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そ〜じゃなくて…

「…子供は好きかって?」
 しかし、答えたらそうなるかも正直、気になった。
「YES!」
「誰の子供だよ」
 もしかして、アタシとオレのとか言う気か? など
と変な心配をしてしまう。
「誰のでもないわヨ。よその子供」
 …なんだ、そういう意味か…脅かすなよ。

 オレは――。
  A、レアが最高だねぇ。
  B、ミディアムがいいかなぁ。
  C、血が嫌いだから、ウェルダムだな。

 …オレって何者!?


金色は肌に同化して見えにくい(謎)

「ハアィ!」
「やっぱりレミィか!」
 とか言いながら、視線はスカートの中へ…。
 …げげっ、高校生が下着を着けなくていいのか?
「……」
 …う〜ん、あざやかなゴールド&ピンク(謎)。


青紫さんに捧げる(笑)

「sorry。今度からうまくやるワ」
「おいおい…、カリフォルニアじゃ挨拶がわりに人を
突き飛ばすのかよ?」
「YES!」
「ウソつけ!」
「アハハッ! アメリカ詳しいわネ」
「…お前以上かもな」
 心配したり喜んだり、表情がダイナミックにコロコ
ロ変わるよな。
 いかにも陽気なさおりん――しかも青紫色が混じっ
てる――って感じが、見てて飽きない。


雫マスター・レミィ

 FAXの仕組みくらい、オレでも少しは知ってるぜ。
「おいおい、そりゃねーだろ。レミィは紙が電話線を
通ってくると思ってるのか?」
「うん。よくクシャクシャにならないわネ」
 真顔でうなずかれ、オレはズッコケそうになった。
「そんなわけねーだろ!」

「…不思議デス…」
「いいか? FAXってのは、TVと似たようなもん
なんだよ」
「television?」
「そーだよ。TVは絵を電波で送ってくるだろ」
「それ、知ってマス! 瑠璃子も電波ネ!」
「…」


志保の早合点

「…どうしたんだい?」
 僕は、お城みたいに大きな家の前で、声をかけられ
た。
 顔を上げると、髭を生やしたおじさんが、しゃがみ
こんで僕の頭を撫でてくれた。

「へぇ、じゃあそのおじさんが初恋の相手なんだ」
 志保はそう呟き、ひとり納得して頷いた。
「人の話は、最後まで聞けってんだよ!!」


自信満々

 レミィは許したつもりだったけど、オレの志保への
怒りを、彼女はそのまま自分に対するものだと勘違い
している。
「お前もあんなヤツに頼まずに、自分ひとりでドカー
ンとやってみろよ」
 一応、オレは怒ってないってつもりで言ってみた。
「うん! ひとりでがんばるヨ」
 真に受けてどーする!
「頑張るのもいーけど、ほどほどに頼むな」

「ダ〜イジョーブ! ま〜かしてっ!」
 レミィは、右手の中指を立てて、そう応えた。

 …なぜに、鳥坂さんポーズ?


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