私の読書の時間

片づかない!見つからない!間に合わない!<2001.3.15>
 リン・ワイス著 ニキ・リンコ訳
 WAVE出版
 ISBN4-87290-094-4
 
 ADD(注意欠陥障害)の入門書。ADDについての医学的定義については知らないのだが、集中力に欠けることは誰しもあることだと思うし、どこまでが正常でどこからが障害だという線引きはとても難しいことだと思う。逆にいうと、ADDの要素はほとんどの人が持っていることであり、それとどう向き合い、付き合っていくかということなのだと思う。この本は、ADDの入門書としてさまざまな事例や、ADDに対する対処や対応について解説、紹介している。
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ルパン三世カルト2001<2001.3.26>
 ルパン三世特捜班著
 双葉文庫 双葉社
 ISBN4-575-71178-0
 
 『ルパン三世カルト大辞典』以降のテレビスペシャルを中心にルパン三世の登場人物・ストーリーなどのカルト的に情報を網羅した第2弾。シリーズもこれだけ続くと疲弊や無理が生じる。すでに年齢を重ねることが許されないサザエさん状態に突入しているルパンだけれど、最近は年一回のテレビスペシャルでしかお目にかかれないので、それもまたよかろうと思いつつ…。といいつつ、読んでいて、自分の思い入れは、やはり最初のシリーズにあるということを再認識してしまう。
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セブン セブン セブン アンヌ再び…<2001.3.29>
 ひし美ゆり子著
 小学館文庫 小学館
 ISBN4-09-402076-4
 
 ウルトラセブンのヒロイン、アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子のウルトラセブン回顧録と自叙伝。単行本『セブン セブン セブン 私の恋人ウルトラセブン』を改稿したもの。ウルトラマンのフジ・アキコ隊員は恋愛を描かれることはなかったが、アンヌ隊員はウルトラセブン=モロボシ・ダンとの恋人関係が描かれたが、演じている当人たちはそんなことはほとんど考えていなかったことや、撮影現場のようすや当時のようすを伝える。私は、ウルトラセブンよりもウルトラマンの方に思い入れがやや強いのだが、ウルトラセブンの独特なまじめさと侵略やいつも「なに!」と怒っている(?)キリヤマ隊長など、やはり思い出はつきないのだ。
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ウルトラマンはなぜシュワッチと叫ぶのか?<2001.4.9>
 川崎実著
 メディアワークス
 ISBN4-8402-1668-1
 
 ウルトラマン世代の映画監督である著者がウルトラマンのシュワッチという叫び声をベースに著者自身の怪獣原体験を通して、けっこう思い込みが強すぎるんじゃないとも思える推論を含めて、あれやこれやを展開する。ウルトラマンの声は叫び声は俳優、中曽根雅夫さんだが、台詞のある回は制作スタッフのミキサーさんやほかの俳優さんがやっていたという事実など、ファン心理をくすぐる制作秘話がうれしい。本の帯に書いてある『実は一度も「シュワッチ」と叫んでいなかった!!』は何度も再放送も含めて見ていた人はわかっていることだよね???
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20世紀SF(1)1940年代星ねずみ<2001.4.17>
 中村融・山岸真編
 河出文庫 河出書房新社
 ISBN4-309-46202-2
 
 あなたも生ミッキーマウスを想像して読んでみたら、フレデリック・ブラウン『星ねずみ』。ベーシックだが楽しめるタイムトラベルもの、アーサー・C・クラーク『時の矢』。ロボットのはちゃめちゃが楽しい、アイザック・アシモフ『AL76号失踪す』。鬱草を予感させるタイトルとは裏腹かそのものか…、レイ・ブラベットリ『万華鏡』。遙かなる月への想いが胸を打つ、ロバート・A・ハイライン『鎮魂歌』。悲しいサイボーグストーリー、C・L・ムーア『美女ありき』。これはあまり想像したくなかったかな、ウィリアム・テン『生きている家』。パラレルでパラドックスな、A・E・ヴァン・ヴォート『消されし時を求めて』。オチが想像できる…かな、エドモンド・ハミルトン『ベムがいっぱい』。我々は役者?なパラレルワールド、シオドア・スタージョン『機能は月曜日だった』。世界は消滅?混乱?、チャールズ・L・ハーネス『現実想像』。
 うーん、1940年代…って、第2次世界大戦の時代じゃ…。
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