<凡例>
冊数 | タイトル | 出版社 |
読了日 | 著者 | 初版 |
評価 | コメント |
<ジャンル分け>
理工系 | 人文系 | 文学 | 社会・実用書 | 未分類 |
No. 75 1998/12/24 ○ |
IN・POCKET 1998 12月号 | 講談社 |
1998/12/15 | ||
森博嗣、瀬名秀明の対談が載っていたので衝動買い | ||
No. 74 1998/12/03 ◎ |
有限と微小のパン | 講談社ノベルス |
森 博嗣 | 1998/10/05 | |
デフォルト買い。 | ||
No. 73 1998/11/29 ○ |
アメリカハーブ紀行 | 講談社文庫 |
広田 静子 | 1998/10/15 | |
10年程前、今ほどハーブというものが一般に知られていなかった頃、TVでこの人がハーブの紹介をやっていた。 読んでいて、本当に香りが漂ってきそうな感じがする。 衣食住よりも根源的な五感の世界。 まずは、そこから始まる。 | ||
No. 72 1998/11/27 ○ |
リー群の話 | 日本評論社 |
佐武 一郎 | 1982/05/10 | |
「線形代数雑談」はわかりやすい。線型代数をやる前後にこれを読んでおくと、全体の見通しがよくなる。 | ||
No. 71 1998/11/07 ◎ |
ループ | 角川書店 |
鈴木 光司 | 1998/01/31 | |
元々は「これを見たら一週間後に死ぬ」という、単なる怪談が出発点のはずだった。 | ||
No. 70 1998/11/02 ○ |
ファンタジーの冒険 | ちくま新書 |
小谷 真理 | 1998/09/20 | |
通史、という感じがして、なんとなく買った。
最初は、なるほどなあ、という感じ。 第六章は本当にファンタジーなんだろうか?
有里さんへ。 | ||
No. 69 1998/10/30 ◎ |
実況中死 | 講談社ノベルス |
西澤 保彦 | 1998/09/05 | |
前作の 『幻惑密室』 は、なんかひきょうな感じがしたが、今回も水玉蛍之丞のイラストで買ってしまった。
今回は収穫。最近ではめずらしく、1日で読み終えてしまった。
森 博嗣が知的な赤川次郎なら、西澤 保彦はパズラーな赤川次郎。 | ||
No. 68 1998/10/29 ○ |
北欧からの花束 絵本画家のピクチャーエッセイ | 中公文庫 |
武田 和子 | 1998/06/18 | |
「北欧」と、きれいなイラストに惹かれて買った。 | ||
No. 67 1998/10/27 ◎ |
Wielkosc Urojona I GOLEM XIV 虚数 |
国書刊行会 |
Stanisław Lem スタニスワフ・レム |
1998/02/25 | |
1990年に『完全な真空』が訳されてから8年、今世紀中には無理かと思っていたが、 ついに読めるときが来た。 『エルンティク』は、ユリイカで紹介されたことがあったと思う。
『GOLEM XIV』は難し過ぎ。 自分以外にこれを読んだ人の感想が聞きたい。 | ||
No. 66 1998/10/25 ○ |
ハッカージャパン Vol. 1 | 白夜書房 |
1998/10/01 | ||
仕事用。まじめな話、この本は役に立つ。 | ||
No. 65 1998/10/24 ○ |
万葉の女性歌人たち | 日本放送出版協会 |
杉本 苑子 | 1998/07/01 | |
万葉集のころの日本語は「a」「o」の音が多く、特に、マ行、ヤ行、ワ行との組み合わせで、 独特の音色を持つ。 こういう本を読むたびに思うが、
| ||
No. 64 1998/10/17 ○ |
フランス名詩選 | 岩波文庫 |
安藤 元雄、入沢 康夫、渋沢 孝輔 | 1998/04/16 | |
中学2年の時、フランス語とフランスの詩に凝り、新潮文庫のボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、アポリネール、 岩波文庫のラ・フォンテーヌ、マラルメ、クセジュ文庫の「フランス詩の歩み」等、読みまくった。 が、当時、本当に欲しかったのは、これらの詩の訳詩集ではなく、原文だった。 この岩波のシリーズは、イギリス編、ドイツ編もあり、コールリッジの「kubla khan」や、 ゲーテの「ミニヨン」の原文を読めたのはうれしかったが、 やはり、このフランス詩の原文を、中学生時代に見たかったと思う。 既に名訳として定着しているものまでも、今回、全て新たに訳出されている。 Mon oreille est un coquillageが、なんと、 僕の耳なら貝殻さ、と訳されていたこと。確かに、ジャン・コクトーがあんな言葉使いをするはずがない。 ポール・ヴァレリーも 風が立つ!…… 生きる努力をせねばならぬ!となっている。 「虚無への供物」もポール・ヴァレリーが出典だということを、今回初めて知った。 | ||
No. 63 1998/10/1 ○ |
『危ない28号』特集ハッキング | データハウス |
1998/08/01 | ||
私を知る人なら、私のような立場の者が、こういうのを読んでいいのか、と思うかも知れないが、
ピッキングの話はパズルのようで面白い。 これの没原稿というのは、いったいどういうものなのか? | ||
No. 62 1998/10/16 ◎ |
国際おたく大学 1998年 最前線からの研究報告 | 光文社 |
岡田 斗司夫 編 | 1998/07/30 | |
今にして思えば、これら一連の流れは、某アニメの持つパワーに引きずられていた感が強い。
小野あづさ「海外スケール・モデラー事情」は、まさにオタ記事。全然理解できなかった。 | ||
No. 61 1998/10/07 ○ |
Contact (Vol.2) コンタクト(下) |
新潮文庫 |
Carl Sagan カール・セーガン |
1989/07/25 | |
ヴェガに向かうための構造物、及び、その行く途中の描写が秀逸。 | ||
No. 60 1998/10/02 ○ |
Contact (Vol.1) コンタクト(上) |
新潮文庫 |
Carl Sagan カール・セーガン |
1989/07/25 | |
No. 59 1998/09/27 ○ |
コンピュータ 悪のマニュアル | データハウス |
H&Cクラブ | 1998/02/28 | |
仕事がらみ。
Nifty の FSCI の数学で、かつて、無意味な論争があった。 条件付き確率にまつわる、直感との乖離から来る違和感の話なのだが、当然、わからない人にはわからないように、カモフラージュしてある。 それについての議論が、やがて、理解している/していない、の話に移っていき、 さらに、元々の定義がなされていない、ということと、暗黙の前提があるという、 妥協点のない論争というか言い合いに移っていった。
当時はちょうどフェルマーの定理が証明された時期であり、そのことに関する話題を読みたいと思っていたら、 で、何が云いたいかというと、このような本は、その反面教師として読むのが、大人としての姿勢だ、ということ。 | ||
No. 58 1998/09/27 ○ |
事象の地平 | 白泉社 |
川原 泉 | 1998/07/29 | |
現代のディオゲネス川原教授の
『本日のお言葉』
に続く第2弾。 | ||
No. 57 1998/09/24 ◎ |
らせん | 角川ホラー文庫 |
鈴木 光司 | 1997/12/01 | |
主人公の息子が死んでいることが、ストーリーとどう関わってくるのか、最後までわからなかった。 | ||
No. 56 1998/09/20 ◎ |
黒い聖母と悪魔の謎 キリスト教 異形の図像学 | 講談社現代新書 |
馬杉 宗夫 | 1998/07/20 | |
西欧文明の暗黒部、というと猟奇趣味だが、所謂、キリスト教以前のヨーロッパの土着宗教、
これはちょっとおすすめ。 | ||
No. 55 1998/09/19 ◎ |
新ゴーマニズム宣言 SPECIAL 戦争論 | 幻冬舎 |
小林よしのり | 1998/07/10 | |
新聞の広告の惹句で、
2年前、家族を連れてハワイに入った時の話。オワフ島一周ツアーに参加した。 パールハーバー。覚えてらっしゃいますか?ツアーは50名ぐらい。70歳近くの戦争体験者もかなりいた。 パールハーバーで死んだのは兵隊だが、彼らは戦争で肉親を失ったかも知れない。 少なくとも、何の被害も受けなかったという人は一人もいないはずである。 その人たちを前にして、アメリカは日本の被害者だとでも言いたいのか? ―― おまえはいったい、どこの国の人間なんだ?心の中で、ドス黒いものが育っていった。まわりの老人たちはさすがに大人で、静かに微笑みながら何も言わない。 もし、この沈黙を誤解して、 あのとき、日本軍はひどいことをしました。などと言おうものなら、ツアーをぶち壊しにしてもかまわないので、一大論戦を挑もうかと思った。
もちろん私は、ホノルルと広島が姉妹都市であることを知っている。
だからこそ、この本は読んでおくべきである。 | ||
No. 54 1998/09/17 ○ |
タイムマシンのつくり方 | 集英社文庫 |
広瀬 正 | 1982/07/25 | |
カオス理論が周知のものとなった今、タイムトラベルでの過去のわずかな改変が、 少し解説すると、ドラえもんは、のび太のひ孫のセワシにより、のび太の時代に派遣された。しかし、筒井康隆の後書きを読んで印象は一変した。
彼の本領は短篇ではなく長編で発揮されるものであり、短篇は当時の出版状況から来る制約によって、
そう云われれば、
『マイナス・ゼロ』
に対する評価も一変する。 | ||
No. 53 1998/09/15 ○ |
数奇にして模型 | 講談社ノベルス |
森 博嗣 | 1998/07/05 | |
今度は、犀川助教授は少しは活躍するのだろうか。
前回、今回と「物足りない」感が残る。
というのも、計算の内なのだろう。
萌え萌えシリーズのアニメ化(Fancy LaLa version)。
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No. 52 1998/09/09 ◎ |
マイナス・ゼロ | 集英社文庫 |
広瀬 正 | 1982/02/25 | |
最初、目次の数字を見て、俊夫と啓子のすれ違いの切ない話になるのではないか、といやな予感がした。 しかし、実際は希望を持たせた穏やかな終り方であり、読後、静かな余韻が残った。
文庫版では、星新一の解説が秀逸。 この本を薦めてくれた友人へ。これが、気に入ったのなら、
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No. 51 1998/09/06 ○ |
将棋王手飛車読本 ― 将棋の神に選ばれし者たちの叫びを聞け | 宝島社 |
別冊宝島380 | 1998/05/15 | |
将棋の本でありながら、棋譜が全然ない、ということで、将棋を知らない人にもおすすめの一冊。 ―― あなたのライバルは? なのに、何故、名人を明け渡してしまう? | ||
No. 50 1998/09/04 ○ |
リング | 角川ホラー文庫 |
鈴木 光司 | 1993/04/24 | |
何故、タイトルが『リング』なのか? | ||
No. 49 1998/08/30 ◎ |
宇宙を空想してきた人々 | 日本放送出版協会 |
野田 昌宏 | 1998/07/01 | |
SF人気が低迷している中、題材としてとりあげられるのはめずらしい。 私のSF原体験はベリヤーエフの 『両棲人間』 。
私は子供の頃から本が好きで、必ず図書委員に立候補していた。 SFに対する、単刀直入な愛に貫かれていて、読んでいてうれしくなってくる。 | ||
No. 48 1998/08/26 ◎ |
On the Shoulders of Giants 物理と数学の不思議な関係 |
三田出版会 |
Malcom E. Lines マルコム・E・ラインズ |
1998/08/15 | |
冒頭の小話は、以前、別の本で読んだことがあり、私が英語でしゃべる時の joke のレパートリーの一つだった。 スコットランドの牛は黒い。と言った。それを聞いた物理学者は、鼻でせせら笑い、 スコットランドには、黒い牛がいる。と訂正した。それを聞いた数学者が言った言葉 スコットランドには、少なくとも体の片側が黒い牛が、少なくとも1頭存在する。
かなりレベルが高いが、わかりやすい。
"On the shoulder ..." というのは、ニュートンの言葉。 | ||
No. 47 1998/08/13 ○ |
インターネットセキュリティ 基礎と対策技術 | オーム社 |
佐々木 良一、宝木 和夫、櫻庭 健年、寺田 真敏、浜田 成泰 | 1996/11/15 | |
勉強用。ちょっとレベルが高い。 | ||
No. 46 1998/08/13 ◎ |
宣戦布告 下 | 講談社 |
麻生 幾 | 1998/03/06 | |
ノンフィクション作家だけあって、いろいろな組織のことをかなり詳しく調べてあり、それが作品にリアリティを与えている。
「軍事オタクで数字に明るくてお坊ちゃん育ちで頭髪をジェルで固めた首相」は退陣してしまった。
あとがきの「文芸春秋 97 1月号『北朝鮮潜水艦敦賀半島に漂着す』をもとに書き下ろし」
(1998/09/04)
クリントンは報復攻撃を行って、正当化した。 ―― 人工衛星の打ち上げに失敗したんです(← 何の目的の人工衛星なんだよ?)。って、違うだろ!
(1999/03/27) | ||
No. 45 1998/08/09 ◎ |
宣戦布告 上 | 講談社 |
麻生 幾 | 1998/03/06 | |
No. 44 1998/08/04 ○ |
20世紀の数学 臨時別冊・数理科学 | サイエンス社 |
1998/06/10 | ||
なんとなく衝動買いしたが、少し拾い読みしてみると、妙に話題が古い。 主に94年前後に『数理科学』に掲載された論文を再録したものである、ということがわかった。 確かに、どこにも『最前線』というような表現は書かれていない。 なかなかおもしろかった。 この本のことを話すと友人が、 誰か「21世紀に考えるべき問題」というのを設定くれないだろうかと云っていた。 | ||
No. 43 1998/07/26 ○ |
Inter Communication 23 特集 反重力へ | NTT出版 |
1998/01/01 | ||
なんと、サルマン・ラシュディが寄稿している。 ステラークという人は、何を考えているのか? | ||
No. 42 1998/07/19 ◎ |
哲学の現在 ― 生きること考えること ― | 岩波新書 |
中村 雄二郎 | 1977/05/20 | |
1997年の最大の収穫は、中村雄二郎の著作と出会ったこと。
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No. 41 1998/07/12 ◎ |
Rational Points on Elliptic Curves 楕円曲線論入門 |
シュプリンガー東京(株) |
Joseph H. Silverman and John Tate J.H.シルバーマン、J.テイト |
1995/11/13 | |
『楕円曲線上の有理点』を書くための再読。 読み終わったあと我慢しきれなくなり、続編の、 |
読書記録 1998 (平成10年)1月〜6月 |
『枕草子*砂の本』 | 読書記録 1999 (平成11年)1月〜6月 |
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