<凡例>
冊数 | タイトル | 出版社 |
読了日 | 著者 | 初版 |
評価 | コメント |
<ジャンル分け>
理工系 | 人文系 | 文学 | 社会・実用書 | 未分類 |
No. 40 1998/06/28 ◎ |
首都消失 下 | ハルキ文庫 |
小松 左京 | 1998/05/18 | |
昔、道新の切り抜きで途中まで読んだままだったので、今回、『虚無回廊』の興奮の勢いで買った。 道新の連載小説で話題になった作品は多いので(『岸辺のアルバム』『ドン松五郎の生活』他)、という仮定のもとに、後からまとめ読みするために保存していたものである。
前に読んだ時は、研究所の一室で、ホームバーからカルバドスを取り出したところまでだったが、 冒頭の、どうも災害か異常が起きているようなので、自衛隊に救援を要請したいが、
『日本沈没』で、災害の発生状況をシミュレートして、 『首都消失』で、その際の法的根拠に基づく政治的対処方法を提示していたにもかかわらず、 結局、これらの警鐘を役立てることができなかった、ということか。
本文中に現れる近未来のテクノロジーは、今の目で見ると、別にあたりまえのように見えるが、 その小松左京の見識を以ってしても、ソ連の崩壊を見抜くことはできなかった。 | ||
No. 39 1998/06/25 ◎ |
首都消失 上 | ハルキ文庫 |
小松 左京 | 1998/05/18 | |
No. 38 1998/06/21 ◎ |
プロフェッショナルインターネット | オーム社 |
力武 健次 | 1998/04/22 | |
なかなか含蓄のある本。入門書ではないが、専門書とも少し毛色が違う。 | ||
No. 37 1998/06/14 ◎ |
銀河英雄伝説[10]落日篇 | 徳間文庫 |
田中 芳樹 | 1998/06/15 | |
何人かの主役クラスの役者が去った今、これ以上過去の残照に頼って物語を続けても空しいだけである。 | ||
No. 36 1998/06/06 ◎ |
来るべき作家たち 海外作家の仕事場1998 | 新潮社 |
新潮クレスト・ブックス特別編集 | 1998 | |
現代アメリカ純文学集。 この「新潮クレスト・ブックス」は、すでに何冊か出ている。
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No. 35 1998/05/30 ◎ |
「更級日記」を旅しよう 古典を歩く 5 | 講談社文庫 |
杉本 苑子 | 1998/04/15 | |
このシリーズもデフォルト買いかも知れない。 | ||
No. 34 1998/05/24 ※ |
イーハトーブ乱入記 − 僕の宮沢賢治体験 | ちくま新書 |
ますむらひろし | 1998/05/20 | |
ますむらひろしの本が活字で読める、とあればデフォルト買いである。
しかし、読み進めていくにしたがって、とんでもないことが明らかになってくる。
ただでさえ宮沢賢治の作品に対して過剰な思い入れを持っている者が、その作品の完全映像化を企てたとする。 この本を読んで、ますむらひろしとは、ヒデヨシとテンプラとパンツを併せ持つ人物である、ということがよくわかった。 最後に気になる言葉を一つ。 確かに僕は猫をかくときは気持ちが入るが、人間を描こうとするとどうも気持ちが入らない。 | ||
No. 33 1998/05/21 ※ |
たまご猫 | ハヤカワ文庫JA |
皆川 博子 | 1998/01/31版 | |
私が行き付けの書評コーナーで、最近、皆川博子づいていて、かつ、 中井英夫へのオマージュとまで書いてあったので、そこまで云うなら、と思って買った。 表題作を読んでみた印象では、中井英夫の『銃器店へ』のような感じ。 それ以上に、梶井基次郎の『檸檬』のような作品、という印象を受けた。
これ程凄い小説が、これまで隠れていたとは! | ||
No. 32 1998/05/16 ※ |
虚無回廊 II | 徳間文庫 |
小松 左京 | 1991/11/15 | |
(長くなったので、こちらに移しました。) | ||
No. 31 1998/05/14 ※ |
虚無回廊 I | 徳間文庫 |
小松 左京 | 1991/11/15 | |
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No. 30 1998/05/12 ※ |
むかし・あけぼの 下 ― 小説枕草子 ― | 角川文庫 |
田辺 聖子 | 1986/06/25 | |
(長くなったので、こちらに移しました。) | ||
No. 29 1998/05/07 ◎ |
むかし・あけぼの 上 ― 小説枕草子 ― | 角川文庫 |
田辺 聖子 | 1986/06/25 | |
No. 28 1998/05/05 ◎ |
この一冊で「聖書」がわかる | 三笠書房 |
白取 春彦 | 1998/01/10 | |
これは思わぬ収穫。
何が傑作かというと、この本に書かれているのが「ムー」的な聖書の読解ではなく、紛れも無い信仰への手引きだからである。 この本を読んだ今なら、
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No. 27 1998/04/28 ◎ |
井上靖シルクロード詩集 | NHKライブラリ |
井上 靖 | 1998/03/20 | |
新作ではないが、井上靖で詩集といえば、デフォルト買いである。 | ||
No. 26 1998/04/27 ◎ |
5000 B.C. and Other Philosophical Fantasies 哲学ファンタジー |
丸善株式会社 |
Raymond Smullyan レイモンド・スマリヤン |
1995/04/15 | |
『サイエンス』の「数学ゲーム」のコーナーの読者ならおなじみ、スマリヤンの近作。
これはちょっと収穫。 | ||
No. 25 1998/04/22日 ○ |
東大オタキングゼミ | 自由国民社 |
岡田 斗司夫 | 1998/04/15 | |
デフォルト買い。 インターネットでオープンにされている情報の方が濃いので、少し物足りない感じがした。 | ||
No. 24 1998/04/21 ○ |
図解でわかる サーバのすべて | 日本実業出版社 |
小泉 修 | 1997/12/20 | |
仕事用。勉強になるし、役に立つ。 | ||
No. 23 1998/04/13 ○ |
幻惑密室 | 講談社ノベルス |
西澤 保彦 | 1998/01/07 | |
買うか買うまいか結構悩み、かつ、どうせなら古本で、と思って何件かまわったが、
で、神麻嗣子がもっと活躍するのかと思ったが、そうでもなかった。 | ||
No. 22 1998/04/12 ○ |
Jonathan and the space whale and other stories ジョナサンと宇宙クジラ |
ハヤカワ文庫 |
Robert F. Young ロバート・F・ヤング |
1977/06/15 | |
古本屋で見つけて衝動買い。
『リトル・ドッグ・ゴーン』が、ほろっとくる。 | ||
No. 21 1998/04/07 ○ |
今はもうない | 講談社ノベルス |
森 博嗣 | 1998/04/05 | |
とりあえず、デフォルト買い。
これだけのネタでここまで引っ張るか、と思ったら、最後に思わぬ仕掛けがあった。 ところで、犀川助教授は最近あんまり問題解決に寄与していないのではないか。 | ||
No. 20 1998/04/03 ○ |
マジメな話 ― 岡田斗司夫 世紀末・対談 | アスペクト |
岡田 斗司夫 | 1998/04/11 | |
基本的にデフォルト買い。 対談集。できれば、以下の組み合わせも見てみたい。
去年後半のホームページ更新のペースダウンも、躁鬱以上に、本書の最後に書かれている理由によるものであることが、よくわかった。
この分だと、次に、現在SPA連載中の「人生の取説」が本になって、それで打ち止め、ということになりそうである。 カンジェヌマンの真意を知ったポタリアといったところか。 | ||
No. 19 1998/03/27 ◎ |
覇者の一手 | NHKライブラリ |
河口 俊彦 | 1998/03/20 | |
かつて『将棋マガジン』が発刊されたとき「対局日誌」のコーナーがずいぶん話題になった。 本書の主役は羽生。 | ||
No. 18 1998/03/21 ◎ |
問題群 ― 哲学の贈りもの ― | 岩波新書 |
中村 雄二郎 | 1988/11/21 | |
最近品薄の一冊。 また目次を抜粋しておこう。
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No. 17 1998/03/17 ○ |
[特集]コンピュータ・ネットワークと法 | 有斐閣 |
ジュリスト No.1117 8月1−15日号 1997 | 1997/08/15 | |
これまでジュリストなど触ったこともなかったが、テーマにひかれて買ってあった。
「悪とは関係の解体である」というスピノザの言葉があるが、 | ||
No. 16 1998/03/08 ○ |
銀河英雄伝説[9]回天編 | 徳間文庫 |
田中 芳樹 | 1998/03/15 | |
本来、損なわれるべきではない者の死と、新たな生命の誕生。 | ||
No. 15 1998/03/04 ○ |
決定版 金融ビッグバン | 毎日新聞社 |
週刊エコノミスト 臨時増刊7・7 | 1997/07/07 | |
No. 14 1998/03/01 ○ |
よみがえれ日本経済 | 読売新聞社 |
This is 読売 3月臨時増刊 | 1998/03/02 | |
以前このジャンルの仕事に携わったことがあるので、このような話題にはなんとなく興味がある。
別に全ての者にとって必要、という訳ではない。
だから、この頁を読んでいるPC・インターネットの初心者には、教えてあげたい。
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No. 13 1998/02/20 ◎ |
夏のレプリカ | 講談社ノベルス |
森 博嗣 | 1998/01/07 | |
『幻惑の死と使途』 | ||
No. 12 1998/02/20 ◎ |
幻惑の死と使途 | 講談社ノベルス |
森 博嗣 | 1997/10/05 | |
「幻惑」は奇数章のみ、「夏レプ」は偶数章のみ、から成り立っている。
わざわざ分けて出版されるということは、どちらを先に読んでもネタばれはないはずである。
そして、この読みというか読み方は正しかったと思う。 このような読み方をするときのテクニックとして、 2冊の本を上下逆さまにして、背中あわせにしてカバーを被せて、というのは有効だと思う。特に、持ち歩く時は、このやり方が最適である。 多少分厚くなるが、 『コズミック』 や 『ジョーカー』 を思えば、何ということはない。
最後に、私と同じ名字の院生へ。 | ||
No. 11 1998/02/16 ○ |
線型代数入門 | 東京図書 |
有馬 哲 | 1974/09/05 | |
学生の頃、線型代数はあまりまじめに勉強しなかった。 私にとって、線型代数とは「代数」というよりも「幾何」のイメージが強い。 「環上の加群」に対応する概念としての「体上のベクトル空間」という捉えかたをした一瞬だけ、多少は代数っぽく見える。 この本も、序盤でそのことについて触れており、いわゆる図形としてのベクトルには あまり触れないようにしている。そういうところが、すごく波長が合う。 とにかくおすすめの教科書である。
ところで、ふと気付いたが、何も今新刊で買わなくても、あと数日もすれば、 | ||
No. 10 1998/02/14 ○ |
愛の詩人ゲーテ ヨーロッパ的知性の再発見 | 日本放送出版協会 |
小塩 節 | 1998/01/01 | |
角川文庫『ミニヨン』初版 昭和28年7月10日、が私にとってはゲーテとの出会いだった。 君知るや、かの山と雲の桟道をこの一節に、yes の『relayer』のジャケットが重なり、そしてそれに続く、 そを知るや君で、完全にとりことなってしまった。 それ以来、ゲーテの作品は書簡集とか日記を除いてほとんど読んでしまったので、 新しい本が出たとしても、自分にとって新しい情報というのはないのだが、 それでも、ゲーテの名の冠せられていると、とりあえず手にとってしまう。 上記ミニヨンの歌は、今でも、万年筆のインクを入れたとき、必ず筆写することにしている。 「NHK人間大学」テキスト。 | ||
No. 9 1998/02/02 ◎ |
パラサイト・イヴ | 角川書店 |
瀬名 秀明 | 1995/04/30 | |
多分20年前なら、 該博な専門知識に裏付けられた医学ハードSFというキャッチフレーズで売り出され、SF以外のジャンルでは話題にもならなかったに違いない。 映画版のキャッチフレーズ『戦慄のバイオホラー』というのは、まさにネーミングの勝利である。 内容とは関係ないが、東北大薬学部の横の林の中を通って川内亀岡に抜ける近道がある。
これが一種の一方向関数で、降りるのは簡単だが、この道を通って登るのは難しい。
林の中の分かれ道を、降りる時は低い方を選べばよいが、登る時は判断基準がなく、
何本目が右か左かを覚えておくしかないからである。
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No. 8 1998/01/26 ◎ |
絵草紙 源氏物語 | 角川文庫 |
田辺聖子 文/岡田嘉夫 絵 | 1984/01/10 | |
古本屋で偶然、美しい本を見つけた。 光源氏の生涯を中心に、「桐壷」から「幻」までを扱っている。 源氏物語を通して読むのは今回が初めて。 | ||
No. 7 1998/01/22 ○ |
図解・わかる電子回路 基礎からDOS/V活用まで | ブルーバックス |
加藤 肇/見城尚志/高橋 久 | 1995/09/20 | |
正直云って電気系にはまったく無知であり、それでこの本をなんとなく衝動買いしたが、
さっぱりわからなかった。 実は『数学者の密室』をブルーバックスから出してもらえないか、と密かに期待していたりする。 | ||
No. 6 1998/01/13 ○ |
ヒューマンサイエンス 5 現代文化のポテンシャル | 中山書店 |
石井威望/小林 登/清水 博/村上陽一郎 | 1984/10/25 | |
シリーズ完結。 各巻の目次をこちらに示した。 | ||
No. 5 1998/01/12 ○ |
銀河英雄伝説[8]乱離編 | 徳間文庫 |
田中 芳樹 | 1998/01/15 | |
ついに出た(出てしまった)第8巻。 第9巻以降の内容はよく知らない。 | ||
No. 4 1998/01/10 ◎ |
本格ミステリー館 | 角川文庫 |
島田荘司/綾辻行人 | 1997/12/25 | |
議論が微妙に噛み合わないのが残念でならない。 できれば、こういう企画を毎年やってほしい。 | ||
No. 3 1998/01/09 ○ |
ヒューマンサイエンス 4 ハイテクノロジーと未来社会 | 中山書店 |
石井威望/小林 登/清水 博/村上陽一郎 | 1984/10/25 | |
この巻に関しては、かなりあたりはずれがあった。 | ||
No. 2 1998/01/07 ◎ |
占星術殺人事件 | 講談社文庫 |
島田 荘司 | 1978/07/15 | |
冒頭の手記のところで、少し挫折しそうになるが、 これを通り抜けると驚異が待っているので、投げ出してはいけない。
まさに「奇想、天を衝く」大技一本。 | ||
No. 1 1998/01/02 ○ |
日本古典入門 | 講談社学術文庫 |
池田 亀鑑 | 1976/06/30 | |
紹介されている作品は、 古事記、万葉集、古今和歌集、竹取物語、伊勢物語、蜻蛉日記の21作。 この21作の選び方については、いろいろ異論がある。 (例えば、平安〜鎌倉が多い割に、室町〜江戸が極端に手薄とか、 歴史物(日本書記、大鏡等)が収録されていないとか、 土佐日記、方丈記等、大物も結構抜けているとか、 勅撰集だけで章を興した方がいいのではないか、とか。) しかし、まあ、まとまっているし、全編を通じて著者の主張に貫かれている。 網羅的な通史を求めるなら、他の本を見ればよい。 |
読書記録 1997 (平成9年)7月〜12月 |
『枕草子*砂の本』 | 読書記録 1998 (平成10年)7月〜12月 |
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