丸太の加工1(準備)
丸太の加工を始める前に準備しなければならないもの

ログサイト

建築現場が広い場合は現場で丸太を加工しながら積んでもよいのですが、クレーンを常時設置しておくことや、丸太をなるべく積み上げずに一列に並べて置くことを考えると、できるだけ広いログサイトを自宅から通える範囲で見つけることが望ましいと思います。また、安全面や作業効率ばかりでなく、ログサイトで一度積み上げた丸太壁を解体するときに電気配線の穴や通しボルトの穴を上の丸太から順に開けていくことができます。

クレーン

中古のトラッククレーンを手にいれます。5トン未満のもので十分。100万?150万円ぐらいで買い、ログハウス完成後に売却します。

チェーンソー

代表的なものには、スチール、ハスクバーナ、ドルマーなどがあります。なかでも、ドルマーは低速のトルクが強いようです。しかし、夏場は不調になりやすく、丸太屋では休憩時など日陰に置くように心がけています。どのメーカーでも問題はないのですが、できたら、排気量が60ccクラスと40ccクラスのものが一台づつあれば安心です。なお、予備のチェーンも必要になります。また、一度刃先を丸めてしまうと研ぎ出すのが大変なので、毎朝刃を研ぐようにします。

ドローナイフ

ダグラスファーなど厚皮がついている場合はどうしてもドローナイフが必要になります。軽自動車の板バネに刃をつけたものが意外に使いやすいと思います。

木回し

又はがんたともいう。

鳶口

丸太を引っぱったり、位置を少し変えたりするのにつかいます。

かけや

加工した丸太を積んだとき、位置をあわせたりするのにつかいます。

ログドッグ

丸太を固定する金具、最低でも2組4個は欲しい。できれば6組みあれば仕事が楽です。鉄工所で作ってもらいます。

スリングス

安全荷重1.5トン、長さ3メートルくらいのものを二本

曲面ガンナ

マキタ製の1002BAが使いやすい。皮剥きやサドルノッチのスカーフの仕上げにも使います。当然替え刃も何組か用意します。

トランシット

水盛り管、透明なビニールホースでも代用できます。

ディスクサンダー

リョービ製のS18?

スクライバー

金属加工用のコンパスに鉛筆ホルダーと小さな水平器をつけて自作してもよいでしょう。スクライブ用の鉛筆と霧吹きも用意します。

ブローワー

加工した丸太のグルーブやノッチのゴミを吹き飛ばすのに使います。

四方反り鉋

道具屋で注文すれば手に入ります。グルーブやノッチの仕上げに使います。

水平器

丸太の場合は基準面がないので、加工にあたっては必ず必要になります。長さは45センチもあればよいでしょう。

木工用電気ドリル

相手が丸太なので、φ36ミリまで開けられる力があり、正逆回転するものの方が使い勝手がよいでしょう。しかし、電気穴や、通しボルトの穴は切り屑を完全に外に出さなければならないので、逆転は使わないようにします。穴に少しでも切り屑が残ると、電線もボルトもまず通りません。

丸鋸

少し高価になりますが造作用精密丸鋸の方がよいでしょう

電気鉋

切削幅がなるべく大きいものが仕事が楽です。

インパクトドライバー

できれば、バッテリー式

その他

釘袋、玄能、スケール、曲尺、一寸ノミ、水糸、墨壷、カッターなど大工道具はあればあるほど便利です。