こぶし咲く北摂・横尾山           

尾根から山頂を望む  
岩のピークから山頂を望む   
 ヤブの山だという地味なイメージで久しく来ていませんでしたが、味のある山道と
尾根からの展望も良しで、人の多い剣尾山より渋くて良い山です。

■目的地:横尾山(784.9m) <山域:北摂・大阪府能勢町・京都府亀岡市>
■日にち:1999年4月3日(土)
■天気:曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  能勢の郷(14:00)〜「見晴らし峠」(14:15-14:30)〜「頂上広場」(14:50)〜
  岩のピーク670m(15:00)〜山頂(15:15)〜岩のピーク(15:35)〜「頂上広場」〜
  「ひと休み峠」(16:00)〜能勢の郷 着(16:10)

【横尾山】 北摂を代表する山、剣尾山の北西隣の山。山頂はササヤブの中で、
展望なし。麓のかんぽの宿では入浴可。大人\600、子供\500。
 子供達が能勢の郷で遊んでいる間に、横尾山まで登ってみました。

【三草山】 能勢の郷からファミリーハイクのコースがいくつか伸びている。その
松の中に砂地がむき出しとなった尾根を登っていく。急な傾斜でいきなり汗が出る。
「見晴らし峠」というベンチが一つある地点に着く。さっきまでも少し見えていたが
ここからの能勢の里と三草山は良い。休むと少し寒いのでジャンパーを羽織る。久し
ぶりに簡単にスケッチをするゆとり。(^^)
 ここから上は道がないようで、右に谷をまいて隣の尾根からの登りとなる。岩と松
混じりの低い雑木林の道だ。見晴らしも良い。東隣の尾根から子供の歓声が聞こえる。

【頂上広場】 人が多くて広く踏みこなれた道の剣尾山に比べて、なんと静かな良い
山道だろう。今までの横尾山へのイメージがすっかり変わった。
 「頂上広場」という所で、能勢の郷からのファミリーハイクコースは終わり。道は
尾根の上にさらに続くが、「通り抜けできません」という看板が立っている。ここで
4人の熟年パーティが休憩中。「今から登るの?」と遅すぎる登り人に声を掛けてく
れた。

【山道と岩峰】 さらに歩いて、幸せを感じる山道を登り返すと大きな岩峰のある
ピークに着く。この辺りの岩の上に立つと隣の剣尾山や西の高岳をはじめ展望が
楽しめる。眼下には白いコブシの花が目を洗う。このピークの前後の山道がまた
実に良い。雑木林の中に幅1m程が良い踏み跡で続いている。

【黒ネット】 低いササが出てくると、気持ち良い歩きは終わりになる。数年前の
記憶にない黒いネットが待っていた。道の左側に沿って延々と山頂稜線まで続く。
ネットがないと道が判りにくいのはあるのだが、ここまで登って来てこれには幻滅。
北摂あたりには良くある光景。ネット越しの左は伐採されているので西の山並みが
良く見える。
山並み  
  黒ネットから竜王山、奥は六甲山  
【ササやぶ】 山頂稜線に着くとネットに分かれて、右のササヤブに入る。踏み跡は
ハッキリとしたものだが、依然として背丈を覆うササが繁っている。こんな時間に
一人は心細いがせっかくなので三角点まで行ってみる。かなり長いササに感じた。
展望は皆無。やっと三角点近くになって、北の深山や篠山の三岳が立木越しに見えた。
 山頂には山名板が6枚もついている。剣尾山の隣で来る人も以外と多いようだ。

【うぐいす】 山頂から戻り、ネット脇を下る。途中の岩に登って西を眺める。深山
へと続く稜線は黒ネットが張られ、ネットの北側は猛烈なササヤブのようである。
高岳の向こうに大野山、丹生、六甲の山並みが続く。薄緑のササの谷にうぐいすが
木霊した。


      横尾山について
 
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    1999.4.7. BY M.KANE