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一文字違えばかなり違う

 そのとき、物騒な話を切り上げようとするかのよう
に、あかりが割って入ってきた。
「それにしても来栖川さんって、やっぱり美人だよね。
あの綺麗な髪とか、いつ見ても憧れちゃうなあ」
「そりゃあ、お嬢様だもん、般ピーとは一緒にしちゃ
ダメよ。…けどさ、あまり大きな声じゃ言えないけど、
あのお嬢様、なんかかなりの変人らしいわよ」
 志保が声をひそめて言った。
「え?」
「同じ二年の人に聞いた話なんだけど、あのお嬢様、
小さい頃から妖しいオカルト関係とかにハマッてる、
えっち系の人なんだってぇ」

 えっち系…なのか!?(笑)


聖地(笑)

 レミィは妙に納得してうなずいた。

「だけど、気を付けなきゃダメだヨ。今日はたまたま
ケガしなかったけど、次はするかもしれないヨ?」
「なんだ、オレを心配してくれんのか?」
「トーゼンでしょ。animateダヨ?」
 …animateか。

 どういう意味だ!?(笑)


レミィ、裏から手を回すの巻

「――もうすぐチェンジ・クラスルームね」
 楽しくてしょーがないってふうに、レミィが言う。
 まるで単なるクラス替えが、お祭りかなにかのよう
に聞こえてしまうから不思議だ。
「そーだな…」
 確かに、もうじきオレたちは二年生だ。

「また同じクラスになるといいネ!」
 なんだか今日のレミィは、やけに親しげに話し掛け
てくる。
「そ、そーだな」
 オレこんなにレミィと仲良かったっけ…?
「もし、同じクラスになれたら『縁の下の力持ち』っ
てやつよネ」
 …なんだって?(笑)


今日も雨だった

 本日の全課程終了!
 これから自由時間だ。
 その途端に元気になるオレって、やっぱりクール
ファイブ型なのかね。

 ふっるぅ…(笑)


寝坊予防付き

「今日は、早かったね」
「遅い日もあるから、早い日もあるんだぜ?」
「なるほど…」
「ほら、CMとかでやってるだろ? 『遅い日でも安
心』って」
「……」


それはオレだぁ(笑)

「ふふっ、寝癖ができてるよ」
「なにぃ? …どこだ?」
 慌てて髪を押さえるオレ。
「後ろ後ろ」
 あかりに言われ、後頭部に手を当ててみると…。

「…あった。…こりゃまた派手に跳ね上がってるな」
 触った感じ、まるで漫画のキャラクターみたいになっ
ている。
 こんな頭で登校したら、変なあだ名を付けられそう
だ。例えば「初音ちゃん」とか……。

 いいかも(爆)


オヤジか、俺は(笑)

「人間の集中力って、だいたい30分くらいしか持続
しないんだって。だから、勉強も30分ずつ休憩をとっ
てするほうが効率がいいらしいよ」
「ほう。ってことは、SEXもそうなんだ」
「……。そ、それは男の人に寄ると思うけど…」
 あかりは顔を真っ赤にしてそう呟いた。
 可愛いったらありゃしない。


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