■私の読書の時間
●並木橋通りアオバ自転車店 第7巻<2003.3.13>
宮尾岳著
YOUNG KING COMICS 少年画報社
ISBN4-7859-2284-2
自動車のセールスマンがフォールディング・自転車で、…『フォールディングで行こう』。職場のお局様のポジションが見えてきたとき、出会った変な自転車やろうと…、『Fly, High』。チヅルさんとケンタくんの楽しい?大学生活が…、『春の嵐』。憧れの白自転車はロマンと恋の香り…ではなくて?、『白い色は恋人の色』。目標を見失って、自転車で会いに行った先は…『Something Something』。忘れ去られたMTBに、幼いころの記憶が甦れば、それは…、『Remenber Me』。真実を見ない母親に…、『小さな反抗』。そして、アオバ自転車店誕生のストーリー、『新たな風』と『誕生』。
ああ、私もリタイアしたときには、元気に自転車で駆けまわりたいなぁ。
疋田智著
東京書籍
ISBN4-487-79696-2
自転車に乗ることを啓蒙し、自転車の選び方、メインテナンスの仕方、そしてヨーロッパの自転車先進国の様子、そして自転車社会へのビジョンと、まさに自転車とともに生きることについて、さまざまな思いを巡らすきっかけとなる。さて、なんとなく、愛車のチェーンを一度交換してみたくなってしまったのだけれど、どうしよう。
●松下で呆れアップルで仰天したこと<2003.4.1>
竹内一正著
日本実業出版社
ISBN4-534-03545-4
松下電器に新入社員として入社し、磁気記録事業部からコンピュータ部門で活躍し、そしてアップルコンピュータへ転職した著者が経験した二つの両極端とも思える会社生活。巨大な組織となり理念が空回りし始めていた松下の様子や、日本の会社独特のシステムに同じようなシステムに身を置くサラリーマン諸氏も同感を覚えることも多いだろう。そして、アップルであるが、日本法人でもこうなのね…。
レイチェル・カーソン著 青樹簗一訳
新潮文庫 新潮社
ISBN4-10-207401-5
名著として名高い沈黙の春である。沈黙の春とは、農薬などの人間がばらまく化学薬品などにより、鳥や動物、虫たちが死に絶えた春がやってくるという警鐘と現実の意味が込められているのだろう。たった1種類の害虫を駆除するために撒布された農薬が、小鳥たちを死に至らしめる。たとえ撒布された濃度が、直接、小鳥たちの致死量に至る量ではなかったにしても、それは土に染みこみ、ミミズや昆虫たちの体内で濃縮され、食物連鎖の連なりのなかで、次第に死や障害を引き起こす濃度へなっていくことや、生殖への影響により子孫が残せなくなって絶滅に至る…。空恐ろしいものを感じずにはいられない。自然のバランスを崩していく人間の行為の問題に歯止めをする方法はないものか。最終章の「べつの道」ではいくつかの解決策が述べられているが、それは、それまでの章とうってかわって楽観的すぎる。執筆当時の技術的背景から来るものか…、いや、それまでの重々しさから、少しでも明るい展望を述べておきたかったからではあるまいか。それにしても、現実は重いといわざるを得ない。
東郷隆著
講談社電子文庫 講談社
駅弁王が送る刺客、定吉七番の赤坂×号との死闘と活躍を描く。後半は寝台列車を舞台に007の『ロシアから愛を込めて』ばり!?に大活躍。
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