私の読書の時間

やけくそ天使1<2000.3.14>
 吾妻ひでお著
 秋田文庫 秋田書店
 ISBN4-253-17550-3
 
 そうそう、最近なぜか吾妻ひでおを読みたくてうずうずしていたので、本屋で見たとたん、ふらふらとそのまま2巻レジに持っていって買ってしまった。けれど、少しばかり私の望んでいた吾妻ひでお作品ではなかったのだ。私が望んでいたのは、別冊奇想天外とかに描いていたようなものだったんだけれど、この作品はプレイボーイに連載されたもので、そういう路線だったんだ。阿素湖素子って、こういうキャラだったんだ。そういうことを初めて知ったのでありました。
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彗星パニック SFバカ本<2000.3.5>
 岬兄悟・大原まり子編
 廣済堂文庫 廣済堂出版
 ISBM4-331-60799
 
 そういえば、最近少なくなってしまったような気がするSFアンソロジー。村田基『楽しい通販生活』、とっても不安な海女さんはヒーロー?牧野修『電撃海女ゴーゴー作戦』、困ったやつのタイムパラドックスを描く山下定『おれのものはおれのもの』、崩壊する自意識と自我、明智抄『笑う『私』、壊れる私』、和算世界の復活と逆襲が始まる東野司『つるかめ算の逆襲』、華麗なる火星人の襲来、いとうせいこう『江戸宙灼熱繰言』、女は恐い、梶尾真治『月下の決闘』、謎のパニックを描く、大場惑『南、もしくは』、SFコントが受けない?、岡崎弘明『ヘル・シアター』、超能力の暴走を描く、岬兄悟『墜落』、ちょっと、そんな手仕事は・・・、久美沙織『手仕事』。
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ヨウスケの奇妙な世界20 帝都物語<2000.2.22>
 高橋葉介著
 朝日ソノラマ
 ISBN4-257-72040-9
 
 荒俣宏『帝都物語』を題材に描かれた高橋葉介版帝都物語。荒俣宏さんの『帝都物語』は読んでいないので、あまり確かなことはいえないが、テレビで観た映画版のかすかな記憶からいうと、魔人加藤などの人物や基本設定は引き継いでいるようだ。高橋葉介には、珍しい複数のエピソードが束なった構成で、クライマックスがやや弱いかなぁ。狂言回しに夢幻紳士のお兄さんが登場する(?)
 『帝都物語』の他に、短編が2編。
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インダストリアルデザインが面白い<2000.2.13>
 栄久庵憲司著
 KAWAIDE夢新書 河出書房新社
 ISBN4-309-50188-5
 
 モノを買う時、同じものなら見栄えの気に入ったほうを買う。面白いものはやはり気を引く。とはいっても奇抜過ぎるものは飽きがきたり機能的に無理があるのではないかという疑念をいだいてしまうので手がだしにくい。けれど、世の中にはどうしても欲しいと思わせるものがあるのは確かだ。幾多のインダストリアルデザインを手がけたという著者が語る主張は、日本文化論や「日本の」と語り過ぎている点が私との世代の差か、ちょっとうざったいが、より良いデザインへの想いは納得である。
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Yellow HEX AD 8C 38<2000.1.31>
 絵と文 陳淑芬 平凡 銀花  訳 鈴木麻里子
 小学館プロダクション
 ISBN4-7968-7011
 
 香港のイラストレーター、平凡さんと銀花さんのイラストストーリー。絵本である。表紙の女の子の視線が印象的だ。何年か前の酒井法子風?内容は、表紙の女の子の失恋モノローグ?。PAINTERで描かれた水彩画調の背景の中の女の子がリアルで思わせぶりに表情と視線を投げかけてくる。文章は、・・・すまん、おじさんには照れ臭くて解説できん。ちなみに、中国語と英語と日本語の三ヶ国語併記である。訳者の鈴木さんは声優さんだそうだ。小学館プロダクションのホームページから鈴木麻里子さんの朗読のMP3ファイルがダウンロードできる。
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