2009.2.7 〜 2.8
1日目 名古屋 → 小諸 → 海野宿 → 上田 → 松代 → 松本(泊) 2日目 松本 → 奈良井宿 → 名古屋 |
財団法人日本城郭協会が「日本100名城」を選定し、2007年6月から100名城を巡るスタンプラリーを実施しているというのを知り、それじゃあこれまでに訪れたことがある城も含め、100名城を訪ねてみようと思い立ったのが昨年の年末。早速年明けから順次訪問を始めた。 今回、国宝4城の内で唯一未登城であった松本城と、あと長野県内の3城の訪問を計画。 1日目、名古屋朝7:00発の特急しなの1号に乗り込んでスタート。シーズンだけに車内はスキーやスノーボードに向う人たちで結構いっぱいである。乗換駅の篠ノ井へは9:52に到着。ここで、長野新幹線の開通で、JRから第三セクターとなったしなの鉄道に乗り換え、最初の目的地・小諸へ向う。車窓から、先日噴火した浅間山が見え、間もなく小諸へ到着。今回最初の登城は小諸城。山本勘助が縄張、仙石氏が近世城郭として完成させた城。駅に到着後、まず大手門へ行き、それから「懐古園」となっている城跡へ向う。重要文化財として残る三の門をくぐり、散策券を買って、城内を巡る。 再び、しなの鉄道に乗り、来た道を引き返す。当初はそのまま次の目的地の上田へ向うつもりであったが、途中寄り道をして、北国街道の海野宿を歩いてみることにする。田中駅で降り、そこから海野宿を通って一駅先の大屋駅へ向おうと考える。距離は4km弱、次の列車は1時間後、多分大丈夫だろうということで、田中駅で下車して、ほぼ線路に沿って歩く。15分強で海野宿の入り口に到着。中山道と北陸道を結ぶ重要な街道であった北国街道の宿場として開設されたところ。歴史的な家並みが現在も残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 美しい街並みの中をゆっくりと歩いて、さらに20分弱で大屋駅へ到着。次の列車に乗って、上田へと向う。駅に到着後、まずは、県立上田高校へ行く。ここに上田藩主居館の表門や土塀、濠、土塁がそのまま残されている。 その後、今回の2城目、上田城へ。真田氏の居城として天正11年に築城された平城である。3基の櫓が現存しているが、残念ながら冬季は中へ入れないらしい。 再び上田駅へ戻り、しなの鉄道で屋代まで戻り、長野電鉄に乗り換え、次の目的地・松代へ向う。駅に到着後、今回の3城目、松代城を訪問。松代城は、武田信玄が北信濃支配のため築城した城で、築城当初は海津城と呼ばれ、川中島の戦いの舞台となったところ。元和8(1622)年に真田信之が上田城から移って以来、10代にわたって真田氏が城主として続いた。太鼓門や石垣、土塁が復元整備され往時の姿がよみがえりつつある。 城を見学した後、松代藩が設けた文武学校、真田邸へと向うが、真田邸は修復工事中であった。その後、真田家に伝来の古文書や武具などを展示している真田宝物館を見学して、松代駅へと戻る。 長野電鉄に乗って屋代へ戻り、しなの鉄道に乗り換え、篠ノ井へ、JRに乗り、松本へと向かう。到着後ホテルへチェックイン。 2日目、ホテルをチェックアウトした後、朝一番で、今回の一番の目的・国宝松本城へ徒歩で向う。ホテルから10分ほどで到着。まだ朝早いので、ほとんど観光客もいない。入場できるのは8時30分からなので、さらに徒歩で開智学校へと行く。開智学校は明治6(1873)年開校の日本で最も古い小学校のひとつ。こちらもまだ朝早かったため、外から写真だけ撮って、もう一度、松本城へと戻る。二の丸御殿跡をみてから、8時30分になったので、入場。まだ、他の客はおらず、この日の一番乗りで天守に入る。北アルプスをバックにそびえる五重の天守はほんとうに美しい姿。 天守を見学した後、松本市立市立博物館を見学し、なまこ壁の蔵が並ぶ中町通りを歩いて松本駅へ向う。 松本駅で名古屋までの乗車券を買い、中津川行きの普通列車に乗り、奈良井駅で途中下車。奈良井は中山道34番目の宿場町で、約1kmにわたって当時の町並みがよく残っており、ここも重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 ひととおり町並みを見て回ってから奈良井駅へ戻り、普通列車で中津川へ。中津川からは快速列車のセントラルライナーに乗り、名古屋へ戻ってきた。 |