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2004

2005/0222

□BOOK:村上春樹『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991 1993年Knopf 社で編集、出版された短篇選集『The Elephant Vanishes』の日本語版、というトリッキーな本。英語版を著者みずから翻訳した新バージョンの「レーダーホーゼン」も収録。
□BOOK:もえるるぶ東京案内萌え+るるぶ=もえるるぶ!だそうです。
□BOOK:日本語源大辞典約6,000語収録の日本最大の本格的な語源辞典。
□BOOK:The 'zen Of Css Design: Visual Beauty For The Web (VISUAL QUICKPRO GUIDE)おお、CSS ZEN GARDENが書籍化。CSS ZEN GARDENは、同じHTMLコードを使って、cssを変えることでデザインをいかに変化・工夫できるかってプロジェクト。スタイルシートに関しては、『スタイルシートスタイルブック』オススメ。
□「ローレライ」のヒロイン役を演じるのは、香椎由宇(カシイユウ)。「3月の宣伝会議」表紙に出てます。『ウォーターボーイズ DVD-BOX』『香椎由宇 クレメンティでお買いもの

2005/0221

エキサイトブックスは、うまく嫌われるための心理学
担当は、むらかみけいさん。
米光が講師をやっている「デジタルコンテンツ仕事術」内で
企画コンテストをやって、
その優秀者に原稿を書いてもらう、
っていう実践授業で、
方言ヒロインを探せ!!に続く第2弾です。
ちゃんとギャラも出る仕事としてやってもらってるので
真剣勝負特訓ですよ。
ヘタな文章系講座なんかよりも、実践的で、よっぽど文章力&構成力アップできたんじゃないかと思います。
新規講座『デジタルコンテンツ仕事術』『発想力トレーニング講座』よろしく!(わー宣伝だ)

2005/0220

□「ネバーランド」観にいく。後半、泣きっぱなし。井筒監督は、「話が全然ないッ。ネバーランドなんか、んなモンどこにあんねん!」って子供みたいな貶し方して、0点つけてました(アシスタントが「心にあるんですよ」と答えていた)。ここで泣きましょうと教えてくれるようなテレビドラマ的な判りやすい造りじゃないので、ストーリーが希薄だと思ったり、わからないなぁと思ったり、感情移入できない人も、いるかもしれない。
そういうテレビドラマ的なストーリーを映画に求めるのじゃなくて、映画のマジックを感じることのできる人にオススメ。

2005/0219

最近、観たもの。
ジェシー・ネルソン監督『アイ・アム・サム』観る。前半で3回ぐらいウルウル。ダコタ・ファニング、かわいい。ビートルズの曲や、ビートルズトリビアが満載なので、ビートルズファンは必見。
リンク:梶浦秀麿のシネマP『アイ・アム・サム』と2つの絵本とビートルズ、そしてメタ映画
『ベルヴィル・ランデブー』を劇場で。フランスアニメ。いやぁ、フランス人は盛り上がるのが嫌いなのか。こんだけ冷静なカーチェースシーンも珍しい。ひねて、奇怪なアニメでした。劇場で『ベルヴィル・ランデブー・オリジナル・サウンドトラック』を買ってる人が多かった。
シベリア少女鉄道「アパートの窓割ります」観劇。いつもトリッキーな構成。今回は、タッチ+H2のような設定でありながら、最後の最後まで「期待の感動エンディング」をかわしまくる。上手かったら、泣きながら笑えたかもしれない。

2005/0218

Lv99.comで、「発想力トレーニング講座」のページをアップしました。おもしろいので、ぜひ来てくださいなー。

2005/0216

BOOK:メアリー・ローチ『死体はみんな生きている
いきなりペット用の皿にのせられた人間の生首が四十個ならんでいる驚愕のシーンから始まるドキュメンタリー本。
「Maxim」は“ローチの死体に対するアプローチは、まるでマイケル・ムーアのようだ”、
「Publishers Weekly」は“不遜でウィットに富むと同時にためになる、尊敬すべき仕事だ”、
「Wall Street Journal」は“人間の体そのものの奇跡に触れている”
と絶賛。
手術の練習台、車の衝突実験台、腐敗の研究材料、弾丸衝撃実験台、はりつけ実験台、
と、死体大活躍の様子が衝撃の事実と共にガンガン出てくる。
翻訳も読みやすく、驚愕の事実&シーンの連続に眩暈するほどの面白さ。
ぶっとんだ幻想小説を読んでいるような気持ちになれます。
次号の「本の雑誌」の原稿でも、こりゃ大推薦しなくちゃってんで、反則に近い方法まで駆使してオススメしちゃうホレっぷり。
2005/0215

ベストセラー本ゲーム化会議 「頭がいい人、悪い人の話し方」編」がアップされました。また例によって、我々ゲームデザイナー三人が、暴言を吐きながら、呑み屋のバカ話のりで、ベストセラーをゲーム化企画しました。「東大行ってる友だちが〜」バーン!
頭がいい人、悪い人の話し方』は100万部突破したらしいねーすげぇー。
2005/0214

日々の記録を、ブログに移転しようと思っていて、アマゾンアソシエイトがOKで、アクセス解析がついていて、インポート・エクスポートができて、重くなくて、よけいな出費がないところを探していたのだが、実はこの条件を満たすところは今まで見つからなかったので、移転できなかった。が、Lv99.comで利用しているロリポップがブログのサービスを開始。すべての条件を満たすではありませんか。重くないかどうかは、まだはっきりしないので、ちょっと使ってみて、もしよさそうだったら日々の記録はそちらに移すかもしれません。
□LINK:「新聞・テレビを殺します」 〜ライブドアのメディア戦略、すごいなー。ちょっと前に作ったほりえもん度チェックもアクセス数急増。何だかんだ言われても、すごい男ですな!

2005/0211

本の雑誌3月号』(公式)、「新刊めったくたガイド」を書いています。連載3回目。無理矢理おもしろくしようと「米光のちんこ」の話題から入るというような中学生レベルな手法で、反省しなさい、と自分自身を叱りつける(が、叱られる自分はきゃっきゃきゃっきゃ喜んでます)。
基本的に、原稿を書いているのが月頭なので、その日から30日以内に出た新刊(で小説以外)を取り上げています(つまり3月号には、1月頭から30日以内の新刊)。タイムラグがつらいなー。新刊をはやく入手する方法がないものか。
デビッド・フリードマン『ペニスの歴史』、井上章一&関西性欲研究会『性の用語集』、池田清彦『生きる力、死ぬ能力』、柳父章『近代日本語の思想―翻訳文体成立事情』、清水義範『漱石先生大いに悩む』、町山智浩『USAカニバケツ』、河井克夫『日本の実話』を紹介しています。
あ、あと、勝手に「本の雑誌」ワードだと思っている「目ウロコ」を使いました。

2005/0210

大阪万博編 タイムスリップグリコ 太陽の塔!
2005/0208

1月のベスト。
ともかく楽しかったのは、『帝国の娘 流血女神伝』(→感想
再読した中でベストは、『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness- 』(→感想
一番泣いたのは、『夕凪の街 桜の国』(→感想
目からウロコ落ちる率ベストは、『近代日本語の思想―翻訳文体成立事情』(→感想
2005/0207

ウクライナ首相ティモシェンコたんに萌えーーーーな人のためのリンク集
ユリア・ティモシェンコたんの画像があるサイトのみリンクだよー。
ユリア・ティモシェンコ公式Photoコーナーまである。
Yahoo newsウクライナ首相にティモシェンコ氏、最高会議が承認
jerseygop.comYulia Tymoshenko Helping Lead the Democracy Movement in Ukraine
THE MOSCOW TimesTymoshenko Expected to Be Easily Approved
WIKIPEDIA Yuliya TymoshenkoYuliya Volodymyrivna Tymoshenko
RISFaith A Concern of Tymoshenko, Ukraine’s New Prime Minister
スラブ研究センターニュースウクライナを目指す者達
BBCRussia to pursue Tymoshenko case
RFE/RLUkrainian Parliament Appoints Tymoshenko As PM
ISNUkraine approves Tymoshenko for PM
CNNProfile: Yulia Tymoshenko
ZERKALO NEDELIYuliya Tymoshenko: “We Will All Be Helpful”
ZERKALO NEDELIWHOLESALE ELECTIONS ARE MORE EXPENSIVE
glavred.infoYuliya Tymoshenko: A to Z
画像はないけどリンクするよー。
「ウクライナ売ります」
ずっとティモシェンコたん萌え〜って言ってられるように、ティモシェンコたんがいい政治をしてくれることを願います。

2005/0205

BOOK:宮地弘毅『Thinking Flash 『Web Designing』人気連載「Flash Lab.」の書籍化。「サイトストーリーの構成化」「ボタン活用法」「マウスカーソルの動きをデザインする」とったテーマから、Flashのインターフェイスやデザインについて解説し、造り方をガイドしている。Flash入門書ではなくて、デザインを考えるためのアプローチをまとめた本。その中でサンプルとして素敵なサイトがたくさん紹介してあって、それを1つ2つじっくり見るのが、最近の日々の小さな楽しみ。半年ぐらいかけてじっくり楽しめそうな本です。 今日、じっくり見たサイトは、johncoltrane.com
2005/0204

□わー、メーラーのボタンをぽちって間違って押したので、今日のお昼あたりに受信したメールを読む前に消してしまいました。受け取ったメールにはすべて返信しましたので、返信がない場合は、すみませんが、再送おねがいします。うあーん。

□GAME:ハーフライフ 2 が、もの凄いもの凄いという評判を聞きまくるので遊びたいがうちのパソコンのスペックでは遊べない。『ウルティマオンライン』や『アローンインザダーク』や『ダンジョンマスター』みたいに、以後のゲームのありようを変革するぐらい凄いらしいって大勢から聞くとさ、やりたくなっちゃうよなー。
□GOODS:魚雷戦ゲームあ、あそんだなぁ、なつかしい。
□BOOK:10th Anniversary PlayStation & PlayStation2 全ソフトカタログ スペシャルセーブデータコレクショ ンすべてのPSユーザーへ贈る超完全保存版のPSソフトカタログ! 役立つセーブデータ約1,500収録!
2005/0203

□BOOK:大阪のヴィレジヴァンガード布施店では、「はだしのゲン」全巻セットが、よく売れてるらしい。

□電車で女子高生の会話「だれそれちゃんも、ブログ始めたって書いてたよ」「えー、だれそれちゃんもだよー」「えーー、でも、ブログって何だろねー」「いまさら聞けなくなっちゃったよねー」 もう「ブログ」は今さら聞けない常識になってますよ!

□CM爽健美茶のCMには、いつもストレートな美人さんが出るのですが、今回はマッケンジー・ハミルトンさん。曲は森山直太郎。
□BOOK:日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』『私の優しくない先輩以前にも紹介した日日日と書いてあきら。新人賞に9作応募して、4作受賞。残り5作も受賞しちゃうんじゃないの?って話題騒然のうち2作が出てました。複数人から聞いた感想では、第二の乙一って感じで、おもしろいらしい。「本のニュース」はトモユさんに先越されました→天才高校生作家・日日日堂々のデビュー!
2005/0202

枡野浩一『かなしーおもちゃ あるある短歌』をFlash化した。
Flash版『かなしーおもちゃ』
右に短歌、左にツッコミというページ構成で、
各ページが、いちいち素敵にデザインされているので、
それを、ゆっくり見れるように、
じわーっと表示させて、動かしてみた。
ネットって、せかせか見るイメージがあるので
、ゆったりと見て楽しいものにしたかったのだけど、どうだろう?
たまにFlashをいじると楽しい。
Flashで何か作る仕事もっとほしいなー。

□BOOK:このところ買いたい雑誌がないなーと嘆いていたのだが、
最近、pen公式)が好き。
おしゃれオヤジ本なので
内容はアウトオブターゲットなんだけど、
誌面のデザインがアイデアと結びついているところがいい。
今号も、「東京9エリア最新・詳細マップ」に惚れて購入。
「マップ上にラインと文字びっしり」というコチェコチェ緻密マニアなら狂喜のデザイン。
しかもテキストが、
“猛犬注意路地 人一人がやっと入れるような細い路地を、探検気分で歩いていると、突如、猛烈に犬に吠えかけられる。思わず叫んで近所迷惑にならぬようご注意あれ。”
ってな感じで、
その地を知りつくしている住民の親切なガイド風で楽しい。
もちろん美味しい店や、ショップの情報テキストもちゃんとある。

2005/0201

現代作家ガイドの中のいくつかを担当しました。ちょっとだけね。

2005/0131

□SOFT:iWork(日本語版)リアルタイムな組版が簡単にできるみたい。わぁ、使いたいよーMacユーザーにもどるか。しかも¥8,190と安い。うむー。(公式

□GAME:SIMPLE2000シリーズ Vol.69 THE ボードゲームコレクション名作ボードゲーム5本(ガイスター、カルタヘナ、フロカティサーカス、ミッドナイトパーティ、原始スープ)収録で、2100円。安い!
「ヨーロピアンゲームコレクション 」(6,800 円)の廉価版。
ひとまず「カルタヘナ」を遊ぶ。
無駄な演出を入れてなくてテンポよく遊べるが良い。
CPUの独り言メッセージもOFFにできるようだし。
操作性も(この手のものにしては)がんばっている(メッセージウインドを閉じるために決定ボタンを必ず要求して、いくつか明らかに余分な操作が入っていて最初は混乱するが)。
「カルタヘナ」は始めて遊ぶのだが、テレビゲーム化されて良い点は、ルールブックを見なくても、やっているうちにルールが判ることだ。
ルールから外れることはできないので、1プレイやってみるとルールが理解できる。
これでルールを覚えて、ボードゲームでプレイするというのもいいかもしれない。
続編とか出てほしいです。


2005/0130

昔、遊びでもにょもにょとFlash使って作った「右脳特訓」の背景色がオレンジは目に優しくないとご意見をもらったので、緑にしてみた。
CGI勉強してランキング登録できるようにしたいなー。

2005/0129

大森望、三村美衣『ライトノベル☆めった斬り!』イベント。
ゲスト、冲方丁。
場所、池袋ジュンク堂。
喋るのが好きで面白い冲方さんをゲストに据えたことで
自分の仕事は終わったといわんばかりに
相槌役にまわる大森さん三村さん。
病院から直行して点滴の針つきのままライトノベル改革を熱く語る冲方さん。
であった。
後、呑み会。
読むべきライトノベルをヤングな方達に教えてもらう。
でも、帰宅したら、だいぶ忘却してる。
EDGE』と
よくわかる現代魔法―ガーベージコレクター』と
あとは忘れた。
また教えてください。

以下、話題に出て、読みたいなーと思った本のメモ。
日日日(あきら)『ちーちゃんは悠久の向こう』
新人賞に9作応募して、4作受賞。残り5作も受賞しちゃうんじゃないの?って話題騒然。
マーティン ガードナー『新版 自然界における左と右
今まで読んだなかで最も面白かった本は?
などという御無体な質問に即答してくれたもの。

□BOOK:榎本 秋『ライトノベル・データブックラノベ界を代表する60名の作家をピックアップ&約120作品をセレクトしてレビュー、という労作。索引がちゃんとあるのが助かる。

□BOOK:村上 春樹『ふしぎな図書館2005/02/10
□DVD:ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッ ド・エディション トリロジーBOX セット2005/02/16
□DVD:雲のむこう、約束の場所2005/02/17 『ほしのこえ』の新海誠監督のアニメーション。
□DVD:新選組 ! 完全版 第壱集 DVD-BOX 2005/02/25
□CD:岡村ちゃん大百科 [8CD + 2DVD] 2005/03/16 えええー初収録もの以外はほぼ持っているので困る。ファン泣かせのBOXであることよなーうむー。
□CD:レジェンド オブ ゲームミュージック ~プレミアムボックス ~2005/ 03/24
□DVD:スウィングガールズ プレミアム・エディション2005/03/25

2005/0127

本屋で数時間かけてアジャイル本を読み比べてきた。
一冊だけ選んで、山田正樹『実践アジャイル ソフトウェア開発法とプロジェクト管理』を買った。
アジャイル開発プロセスには、いくつかの起源と理念を持つものがあるらしいので、それらを網羅的に扱っていて、読みやすいものを選んだ。
トヨタのカンバン方式も出てくるみたい。

2005/0126

名づけることの有用さ
最近、パソコン書籍の棚を見ると、
アジャイルどうたらというタイトルがいくつかあって、なんだろ?と思ってたら、
アジャイル:ソフトウェア開発プロセスのうち、良いものを素早く無駄なく作ろうとするものの総称。
とのこと。

プロセスやツールより人と人同士の相互作用を重視する。
包括的なドキュメントより動作するソフトウェアを重視する。
契約上の交渉よりも顧客との協調を重視する。
計画に従うことよりも変化に対応することを重視する。

って、当事者意識を持って作ってる人間にとっては
当たり前のことじゃないか、
ソフトウェア開発に限らず。

でも、その当たり前のことができない局面は多々あって
しかも、無駄なことじゃなくて
作るものを良くするために実質的なことをやりましょう
と主張しても
往々にして
「そうだけど、***がこうしないと納得しないからね」
などとといった組織的な不透明さや
ダメな組織が内包する責任拡散で楽をしたいためとしか思えぬ返答で
うやむやになったりする。
(フリーになってからはそんな馬鹿げた仕事は断るので、あんまりないけどね)
当たり前だと思うのだけど、
現実の局面ではなかなか実現しない、
特に共同作業で、全員の統一した意思になりにくい
そういうことは名づけると明確になり、みんなで共通の意思にしやすい。
だから、アジャイルという当たり前のことは、
名づけることに
意味があるタイプのことなのだと思う。
アンチアジャイルなことを言い出す人がいたら
アジャイルでいこうよ
とか、そういうふうに言えるように。
名づけることで、宣言することで、くっきりと浮かび上がる、
ということは、ある。
宣言することの有効さを、名づけてみようかな。
って、それがマニフェストって言葉なのか。
あぁ、でも、日本じゃ民主党のマニフェストの印象が強烈で
えらそーに宣言してもやらねー
という意味にしかとらえてもらえそうにない
な。

って、アジャイルに関して、はてなキーワードを読んだだけで
書いているので、
オレ勝手解釈アジャイルの可能性大です。
でも、こんなことで1冊の本が書けるのか?
もっと何かあるのかな。
本、何か読んでみよう。

□BOOK:フィリップ・コトラー『マーケティング10の大罪2005/01/28

2005/0126

エキサイトブックスは、方言ヒロインを探せ!!
方言を喋るヒロインが登場するマンガ特集。
担当は、うめさん。
米光が講師をやっている「デジタルコンテンツ仕事術」内で
企画コンテストをやって、
その優秀者に原稿を書いてもらう、
っていう実践授業。
ちゃんとギャラも出る仕事としてやってもらってるので
真剣勝負特訓ですよ。
うめさん、おつかれさまです、ひとまず、よくやった!

2005/0124

帝国の娘 流血女神伝
須賀しのぶ『帝国の娘 前編』『帝国の娘 後編』を一気に読む。
ぐわぁぁぁ、これは面白いです。
『アルスラーン戦記』+『十二国記』+『リボンの騎士』!
しかもこの流血女神伝シリーズ、まだまだ続いているようで、楽しみがひとつ増えました。

感想が短いのは、
さっき読み終わって
続きが読みたくてたまらなくなり
寒い夜の道、
続きを買いにいったからです。
感想をじっくり書くよりも、読みたいのです。
読む読む読むーうひひー。

別れ話の腹いせ「オンラインゲームのキャラが持っていたアイテムがなくなった」って福島署に届け出たってのは、なんか現実と虚構が交錯して楽しい。

2005/0123

□BOOK:メアリー・ローチ『死体はみんな生きている“死体は手術の練習台になり、車の衝突実験で活躍し、あるいは銃で撃たれ、磔にされ、ギロチンに処され、人類の発展に貢献してきた。死んでから成し遂げられるすばらしい業績の数々を、きわめて率直に述べた画期的な書。”って、おもしろそう。

2005/0122

『ソールンツェ』で昭和天皇:イッセー尾形
真理省さんのところで知りましたけど、
ソクーロフ監督の新作『ソールンツェ(太陽)』。
配役が、
昭和天皇:イッセー尾形
皇后:桃井かおり
マッカーサー元帥:Richard Dawson (バトルランナーの司会者役の人)
わぁ。
クイック・ジャパン Vol.58』で、
森達也「日本国憲法 天皇」、
連載2回目
(でも、1回目は予告編だったから、今回から読み始めても大丈夫)。
おもしろい。
でも、
“現在の皇后はかつて「美智子さん」と呼ばれていた。ミッチーブームなんてフレーズもあった。アーヤにサーヤ。昭和天皇の弟・常陸宮は、その容貌から「火星ちゃん」と呼ばれていた”

“今は、一人残らず「さま」づけだ”
というだけで、
皇室に対する不可視のタブーが進んでいるというというのは、腑に落ちない。
ぼくには、なんだか、タブーというよりも、
ただ単に考えなくなってるだけで、
結果的にもっと「象徴」としてとらえちゃってる、
というだけのような気がする。
「考えなくなっているだけ」の中に、
自分も含まれるので、
本当に皇室タブーが減少しているのか、増加しているのかは、
判断つかないんだけど。
感じとして。
みたいなー、のレベルで。
全米が号泣!!ぐらいの、いいかげんさ、で。
クイック・ジャパン Vol.58』は、特集が、サンボマスター、阿佐ヶ谷スパイダース、ワッキーの地名しりとり、って組み合わせが凄いな。

2005/0121

□WEB:10×10BBCなどのニュースサイトをスクロールして、10×10の写真に構成するサイト。Jonathan J.Harrisの作品。
□WEB:Humantouch音楽ユニットHumantouchのサイト。ビジュアルに凝るとインターフェイスがわかりにくくなったりして、どこがメニューなんだよ?なんてサイトもあるけど、このサイトはそんなことない。クリックするとメニューが出てくるキノコが、最初は、カーソルを追尾していて、メニューどこ?な状態にならないように気を配っている。
□EVENT:アート・ミーツ・メディア:知覚の冒険ICCで(2005年1月21日(金)─3月21日)。ぎゃ、架空の街と実在の街が交錯する中での鬼ごっこ(←俺解釈)・ブラスト・セオリーの「キャン・ユー・シー・ミー・ナウ?」体験(日時:2005年2月22日(火)-27日(日))できるのかな? 行かなきゃ。
あそびをせんとやの「1月20日のカニッツァの透明視パターンの図」の話題は、まさに知覚の冒険で、面白い。ジャック ニニオ『錯覚の世界―古典からCG画像まで』が欲しくなった。

□BOOK:G. ローデンバック『死都ブリュージュ
□BOOK:ゲーム開発者のためのAI入門
□BOOK:アーキラボ 建築・都市・アートの新たな実験

2005/0120

こっくりさんBOX
PENT-JAPAN SPecial」用の「こっくりさん月例報告書・第5回目」の原稿を書いたり。
こっくりさん関連の原稿たまったので
占え! こっくりさんとか)、
全面的に改稿しなおして、
本にならないだろうか、
と考えたり。
こっくりさんシート入れて、
ハウツー本で。
『こっくりさんBOX』みたいな感じで。

もちろん降霊現象などとは思っていなくて、
思春期のくすぐったいコミュニケーションツールのひとつだと思うわけですね。
こういうのは禁止してはいけない
(いや、学校が禁止する!とかいうのはいいんだけど、
逆に盛り上がるから)。

思春期の秘密のコミュニケーションである、
という説明をちゃんとしつつも、
「呪いを解くためのおまじない」とかちゃんとつけて、
コミュニケーションべたのヤングにも、
コミュニケーションのノウハウを
ドキドキしながら学んでもらうツールとしての「こっくりさん」ですよ!
なんか、書きながら、盛り上がってきた(笑)。
『こっくりさんBOX』、どうですか?

□LINK:ロング・エンゲージメント(A Very Long Engagement) 『デリカテッセン』『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネの新作映画のサイト。戦争ラブロマンス大作風なポスターで、えーそっち方向うむー(『デリカテッセン』ファンなので)と残念に思ってたけど、トレイラー見ると、やっぱりジュネ節で楽しみに。螺旋階段とか手のギミックとかミサイル投下を真上から捕らえるところとか色調とか、いいよー。
映画の森てんこ森:ロング・エンゲージメント
□DVD:殺人の追憶
□BOOK:ミステリーファンのための古書店ガイド

2005/0119

美しき日本だよ! ドクロちゃん!
おおおっと、楽しみに読んでいる「サイコドクターぶらり旅」に『撲殺天使ドクロちゃん』の感想が!(楽しみに読んでるわりにはリアクションのタイミングが遅すぎですが)

しかし、感想がぜんぜん自分とは異なる人の文章は、
いろいろ考えさせられておもしろいです。
というわけで、反論とかそういうんじゃなくて、
どう異なっているか楽しむという感じで。

“「日常ちゃばんじ」という表記は果たしてネタな のかマジなのかとか、一人称の語り手がその場にいない間(死んでいる間も) の出来事も普通に語られるのはどうか、とかそういう細かいことはもう無意味。”

わーん、そこが無意味っつーていわれるとー(ファンとしては)涙涙涙。
「日常チャメシゴト」とか出てくるのは、
そこは、もう当然、小さなギャグというか、くすぐりで、
ワザとですよ。
つーか、いくらなんでも、「日常チャメシゴト」とわざわざカタカナにして間違わない。
「日常ちゃばんじ」って表記があったかどうか思い出せないけど、
これもワザワザひらがな表記にしてるのだからネタでしょう。
というか、
自分も、中学生のころ、わざと、
そういうふうに言ってた記憶(何か、ネタ元があるかもしれないけど、もう覚えてない)。
死んでいる間も語られるというのも、
ギャグ漫画で死んでも次のシーンで蘇ってるような、
そここそが、くすぐっている箇所なので。
そのあたりのと絡めて、
“いわゆる文章作法からは遠くかけ離れた文体で”
といわれると、ドクロちゃんが不憫であります。
実は、ちゃんと読むと、
そーとー文章作法通りの美しい文章を基礎にしていて、
だから、「日常チャメシゴト」などがくすぐりとして生きていると思うんだけどなー。
ギャク的な部分以外で、
言葉の間違いや誤用は、ほぼ無いんじゃないかなーと思うのであります。
あと、シリーズが進むにつれて増えている季節感あふれる描写は、
日本伝統文学の薫りすら感じさせます(ということにしておいてください)。
“私はギャグがすべっているように感じられてあんまり笑えなかったのだけれど、波長が合う人にとっては笑えるんでしょうなあ。こればっかりは相性だから仕方がない。”
らしいので、まぁ、仕方ないのかもしれません。
米光的には、最近のライトノベル・レーベルの中で最大のオススメ作品です。

というか、
最近のライトノベル・レーベルの文章って、
酷いのが多くて
(特に、かっこつけて難しい言葉を使って、それが間違ってる、しかもその言葉を使ってるのが、天才だったり、凄いヤツだったりする設定だからなおさらしょぼん)、
どんどん読めなくなってきているんだけど
(年か、もう年か、おれ)。

□LINK:スーパーカー解散だ……がーん。□CD:HIGHVISIONピンポン・サントラ
2005/0118

□LINK:「タイヤチューブコミュニケーション 母と近所の人たち」 あまりのかわいらしさと奇抜さに笑ってしまった。下の折元立身さんが語ったりしている解説は読まずに写真を見て妄想するほうがいいです。

月刊Gファンタジー」の連載がリニューアルなので、なにかよいネタないか考える考える考える。某所の連載もリニューアルするらしいので、なにかよいネタないか考える考える考える。
今月の「月刊Gファンタジー」の「米光一成の妄想読書王」は、テーマ本『ティルナフロウ』で、へんな生きものが出てくる小説ということで、ひよこ宇宙人が頭に住み着いて独立国家になってしまった2人の少年と1人の少女の恋と勇気と秘密の物語『ぴよぴよキングダム』と、日本SF大賞受賞の椎名誠のファンタジック冒険小説の『アド・バード』と、ハネネズミに関する論文から壮大な物語が浮かび上がってきて泣ける泣けますの『新化』の3冊を紹介。

□BOOK:決定版 三島由紀夫全集41はCD7枚組なのだった。

2005/0117

□CD:岡村ちゃん大百科 [8CD + 2DVD] 2005/03/16 えええー初収録もの以外はほぼ持っているので困る。ファン泣かせのBOXであることよなーうむー。

2005/0116

筒井康隆『恐怖』読了。
仕事の原稿をどうまとめようかと考えて、部屋を熊のようにうろうろして、本棚の本をぱらぱらめくったりしているうちに、未読の筒井作品があって、今これを開くと原稿を書く時間が……と思いながらついつい開いてしまい、最初の章を読んだら止められなくなって最後まで一気に読んでしまった。
主人公である作家が、知人の死を発見する章から始まり、連続殺人事件に発展して、恐怖に疑心暗鬼になる語り手の推理を交えながら、事件が展開していく。恐怖におびえるさまはドタバタ作品、地方文化人のスノッブさなどは『大いなる助走』、地方都市の閉塞さや喧騒や細部は『文学部唯野教授』、老齢な語り手の妄想と現実の混合、信用ならざる語り手なんだがそれがあざとい騙りなどには着地しないところなど『』を連想した。いくつもの筒井作品の良質な部分が混合している印象。
人の言葉を学習して喋る美都ちゃん人形がとんでもないタイミングで喋るとか、もっと発展させられるようなネタがふんだんにぶち込まれているので、読んでるあいだ、どんどん想像がふくらんだなー。
富豪刑事』がドラマ化されているらしいが、小説を再読しよー。

□GOODS:Apple iPod shuffle 1GB M9725J/Aほ、ほしい。

2005/0115

□BOOK:佐藤哲也『サラミス
□BOOK:「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入 り
□BOOK:バトル・オブ・エクソシスト──悪夢の25年間
□DVD:ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッ ド・エディション トリロジーBOX セット2005/02/16

2005/0114

□LINK:EXCITE BOOKSベストセラー本ゲーム化会議 第八回:夏目漱石『こころ』をゲーム化する!がアップされました。ゲーム作家、『弟切草』麻野さん、『巨人のドシン』和敏さん、そしてオレで、夏目漱石こころを勝手にゲーム化してみよー座談会。今回、珍しくわたくし怒ってますよ、ほうれんそう大事!
や、でも漱石は読んどいて損ないな、と思った。

2005/0113

阿部和重『グランドフィナーレ』が芥川賞受賞。ニュースでは、ストーリーを「ある特殊な性的趣味により妻に離婚された男が、故郷に帰り〜」などと説明していて爆笑。さすがにロリコンとは言えないのか。(9時前のニュースではロリコン言ってたらしい)
直木賞は、順当に、角田光代『対岸の彼女』。

□BOOK:三崎亜紀『となり町戦争読了。“となり町との戦争がはじまる。”から始まる。ライトノベル・レーベルから出てもいい感じのおはなし。

□LINK:文学賞メッタ斬り!コンビ、大森望・豊崎由美による芥川賞、直木賞予想!
□LINK:hotwired:クリエイティブ・コモンズのライセンスつきCD『THE WIRED CD』に参加するコーネリアス/小山田圭吾インタビュー。
コラム:シリコンバレー101小切手では満足できない大物ミュージシャンとエンジニア
□LINK:広島市曰く「警告は出ますがセキュリティ自体には問題ない」:というか警告の出るようないいかげんなサイトになってる時点で、「こりゃ恥ずかしい! 全世界的に広島市の信用を落している!」と判断できない図太さが凄いなぁ。→でも、パソコン関連のモノって不必要な警告とか注意とか契約とかありすぎるのでこういう勘違いをしてしまうのだと思う。不要なものがたくさん氾濫して、無意味化、形骸化している結果でもあるので、それは良くないと思うので、問い詰めるというよりやさしく教えてあげるのがいいんじゃないかなーとか思ったりも。

2005/0112

□BOOK:みうらじゅん『正しい保険体育“もともと男子は、金玉に支配されるようにできています”とか“本当は「やりてーぜ」「入れてーぜ」の二大テーゼがあれば人間の男は事足りるはず”など、もういきなり名言連発。思春期妄想者たち必読。
□LINK:本のニュース:金玉に支配されている男子のための保険体育
□LINK:文学賞メッタ斬り!コンビ、大森望・豊崎由美による芥川賞、直木賞予想!

2005/0110

□BOOK:塔島ひろみ『楽しい「つづり方」教室
増補・新装版を読んだ。
文章読本のたぐいは
好きなのでついつい読むのだが
まぁたいていは
「当たり前のことが書いてあり
そしてその当たり前のことが難しいのだよなぁ」
というのが読後の感想なのだが
この本は、そういったたぐいの文章読本とは
まったく違っていた。
当たり前だと思っていたことが
当たり前じゃないように展開していくので
驚愕しながら驚愕しながら驚愕しながら読んだ。
【顎が落ちる一番効果的な「反復」】の項で学んだ技法を使ってみた。
メタ文章読本な一冊。

□BOOK:Model bible田辺あゆみ/今宿麻美/未希/土屋アンナ/鈴木えみ/RILA/ジェシ カ/hanae*/相沢紗世/アリス/大柴裕介/Ken Jenkinsら12人のモデルが登場。
□BOOK:岡野宏文×豊崎由美『百年の誤読朝日新聞の書評で絶賛されたためか昨日Amazonで9位までランクアップ。(一時5000位代だったのが、『アエラ』誌上で斉藤孝が絶賛で1000位代になって、朝日新聞書評絶賛で9位)
□CD:レジェンド オブ ゲームミュージック2005/03/ 24
□DVD:スウィングガールズ プレミアム・エディション2005/03/25

2005/0109

□BOOK:九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-を、
また眺めて、
あれこれ妄想したり。
(→以前書いた感想
あら、インタビュー部分を全部読んでから
あらためて、もうひとつ感想を書いたような気もするのだが、
見つからない。書いてないのか。
いや、もう、マジ凄いから。
読んでいくと、
複雑に入り組んだ九龍城に住む人たちの繋がりや生活が
立体的に浮かび上がってきて、
ラスト、泣きそうになる。
屋根のシーン、映画で見たい。
岩井俊二監督に映画化してもらいたい。

□LINK:本のニュース:ゲーム脳だよ、芥川賞作家!!
ブルボン小林『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』を紹介。
□LINK:本のニュース:腐女子が楽しむポルノの秘密?
女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密』を紹介。

2005/0108

□BOOK:柳父章『近代日本語の思想―翻訳文体成立事情読む。
ぎゃーーーーー面白い&凄い&衝撃。
目からウロコが落ちた量、近年最多。
大日本帝国憲法の翻訳を例にあげ、
さらに夏目漱石、志賀直哉、二葉亭四迷などの文体が、
当時、どのように新しかったのかを、
具体的な例をあげながら、論理的に解読し、しかも実感させくれる。
いやぁぁぁ、『吾輩は猫である』って、
そういう感じで衝撃的におもしろかったんだなぁ〜とか、
もう、わくわくしながら読んだ。
そのために抉り出される日本語文の構造解析も刺激的で、
日本語にそもそも主語はなく、翻訳によって「主語」が作り出された、
というところから始まり
日本語の秘密や日本文化の秘密を
探り当てるような展開も、
ぎゃぎゃぎゃぎゃと驚き連発ぽろぽろぽろぽろウロコ落としまくり、
いや、すごいすごい。
『本の雑誌』用の原稿、構成を頭から考えなおす。
(硬すぎるよーな気がしたから)取り上げる予定じゃなかったんだけど、
大紹介する予定。
大オススメ。

□BOOK:稲垣足穂コレクション 1
□BOOK:みうらじゅん『正しい保健体育よりみちパン!セシリーズ!!
□DVD:スウィングガールズ プレミアム・エディション2005/03/25
□DVD:ケン・バーンズJAZZ が観たい。『これが東大の授業ですか。』で、“総計16時間の音と映像のパッケージの教育的ポテンシャルはすごいものがあります”“内容の濃いアメリカ社会史”と絶賛。

□GO:バーン・イサーン タイ料理〜屋台居酒屋。高円寺。

□LINK:本のニュース:敷金・礼金ゼロ、仲間つき!
□LINK:本のニュース:第132回芥川賞・直木賞レースを「文学賞メッタ斬り!」が予想する

2005/0107

風邪、なおらねぇ。

□BOOK:ブルボン小林『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ、前半読む。
芥川賞作家長嶋有による
ゲームエッセイ集というか、
なんだろーこの感じは。
昆虫観察のゲーム版。
なんか、昆虫に詳しくて気のいいオヤジが、
つかまえた虫を子供にみせながら、
「な、ここの模様がちがうだろ、これがメスなんだよぉ」。みたいな。
で、またこのオヤジ口がうまいから、
子供たちは一斉に「ほぉーーーー」。みたいな。
それは昆虫学的にはいいかげんなんだけど
でも、「ほぉーーーーー」。みたいな。
よっぽど昆虫学者なんかより、昆虫の本質をとらえていて
ぶーーーーーーんって飛んでいく姿を空のかなたまで、
子供たちと一緒に眺めている。みたいな。
そんなたとえじゃわからん!
って人は、ぜひ第1回「『平安京エイリアン』はなぜ平安京なのか」を
立ち読みしてみるがいい。
といって、立ち読みしてくれる人は極少数なので
要約するが。
女の子との会話で、
「でもなんで平安京なの」
と問われ、問われて初めて、なぜだろうと考える。
「迷路が碁盤状だからだよ」
ではなぜ、碁盤状でなければならなかったのか。
「大昔は画面に迷路を描くこと自体が難しかったんだよ」
つまり、
平安京でいこう!という企画ではなく
碁盤状しか描けません
  ↓
だったら平安京ということにしよう
ということなのだ。
というところまでは、
まぁ、ゲームを昔から遊んできた人には、
簡単に推測できることなのだ。
と思っていると、エッセイにも、
“誰でも考え得たことだ”
と記述され、
そこから、それを
“「ある考え」がそのままゲーム化されているから、我々はそれを辿ることができる。これは古代遺跡から土器が出土したときの、使い道を考えるときの興奮に似ているのではないか。”
と説明するのが、たまらない。
ひざをうつ。
そして、以下、ちょっと引用すると、
“箱裏の説明書きに「主人公=KEBIISHI」とあるのに僕はシビれた。検非違使となって、月下の朱雀通りを駆ける。今、ゲームでなんでも表現できるようになって、そんなイカした設定はむしろ生まれなくなってしまった。  我々は表現の自由を追いかけながら、何かを思いつくチャンスを引き換えにしている。これは「昔はよかった」という牧歌的ノスタルジーとは異質の感慨だ。”
ね。
そして、
“「平安京」と「エイリアン」で、このゲームは史上稀にみる優れた題名”
を獲得したことを、しみじみと味わうのだ。
いやさ。
これは、単純なゲームエッセイとして読むだけではもったいない。
昆虫おやじが、少年たちに、夏の空の青さを教えるように
この本は、創作の秘密を教えてくれる。

ちゃんとオチてない気がするが、
日記なんだから、いいんだ。

□LINK:新春特別企画・糸井重里インタビュー
2005/0106

以前、「がんばれ思考停止ちゃん2」というタイトルで、
「大谷昭宏フラッシュアップ」対話も感情もない「萌え」のむなしさを取り上げ、
思考停止してる人の文章の特徴をリストアップしたんだけど、
その大谷昭宏さんの新しい原稿(「大谷昭宏フラッシュアップ」趣味と犯罪の境界 社会が決めるべき)が、これまた凄い!
「思考停止してる人の文章の特徴」を、きちんと守ってます!
完璧ッ!
たとえば、後半のテキストから文末だけを抜き出してみよう。
ではなかろうか。
ではないのか。
のだろうか。
のだろうか。
私には思えない。
4/5が、“だろうか”タイプの文末。
思考停止文の特徴2・“と思うのだが。”“ではないか。”を多用する。
に該当です。
“その手の嗜好を持つ方たちから事務所あてに抗議の電話やメールが殺到。”
も凄い書き方で、抗議した人がすべて「その手の嗜好を持つ方」であるかのような書き方。これは、自分の意見に反対する人を、大雑把にくくって貶めるという粗雑な思考の見本で、
思考停止文の特徴7・大雑把すぎるくくりかたで話を進めてしまう。
に該当。
“だけど世の中にはさまざまな人がいる。みんながみんな、きちんと境界を設けられるものではない。そうである以上、なんらかの歯止めをかけることが必要なのではないか。” なんていう思考の流れも、
思考停止文の特徴7・大雑把すぎるくくりかたで話を進めてしまう。
に該当でしょー。
というか、“フィギュアマニアや萌え族と言われる一部の人たち”という土台からして、くくりが大雑把すぎるので、そもそも何の主張にもなってないに等しいんだけどね。

あ、あと思考停止文の特徴を追加。
11・“欧米では”“(著名な)だれそれは”と、権威を盾にしただけで論証した気になる。

□CD:Manuel Gottsching『E2 E4ぎゃ、全然知らないのだけど、ジャケットとタイトルが完璧。
ココで視聴できた。
2005/0105

風邪治らないので医者へ。薬飲むと楽だ。

自虐の詩(上)』『自虐の詩(下)』読む。
泣ける泣けると言われ、大勢の人々が大絶賛するマンガ。帯には日本一泣ける文庫、漫画誌上燦然と輝く感動の人生劇場、やっぱり泣かされました、この作品を読まずして四コマを語るべからず!! 何度読み返しても、感動が薄れることはない、と、絶賛の嵐。
これだけ絶賛されていると、期待が膨れ上がって、「なぁーんだみんなが言うほどのものじゃないな」という思いになりがちなのだけど、そんなやわな漫画ではなくて、うぅ、泣いてしまった。
とはいえ、下巻の後半までは、暴力亭主がちゃぶ台をひっくり返すのがオチだったりする四コマ漫画で、ちょっと退屈だったりするのだが、その退屈にも思える四コマ漫画ならではの繰り返しが、日々の積み重ねを実感させ、クライマックスが説得力ある重いものになりえていて、泣けてくる。
地道にザコ敵を何匹も何匹も倒して、ボス戦に挑むときの興奮のような。
だから下巻が泣けるよーって聞いても、下巻だけ読んじゃダメです。上下巻、一気に読むべし。

2005/0104

エキサイトブックスの喜国雅彦スペシャルインタビューを担当。通常のスタイルを無視して、喜国宅の写真だらけで構成しました。完璧な本棚から、探偵小説カード、自家製函&カバーなど、見どころ満載。
仕事机の本を数冊リストアップして書いたら、抜けていた津原泰水『綺譚集をぜひ入れておいてほしい、めちゃくちゃ良かったので、とのこと。そんなこと言われると読まなくちゃ、である。

風邪ひいて喉と関節が痛い。寝て読書して寝て食って読書して寝てビデオ観て食って寝て読書してのループ。初泣きは、恒例の「はじめてのおつかい」。

□GOODS:『スペースワープ 5000』 簡単に独自のレールが作れるて、レールの上を玉がジェットコースターのようにびゅんびゅん転がるおもちゃが復刻。(参:スペースワープ研究室

2005/0101

こうの史代『夕凪の街 桜の国を読む。amazonで31のレビューすべてが星5つで、絶賛の嵐。
帯も、「平成16年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞」、ダ・ヴィンチ「絶対はずさない!プラチナ本」選定、「このマンガを読め!2005」第3位、朝日新聞でも絶賛、みなもと太郎「実にマンガ界この十年の最大の収穫だと思います」と絶賛の嵐。 これだけ絶賛されたものを読むと、期待が膨れ上がって、「なぁーんだみんなが言うほどのものじゃないな」という思いになりがちなのだけど、そんなやわな漫画ではなくて、うぅ、号泣してしまった。
でも、こういう絶賛な帯がこれだけ似合わない本もないという気もする。
原爆の落ちた時ではなく、それからずっと時がたった広島を舞台にして、今現在の自分たちと地続きの世界であることをしっかりと感じさせる。って、わぁ、感想を書いてて、また涙目になってきた。

「こどものもうそう」をblogに移行しようかと考えているけど、うーむ、もうひとついいところがない。ココログが使いやすいんだけど、アクセス解析がない(有料コースならあるんだけど月450円払うのはイヤだなー)。とりあえずココログ:こどもそも更新。