5.まとめ


さて、2数m、nが以下のような関係のとき友愛数となることが知られている。

m=2i
n=2ibc

ただし、

a=32・2(2i−1)−1
b=3・2(i−1)−1
c=3・2i−1
かつ、a、b、cが素数。

この関係式を満たすとき友愛数となることは、約数の和の公式を使って計算するとわかる。
しかし、前の表の中でこの関係式を満たすものは、以下の3組しかない。

  1 :       220         284 (i=2)
  8 :    17,296      18,416 (i=4)
104 : 9,363,584   9,437,056 (i=7)

他の組の間にはどのような関係があるのか。

残念ながら適当な文献が見あたらなかった。
表を眺めていると、2を素因数に持たない組が目に付く。
そのあたりから、一般式が求められそうな気もする。


以前紹介したH.J.J.te Riele の論文では、
友愛数のしらみつぶし探査の効率化について触れられている。
しかし、斜め読みしたところ、友愛数の組の関係式については、触れていないようであった。


準友愛数、拡大友愛数については、皆目わからない。
参考文献の『Unsolved Probrems in Number Theory』の
『B4 Amicable numbers』の注釈の文献をあたってみるしか、なさそうである。


この章の目次  

E-mail : kc2h-msm@asahi-net.or.jp
三島 久典