ハドソン名物

「い、いいじゃねーか、そんなことは」
「だいたいあなた、随分知ったふうな口を聞くけど、
いったい、この子のなんなのよ？」
「オ、オレか？」
「うん」
「オ、オレはだな…その、つまり…」

「このクラブのボンバーだ！」
　オレは言った。
「はあっ？」
「せ、せんぱい…」
　坂下は眉を歪め、葵ちゃんは口もとに手を当てた。

「そうだ！！　どっかぁぁぁん！！」
　うお〜っ、これぞロリコンだぜ〜っ！

「……」
「……」

　や、やばっ。

葵雪姫

「ちょっ、ちょっと待てよ！　そんなこと、いきなり
言われても、葵ちゃんにも心の準備ってモンが…」
「誰も、今すぐにとは言ってないわ。近いうちにって
言ったでしょ？」
「ど、どっちにせよ、やるってことだろ！？」
「まあね」
「闘ってどうしようってんだよ！」
「葵に解らせてあげるの。今の無駄な努力の成果が、
所詮、どの程度のレベルでしかないかをね。…多分、
それで目が覚めるから」
「駄目だ！！　葵ちゃんの目を覚ますのはオレのキス
でだ！！」

「はあっ？」
「せ、せんぱい…」
　坂下は眉を歪め、葵ちゃんは口もとに手を当てた。

「……」
　や、やばっ。

お肌の曲がり角？

「――好恵さん、私、その試合、お受けします！」
「あ、葵ちゃん」
「それで、もし私が勝てば、好恵さんもこのクラブの
ことを…、いえ、エクストリームのことを、見直して
頂けますよね？」
「…もちろんよ」

「……」
「……」
　葵ちゃんと坂下は、火花が散るほど見つめ合った。
　坂下の口もとには、わずかなしみが浮かんでいる。

「失礼な！！」
　坂下が睨み付けてきた。

　おー、こわぁ！

葵猫

「……」
「……」
　葵ちゃんと坂下は、火花が散るほど見つめ合った。
　そして、そのままキスを交わし、坂下は葵ちゃんを
押し倒した。
　坂下の口もとには、わずかな笑みが浮かんでいる。
　思惑通りにいったという満足げな表情だ。
　お、おいおい、なんか、とんでもないことになって
きたぞ。
　これって、Ｈマンガのノリじゃねーのか！？

「はあっ？」
「せ、せんぱい…」
　坂下は眉を歪め、葵ちゃんは口もとに手を当てた。

　や、やばっ。