初登り・横尾山から剣尾山           

 
約675m岩峰から六甲を望む (最奥)
■目的地:横尾山(784.9m)・剣尾山(784m)<山域:北摂・能勢町>
■2.5万図:妙見山・埴生
■日にち:2007年1月1日(月)
■天気:晴れのち曇
■同行者:裕太
■コースタイム:
  能勢の郷上 発(12:45)〜遊歩道合流〜さわがに広場(12:55)〜
  頂上広場[約605m](13:20-13:40)〜岩峰[約675m](14:00)〜横尾山(14:25-14:40)〜
  剣尾山(15:15-15:20)〜行者山(16:00)〜能勢の郷上 着(16:15)

 飛行機雲が一筋伸びる。予報に反していい天気。もっと早く出てくるんだった。
碧い水をたたえる堰堤池の先から歩き始め。スケッチをしている人、一人。うらやましい時間が流れているなぁ。

 林道脇の沢を渡れそうな所を探しつつ上る。小さな堰堤状の石組みで向こう岸へ。道らしいものはないが、
しばらく沢沿いに低木をかき分けると遊歩道に出て「さわがに広場」の標柱が立つ。木の階段を登っていくと
右手の谷は間伐して良い感じの雑木林になっている。本日おつきあいの裕太の背中を見て息を切りながら
登っていくが、景色の写真撮りを理由に小休止を繰り返す。裕太の体力が付いたのもあろうが、自分の
身体が鈍っているのがこれ程かと実感する。

 「頂上広場」への登り 
 この尾根の周りは松に混じってツツジが多く、春の盛りはさぞかしと思わせる。徐々に視界が開けて三草山が
見えてくるが、昼を回って雲が覆ってきた。汗を拭きだしてやっと尾根の上に着。「山頂広場」で昼食。
日影には昨年暮れの29日に降った雪がまだ残っている。
ここから北へコブを一つ乗り越え鉄塔の建つ岩峰を目指す。久しぶりに忘れていた良い感じの雑木林。
さらに吹きさらしの斜面から鉄塔下へ。なかなか良い眺め。岩のゴツゴツしたピークを過ごして再び
感激の雑木林をいくつも通っていく。この山、こんなに良かったかと見直した次第。

 雑木の尾根道 
 黒いネットはまだ残っていて徐々に勾配がきつくなる。山頂の尾根上から西を偵察、かなりヤブの様子。
東へササの多い平坦道をすいすい歩くと何度来ても地味な三角点がある。それでも最近はこことすぐ判る。
少し下って電波反射板の下で小休止。眼前に枯れた深山、京丹波の山並みが所々白い雪を被って連なる。
昨年行った地蔵杉の伐採地は一段と白いパッチワーク。3cm程残っている雪で裕太は遊ぶことができた。

 さて、ここまで来て引き返そうか、谷を下りるか、それとも初登りなら正規ルートで剣尾山回りか迷った。
もともと横尾山だけのつもりだったが、鞍部に下りかけているのでとりあえず下りていく。どんどん高度が下がり
ササと幼木植林の中。小さなテープに能勢の郷への分岐が示してあり、あまりにも明快な分かれ道だ。
以前この谷を詰めた時は闇雲に上がったので、こんな道には気が付いていなかった。
少し入ってみるが、今までのお手軽ハイク道とは違って怪しい雰囲気が漂う。ヤブに入る元気はまだないので
もとの分岐へ戻る。剣尾山を見上げて、また登るのかと思うと鈍った身体が恨めしい。

 鞍部への下りから剣尾山 
 正月だし、正規ルートにしようと奮い立たせることに。枯れたササの道。雪が多い。この辺り、荒れた感じ。
国界を示す石柱の回りは賑々しく道標が集まっていた。北の坂道も誘われるがこんな時間の無計画歩きでは
どうしようもないので、素直に南の山頂へ。途中にキャンプ場への分岐道がある。雪の上には足跡一つない。
段々ぬかるんできて山頂へ到着。先客一人。お茶とフルーツケーキで一服。いつもの山並みだが、今日は曇って
きたものの遠くまでよく見える。

 時間も遅いのでさっさと下りよう。山頂下は葉が落ちて回りが広々に見える。月峰寺跡周辺も整備されてきたのか
広々とした感じ。六地蔵前はさらりと通過、こちらも良く間伐されてきた林の中をすいすい下りていく。行者山で
横尾山を眺めようと露岩に出てみたが、延びた植林で隠れていた。冬至を過ぎて間がないのだ、日が落ちるのが
早いなと感じる。少し薄暗くなって行者口に出る。
登山口から駐車地までわずかに登りがあるのだが、これが堪える。あぁ〜あ、ホント体力落ちたもんだなぁ。

      横尾山について
 
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    2007.1.8. BY M.KANE