私の読書の時間

ホモホモ7<2003.10.27>
 みなもと太郎著
 ブッキング
 ISBN4-8354-4061-7
 
 BSマンガ夜話の再放送をみていて、なんとなく読みたくなった。みなもと太郎という著者も懐かしい気がしたし。しかし、週刊誌を読む習慣は当時なかったので、初めて観るマンガなのだ。で、70年代のにおいがぷんぷんする。そもそも、タイトルというか基本コンセプトは007から頂いたものであるようであるし、登場してくる女性キャラクターがそのころを思い起こさせる。ギャグと劇画調をいったりきたりするマンガもこの作品が最初らしい。いまでは、それほど斬新ともみえないのだが。
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ちゃりんこ西方見聞録<2003.11.2>
 川端裕介・るり子著
 朝日文庫 朝日新聞社
 ISBN4-02-261299-1
 
 若夫婦が、自転車でシルクロードを走破し、ローマ法王に謁見したという1989年の旅行記。旅の準備から始まり、中国、パキスタン、イラン、トルコ、ギリシャ、ユーゴ、そしてイタリアへ。旅行が自由ではない中国や、革命後のイランの状況を思うと、よくできたものと思うし、その行動力に驚かされる。しかし、いったんその国にはいれば、そこには人と人の生活があるということも、意外と忘れがちなことに気付かせてくれる。
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茄子 1<2003.11.3>
 黒田硫黄著
 アフタヌーンKC 講談社
 ISBN4-06-314272-8
 
 茄子をテーマにもっとオムニバスにいろいろなエピソードが展開されるものと、勝手に想像していたが、全く違っていた。茄子畑を育てる男を軸に、日常やちょっとした事件が描かれるメインストーリーと、アニメになったアンダルシアの夏のふたつのストーリー。ナレーションのひとつもなく、淡々と描かれる日常は非日常がとても不思議な感じだ。
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茄子 2<2003.11.5>
 黒田硫黄著
 アフタヌーンKC 講談社
 ISBN4-06-314295-7
 
 メインストーリーの、茄子畑を持つ男を軸に、さまざまな人模様が描かれる。しかし、感想が書きにくい。もうひとつのお話しは、茄子を殿様に献上するために刃傷事件が起きるという時代もの。最後の方は、SF風味も入り、なんなんだぁをいう感じで…、ああ、なんでこんなに感想が書きにくいの?
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茄子 3<2003.11.6>
 黒田硫黄著
 アフタヌーンKC 講談社
 ISBN4-06-314314-7
 
 だんだん、オムニバス色が強くなった第3巻。って、3巻で終わりか。茄子が恐いSF、『富士山の戦い』に始まって、メインストーリー、トラックの運ちゃんのお話、アンダルシアの夏の続編の自転車ものと並ぶ。日常的でありながら、非日常的な感覚も。フリーハンドで描かれる絵も独特の味。淡々とした印象が強いが、実際はそうでもない。さりげないラストに、なにか物足りなさと満足を覚える。
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