満燈山の雑木林逍遙 (深山北尾根)             

 
隠し田の跡 
■目的地:満燈山(約565m)<山域:北摂・篠山市・丹南市>
■2.5万図:福住・埴生
■日にち:2006年12月24日(日)
■天気:曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  ささやまの森公園 事務所前発(11:20)〜アカマツ林の散策路〜ハンノキ林(11:30)〜奥坪ヶ谷〜
  462m山(12:10)〜尾根で昼食(12:20-12:40)〜満燈山(13:00)〜ママ谷〜ささやまの森公園 事務所着(13:50)

 ハンターを気にせず歩ける所の一つ、ささやまの森公園にまた来てしまった。
昨晩、公園のホームページを見ていたら隠し田という所があるらしい。ため池もあって良い雰囲気のようなので
ここを見てから満燈山へ尾根伝いに登ろうと思う。

 公園駐車場はいつになく車が多い。新年の準備のようだ。私はまだそんな気になれず遊びほうけている。
駐車場の前からアカマツ林の散策路を登っていく。木橋で谷を渡ると上流に懐深そうな谷が潜んでいる。
隠し田はそのすぐ先にあった。3枚ほどの田んぼがあった様に見える。皆生きるために一生懸命だったのだ。
隠し田の上がため池で、ハンノキが伸びている。山中の静かな景色。
 
隠し田のため池 
 回りの雑木林は間伐の手入れが十分。散策路もあって公園そのもの。整備される前はどんな姿だったのだろうか。
谷を巻いて散策路を行くと眼下の谷が良い感じなので、下りてみる。雑木の谷の雰囲気が残っているが
ここも間伐の手入れがある。だからこそ明るい雰囲気で良い感じなのかも知れない。今はほとんど水も流れていない
谷の中を登っていく。再び散策路が交叉し、歩いて来た谷に「奥坪ヶ谷」の表示板があった。
 
奥坪ヶ谷 
 なかなか良い谷なのでこのまま登ってみようと地図で位置を確認。たぶん462m山へ直接たどり着けるだろう。
地図を読むのも久しぶりだ。ヌタ場が3つほど点在し風化した炭焼き窯の跡もある。いきなり急斜面となり
足下に気をつけながら落ち葉の斜面を登って尾根に出る。462m山の少し北。

 462m山は赤いプラ杭のある赤松林の中。ふかふかの落ち葉の踏み跡をたどって尾根を行く。満燈山への
急登になる手前は広い尾根となり、弥十郎方面が見えたりする。小振りの露岩があり、山の上で風があると
つらいのでここで昼食にする。北の谷でかさこそと鹿でも下りるような音がした。
 
三岳を背景に 
 鉄塔の聳える急登にかかる。右斜面の雑木林が良い感じに広がってきた。鉄塔下は相変わらず荒れているが
展望は良い。多紀連山が霞んで見えた。ここららさらにひと登りで満燈山。北東の深山北尾根の方にも雑木林が
続くが、西斜面も良い感じ。ここも間伐済みで明るい。南西の尾根を下りていたら間伐されていない京都府側の
雑木林の中に岩が隠れている。ここから深山山頂が望める。足下に気をつけて眺めると、遙かな高みに見えて
神々しささえ感じる。...と、いえば少し大袈裟か。
 
満燈山西斜面 
 右手の西斜面が相変わらず良い感じの雑木林。ついに引き込まれて尾根の鞍部にも着かないのに西の小尾根へ
下りてしまった。割と広い谷の源頭部に広がる雑木林は手つかずの雰囲気で静か。ぐるりと巻いて転ばないように
谷を下りていく。植林に落ち込んでいる。植林の鹿道はやがて仕事道のようになり、沢の水音も大きくなる。
見覚えのある散策路に合流し、「ヤゲン谷」の字が錆び落ちて辛うじて読める標識を後に今度はママ谷へ合流。

 予定では流れ尾の頭まで登るつもりだったが、満燈山直下であえなくエスケープ。
思ったより懐深い雑木林の中を歩けたのは予想外の発見、隠し田といい、まだまだ良い所が残っている。

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2007.1.5. BY M.KANE