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俺も凄く興味があるぞ!(笑)

「…どうしてこんな気持ちになるのか、自分でもよく
解らない。でも、もう少しで何かが解りそうなんだ。
忘れている大切な何かが…」
 そのとき、楓ちゃんは、伏せていた顔をゆっくりと
上げ、俺を見つめると、
「…私…小さい頃から…Hな夢を見ます」
 いきなり、そんなことを言った。
「Hな夢?」
 非常に興味が引かれる(笑)


女の恨みはどこまでも…

 俺が見た夢と同じだ。
 一瞬、話を合わせてくれているのかとも思ったが、
この子がそんな器用な子じゃないということは、俺も
よく知っている。
「…その人が…耕一さんだってことは…ずっと前から
気付いてました」
「えっ?」
「…だから私、耕一さんのこと、ずっと以前から…、
す…、す…、す…」
 楓ちゃんは顔を赤らめて、『す』を繰り返した。
「す?」

「…簀巻き…でした…」

 ガ〜ン!!! もしかして楓ちゃんに恨まれてるの
か!?


嬉し、恥ずかし、でもムカつくんです

 それからしばらくして、俺は、服を着た楓ちゃんと
向かい合って、話をしていた。
 本当はもうしばらく、俺は、服を着ない楓ちゃんと
向かい合って、Hをしたかったのだが…。

 そう妄想していると、楓ちゃんはポッ!と顔を赤ら
めたかと思うと、すぐ、キッ!と俺を睨んだ。
 …ゴメン、楓ちゃん。


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