INTERVIEW WITH REMI
ABOUT DOLL


球体関節人形を作っているレミ氏のインタビューをお届する。レミ氏の作った人形を見ると、それが命を持たぬ人形であると知りながらも、生命の内に存在するパワーのようなものを感じる。表面に出る荒々しさではなく、心の底で鋭く光るナイフの冷徹さのようなものだ。球体関節人形の制作について根掘り葉掘り聞いてみたので、レミ氏のホームページとあわせて楽しんでいただきたい。

人形が生まれるまで/MAKING OF DOLL


はじめて人形を作ったのはいつごろですか?
また、作ろうと思ったきっかけになったのは?

子供の頃は、ノートや教科書はマンガでビッシリという感じで人形に特に興味はなかった。
きっかけは友達が欲しくてカルチャーセンターの紙粘土教室を覗き面白そうな人がいたからかな?
でも天野可淡の作品を見て「人形ってこんな表現も出来るんだ」とショックを受けた。1989年頃。
今の若い人で人形に興味あるというのは可淡さんの影響大ですね。


1体、作成するまでは、おおまかに
どういった行程で、どれくらい
かかるものなのでしょうか?

イメージにそって製図を書きます。 スチロールを削って大まかな芯を作ります。


製図! これは、腕の所が何センチとか、
そういった感じなのでしょうか?
私の頭の中には、ロボットの設計図といった
かんじの人形版が
イメージされっちゃいましたが。

はい そうです。 頭の大きさを決めて作る人形のイメージで4頭身〜8頭身ぐらいで正面と側面を大まかに書いて置きます。

木の粘土や石塑で肉ずけをする 磨いて 塗料で仕上げ 油油絵の具で彩色メーク。
この後 髪 衣装となる いろんな要素が入って結構たいへん・・・。

乾燥の時間もあるので 1体に1月ぐらいか?
何体か掛け持ちでやっていきます。
可淡
天野可淡(人形作家)。写真集が、「Katan Doll」「Katan Doll fantasm」「Katan Doll RETROSPECTIVE」リブロポート社から出ている。CD-ROMでは「カタンドール天野可淡人形作品集」\3,865 シンフォレスト。






写真
下の画像はレミさん制作のDOLL。
レミさんのホームページ「ドールスペースレミ」は人形たちの写真や、制作過程(インタビューで語られている製図や作成途中の人形の写真などで詳しくその過程がわかる)、LINKなど、必見。
これだけたくさんの要素があって、
しかも複数を同時進行するとなると、
制作する場所は、
けっこう広いのでしょうか?

6畳程の部屋があるのですが 今はすっかり材料置き場ってかんじで作るのはリビングに進出してます。
1mものになるとリビングの床にシートを敷いてやってます。
理想は納屋のような大きな場所が欲しいなー。
予告
INTERVIWE WITH REMIは次回「DOLLその背後にあるもの」編に続きます。乞御期待!

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