ポートランド日記                                     スズキメディア

12月1日(土)──123日目


 昨日は、咳がひどくてなかなか眠れず、明け方になって、ようやく少し眠ることができた。
 教会の英会話は休んで寝ていることにした。一人で英会話に行ったCに薬を買ってきてもらって飲んだ。「COMTREX」という銘柄で、研究社の新英和中辞典にも出ているくらい有名なブランドだ。薬を飲んだら、少しは良くなった気がする。
 僕は小さい頃からよく風邪を引くので、対処法はよくわかっているつもりだ。日本にいれば、風邪を引いたら、なるべく早めに医者に行く。高い市販の薬を飲むより、取りあえず医者に行くのが得策だ。ひどければ、注射や点滴を打ってもらい、薬をもらう。それで四、五日でだいたいの場合は直ってしまう。
 だから、どんな市販の風邪薬が効くのかよくわからない。日本ならそれでいいが、アメリカでは困ってしまう。旅行保険に入っているから、こちらでも無料で診療を受けることはできるが、英語でいろいろ説明したり話を聞くのは面倒だし、どんな薬が処方されるかも不安だ。市販の薬で治ってしまえばいいが(アメリカの市販薬はきわめて安い。「COMTREX」も五ドルくらい。医者が高いから薬は安いというわけだ。薬ではないが、ビタミンも驚異的に安い)、なかなかそううまくはいかない。
 この薬で早く直ってくれればいいと思う。


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