぬけするほど小さな箱でした。
それでも、おじさんがサンタクロースに見えたような、見えなかったような。(笑)

震える手で、段ボール箱を開けてみると、梱包材にくるまれて、小さな緑の箱が現れました。
「え?こんなにちっちゃいのぉ?」
まるで小さなソフトウエアの箱みたい。。。
リサイクルにうるさい海外のモデルだけあって、ホント拍子抜けするほど簡単な包装。(^^;
でも、パッケージを開けてみると、出て来た、出て来た。。。
深緑で、ちょっと無骨なデザインのLX君が顔を出してくれました。

説明書を読むのももどかしく、早速スイッチオン。
(この取説を読まないというのは、大変危険なので、皆さんはマネなさらないように。(爆))
あらかじめ読んでいた解説本に書いてあった、初期のセットアップは、ショップのほうですませてくれているようで、すぐにトップカードが現れました。
マックな私には、見慣れないキーボード(なんだか、訳の分からない文字がいっぱい書いてある。。)に少し戸惑いましたが、わいわいとひとりで大騒ぎしながら、仕事そっちのけで、ちょこちょこといぢって遊んでいました。(懺悔)

さて、仕事から帰って、本格的に使い方のお勉強です。
まだフラッシュメモリと日本語化キットを買っていなかったので、英語環境、Cドライブ(内蔵メモリ)のみという状況でしたが、内蔵PIMを習得するにはいい機会です。

「ふーみゅ。これがAPPOINTMENTかぁ。をを、アナログ時計もでるのねぇ。」
「を、世界時計って、すごおい、いっぱいの都市が登録されてるのね。あ、選択した都市が地図上で点滅してるぅ〜。」
などと、ここまでは順調に遊んでいたのです。。。。


(つづく・・・)

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