丸太の加工2
丸太の皮剥きと仮基礎

ログサイトに運ばれたダグラスファー。中央付近の一番太いものはφ700、この一本はログではなく、別の用途のためのものです。ログ材としては末口でφ240?280ぐらいが使いやすいでしょう。普通の大きさのログハウスでは約60本くらい使用するので、この山の倍くらいの量になります。重量は一本500キロ?700キロ程度です。

曲面ガンナによる皮剥きの様子。最初に大きな節やダメージなどをチェーンソーで整えます。厚皮がついている場合はドローナイフで削りとっておきます。写真はウェスタンレッドシーダーの皮剥きです。一日平均、一人3?4本の皮を剥きます。曲面ガンナの刃研ぎや、ゴミの片付け、丸太の移動などにかなりの時間をとられるので、一人きりで一棟分の丸太の皮を剥く場合は一ヵ月ぐらいかかるものと考えておくべきでしょう。

必要な箇所に(多くの場合、ノッチの下)仮基礎となる短い丸太をおき、トランシットでレベルをとります。

レベルのラインで仮基礎を切り、高さをそろえます。

切りそろえられた丸太の仮基礎

高さがそろったところで水糸を張り対角線をとって、直角をだし、各仮基礎に墨を打っておきます。この墨に、ハーフログとシルログの芯墨を合わせて置いていきます。

墨は仮基礎の切り口だけでなく、木端にもおろしておくと、ハーフログやシルログを置くときに墨が隠れずに合わせることができます。写真の赤い墨です。