私の読書の時間

キャラ者1<2000.6.18>
 江口寿史著
 双葉社
 ISBN4-575-93687-1
 
 週刊漫画アクションに連載中(よく落ちているが・・・)の江口寿史のコミック。週1ページ連載で、単行本にするにはちょっとページが足りないんじゃないかと心配していたら、タイトルページが1ページごとに付いているのね。操り人形にしかみえないキャラクターたちの正体が明かされるときは来るのだろうか・・・。週刊漫画アクションの連載漫画のキャラクターのリアルデフォルメも楽しい。・・・感想になっとらんな。
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カルト資本主義<2000.7.22>
 斎藤貴男著
 文春文庫 文藝春秋
 ISBN4-16-744302-3
 
 日本の企業と超能力やカルト宗教的動向といったオカルトとの関係を取材したノンフィクション。ソニーと超能力研究、永久機関の群がる人々と企業、京セラ稲盛和夫氏のカルト度、科学技術庁のオカルト研究、微生物EMのカルト性と世界救世教との関連性、ビジネスコンサルタント船井幸雄氏のカルト度とオカルトビジネスとの関連、共同生活体ヤマギシ会、アムウェイが取り上げられている。3章以降は、全体主義への盲信性を持つカルトに対して著者は危惧し、警鐘を打ち鳴らす。
 会社に入って、いろいろと教育や研修の名の下に洗脳されているとは思うけれど、どこまでどうなのかって考えはじめるとなぁ。
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イヌの力<2000.7.31>
 今泉忠明著
 平凡社新書 平凡社
 ISBN4-582-85046-4
 
 犬の祖先、古代からの人間との関わり、嗅覚や帰家能力などの犬の能力、犬との付き合い方など。犬の歴史や発達、犬やディンゴとの関係は解剖学的な観点や形態学的な観点で分析されているが、今ならDNA鑑定でもっとはっきりしたことが調べられるのではないかと思わないのでもないが、興味深い。本書を読んで、飼い馴らされ、解消されたオオカミだと思っていたがなるほど、別の種でなのかというのを知る人も多いはず。
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へんてこな動物<2000.8.14>
 川端裕人著
 ジャストシステム
 ISBN4-88309-198-8
 
 野生の稀少動物、それもちょっとへんめの動物のルポ写真とエッセイ。巻頭を飾るハニーポッサムの愛らしさは、ピカ一。花の蜜と花粉を餌としているネズミ型の有袋類だ。キウィってもう少し美しく魅力的な鳥と思っていたのだけれど、この本の写真ではけっこうオッサン臭い感じの鳥?などなど、動物好きの人でも新しい発見や再認識をするのではないか。
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SFバカ本 だるま篇<2000.8.17>
 岬兄悟・大原まり子編
 廣済堂出版
 ISBN4-331-60725-9
 
 SFアンソロジー。決死のリストラ社員の攻防を描く山下定『リストラ・アサシン』、奇跡の状況を作り出す奇跡の人々を描く梶尾真治『奇跡の乗客たち』、謎の液体による健康法の裏に隠された闇を描くかんべむさし『液体X』、サイバー世界のもう一人の自分を見つめる松本侑子『サイバー帝国滞在記』、霊界とつながるテーマパークは成功?難波弘之『ゴースト・パーク』、'私'の人生は?大原まり子『花モ嵐モ』、植物生命体による人工世界で生み出された世界を描く『踊るバビロン』、臼乾いちまい先の異世界にまぎれ込んだ男は?岬兄悟『薄皮一枚』、夢世界に生み出された修正された世界の異変を描く井上雅彦『フィク・ダイバー』、異星人との対面を前にあまりにも恥ずかしい岡本賢一『12人のいかれた男たち』。
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