私の読書の時間

　夏の日に自転車とともに甦るなくしてしまったもの…、『ロスト・メモリー』。まだ、やってるよ、このふたり…、『Summer Time Step』。アオバちゃんが５年後の未来にタイムスリップ、『あと30センチあれば自転車店』・『未来のカタチ』。今度はオフロード戦だ！？『男一匹オフ大将』。駐輪場のおじさんの秘密と思わぬ活躍、『Zero』。親父と門限と大阪弁の彼氏と…、『ハコイリ娘とカタブツ親父』。創作おじいさんの日本一周の旅と少年と、『羨望の翼』・『自由への条件』。表紙イラストは、庄司としおの『サイクル野郎』のオマージュとのことだが、私は読んだことがないので残念ながらわからない。

　最近、ど忘れが多い。年々、多くなっているように感じている。知っているはずなのに出てこないのだ。なんで？というわけで、書店でふと目に付いた本書を買って読んだ。最新の脳科学の成果から、記憶の仕組みがどうなっているのかをやさしく解説。科学的に記憶鍛える方法や、記憶力を高める薬まで、さまざまな情報を得ることができる。

　何という書名。書店で一度、手に取ったのだけれど、ひるんで買わなかった。けれど、結局、後日購入してしまった。インディペンデントで、映画を作る。しかも、ふつうの主婦である著者が。いやいや、この行動力、交渉力は、ふつうの主婦ではない。映画もなんとイランとの合作である。監督もイラン人である。イランからお金がでているわけではない。書名にあるように、資金集めから、制作費をどうするかからだ。当然のことだけれど、ある意味、当然ではないだろう。いや、集めようとしても、簡単に集まるものでもない。お金だけではない。人も必要だ。読んでいると、意外に簡単にすべてを揃えているようにも読めてしまうかもしれないが、途中で病で倒れたりしていることからも、なかなかの心労を伴う作業であったはずだ。しかし、作者の人柄と豪傑さ(?)が、すべてを吹き飛ばして、映画を完成させたというところか。その映画『風の絨毯』はこの夏、公開とのことだ。

　自転車界のインテルと呼ばれているとは、知らなかった。それだけ、寡占化、いや、高いシェアを獲得しているのだ。本書は、シマノの製品開発ストーリーを中心に、シマノがいかにして高いシェアを獲得したのか、その秘密を追っていく。最後は、「人」と人の育て方ということになるのだとは思うが、そこにはいささか特徴があるようである。

　地球に降りたホワイトベースを追う赤い彗星シャア。そして、地上で待ち受けるガルマ率いるジオン軍との闘いを描く。ジオン軍の英雄であるはずとシャアの謎めいた言動。ガルマとシャアの関係。闘いに怯え悩むアムロ。戦争に巻き込まれる民間人たち。物語のディテールに拍車がかかる。