私の読書の時間

坂田靖子セレクション第8巻 伊平次とわらわ二<2001.4.18>
 坂田靖子著
 潮漫画文庫 潮出版社
 ISBN4-267-01578-3
 
 墓守を生業(?)にしている伊平次と中納言の娘を名のるなぞの犬わらわが織り成す不思議な物語その二。こんどは、幽霊だけではなく、妖怪もガンガン絡んで大爆笑?伊平次とわらわが名コンビになり、さらに謎のお屋敷の主人も準レギュラー化してシリーズもののメリットを発揮してますます変な物語に。巻末のあとがきコミック、坂田靖子の漫画ができるまでもほんわかと変でなかなかよいです。ハイ。
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70年代カルトTV図鑑<2001.4.23>
 岩佐陽一著
 文春文庫PLUS 文藝春秋
 ISBN4-16-766015-6
 
 70年代のカルト的テレビ番組を取り上げる。掴みはレインボーマンで、あの不思議に熱い、そして飛躍した物語を語る作者に思わずうなずいてしまう。そう私も70年代の怪獣・変身・アニメ番組にドップリ浸かったクチだから。死ね死ねダンの歌といい、あの内容といい、もう再放送は望めないのかなぁ。次のバトルホークは知らない、記憶にない。シルバー仮面はミラーマンの裏番組だったので見てない。アイアンキングは見ていた。が、主題歌は強烈に記憶に残っているものの、物語は覚えてないや。ウルトラマンレオは、そうそうなんだよ。けどなぁ。その後は、デンセンマンを輩出したバラエティ番組、必殺シリーズ、俺たちの旅、奥様は18歳をはじめとする18歳シリーズ、アパッチ野球軍、鋼鉄ジーグ、タイガーマスク、ゲッターロボGと続く。懐かしくもあり、恥ずかしくもあり、何もかもみな懐かしい…。
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NASA航空機の驚異<2001.4.27>
 中冨信夫著
 講談社+α文庫 講談社
 ISBN4-06-256506-4
 
 NASAを始め、研究機関・軍・民間企業が開発した様々な航空機を紹介。ごくふつうの航空機や歴史的な名機も紹介されているのだが、特に興味深いのは様々な実験機だ。なんて形をしているの、SF映画に出てきそうなものなど興味津々。これらの成果が量産機に生かされているのだなぁ。アメリカの航空機産業の強さと奥深さを見る想いだ。
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豆炭とパソコン<2001.4.30>
 糸井重里著
 世界文化社
 ISBN4-418-00520-X
 
 もしかすると、あちこちでこの方のコピーを見たり聞いたりしているのかもしれないが、意識をして読むのはスタジオジプリのアニメ映画のコピー依頼と思う。『80代からのインターネット入門』と本の帯にあるとおり、糸井さんがお母さんにパソコンを送り、お母さんがパソコンを使いこなし始める過程のレポートである。糸井さんがお母さんにパソコンを教えるのかと思いきや、そうではない。パソコンを教えてくださる家庭教師さんが登場するのだ(この方も翻訳家ということで名前をどこかで拝見したことがあるような気がするが思い出せない。)パソコンを挟んでの家庭教師さんとお母さんとお母さんのご家族とお友達の金銭的な豊かさではない豊かさとゆとりがほんのりと伝わってくるレポートだ。教えること・学ぶることとはどういうことか、糸井さんの問い掛けもあるのだけれど、そんなこととは関係といいたいくらい家庭教師さんとお母さんとお母さんのご家族とお友達の時の流れが素敵である。
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SFバカ本 宇宙チャーハン編<2001.5.5>
 岬兄悟・大原まり子編
 メディアファクトリー
 ISBN4-8401-0173-6
 
 パラレルワールドからのストーキングの意外な展開、谷甲州『スペース・ストーカー』。人間受信機になってしまったおやじのお話し、岡崎弘明『アンテナおやじ』。未来に目覚めたおぞましい(笑)状況、森奈津子『マゾ界転生』。パラレルワールドはもちつもたれつ、岬兄悟『もちつもたれつ』。健康を追い求めて、村田基『ヘルシー家族』。エイリアンのような寄生体の正体は、牧野修『メロディ・ファイヤー』。気が付いたら超人、けれど、高井信『超人の代償』。宇宙人との交流は料理で、岡本賢一『宇宙親善料理』。アンドロイドの悲しいバカストーリー、高瀬美恵『われはなまはげ』。禁書の果ての世界で美しい書物、館淳一『お熱い本はお好き?』。
 ふーむ、粒は比較的そろっているけれど、マイブームになるほどの作品はなかったかなぁ。
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