関東・城めぐり その2
2009.5.29 〜 5.30


  1日目  → 大宮 → 熊谷 → 寄居 → 高崎 → 足利 → 太田 → 行田 → 熊谷
        → 川越(泊)
  2日目  川越 → 所沢 → 東京 → 名古屋


 
平成20年10月から平成22年3月まで、2年半かけての保存修理工事のため、現在公開が休止されている川越城本丸御殿。ホームページでその工事中の様子が見られる工事見学会の案内を見つけ、申し込んだところ、参加できることとなったので、それに合わせて関東の城めぐり第2弾を実行。
 
 時間を有効に使うため、前日の夜、夜行バスにて出発。翌日の朝6時30分に大宮駅に到着。JR高崎線の普通列車に乗り熊谷駅へ行き、レンタカーを借り、そこからまず最初に訪れたのは、寄居町にある鉢形城。
 鉢形城は荒川の河岸段丘上に山内上杉氏の家臣長尾景春が築いたとされる城で、その後、北条氏邦が大修築。豊臣秀吉の小田原攻めの際に大軍に囲まれたところである。城跡は鉢形城公園として曲輪や土塁などがよく整備されている。
 城跡をぐるりと散策し、公園内に建つ鉢形城歴史館を見学。なかなか立派な施設。

 鉢形城・三の曲輪四脚門 鉢形城・二の曲輪


 次に向うのは高崎市にある箕輪城。関越自動車道を走って前橋ICで降り、高崎市役所の箕郷支所へ行き、箕輪城のパンフレットや地図をもらって城跡へ向う。箕輪城は1500年ころに長野氏が築いたとされる城で、永禄9年(1566)の落城後は武田・織田・北条・徳川氏の城として使われたところ。山中に大堀切や土塁、石垣が残っている。
 城の搦手口から登り、二の丸駐車場に車を停めて、散策コースに従って見て回る。各ポイントには案内の説明書きが設置されていてわかりやすい。

 箕輪城 箕輪城・三の丸石垣


 箕輪城の後、再び関越自動車道、北関東自動車道を通って、足利氏へ向う。ここで訪れるのは足利氏館。創築は足利氏2代目の義兼とされる。館跡は水堀と土塁に囲まれ、鑁阿寺というお寺になっている。ぐるっとひと回りしてから、近くの、日本最古の総合大学と言われている足利学校も見学。足利氏館と足利学校のある辺りは、石畳の道で雰囲気のある店もあってなかなかいい街並みである。

 足利氏館(鑁阿寺) 足利学校


 足利を出て、次に向ったのは太田市にある金山城。標高235.8mの金山山頂に新田氏の後裔岩松家純が築城した城で、その後、由良氏が城主となり、武田氏や上杉氏、北条氏などに攻められても、そのたび撃退し、堅城ぶりを証明した。発掘調査を基にした復元で、石垣などがきれいに整備されている。城跡からの見晴らしも最高である。

 金山城 金山城・日ノ池

  
 金山城の見学を終え、まだレンタカー返却まで少し余裕があったので、行田市郷土博物館へ行くことにする。ここは、豊臣秀吉の小田原攻めに際し、石田三成らの水攻めを受けるももちこたえた、関東七名城のひとつ・忍城の本丸跡地に建っており、三階櫓や模擬城門などが復興整備されている。
 
                      忍城


 博物館を出て、車を熊谷駅の方へ走らせ、レンタカーを返却。JR高崎線の普通列車で大宮へ、川越線に乗り換えて、宿泊先の川越へ向う。
  


 2日目、ホテルをチェックアウトし、駅前からバスに乗って、仲町で下車。
 川越は小江戸と呼ばれる歴史と文化のまちで、このあたりには蔵造りの店が並び、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。また、NHKの朝の連続ドラマ「つばさ」の舞台となっていることから、観光客はどんどん増えているようだ。

 川越・蔵の街 川越・時の鐘


 蔵の街から時の鐘の横を通って、川越城へと歩く。富士見櫓跡を見てから、本丸御殿のある場所へ。すっかり工事用の建物で覆われ、その姿は外から見ることはできない。道を挟んだ向かいの川越市立博物館が今回の工事見学会の受付なのでそちらへ行くが、指定された受付時間までまだまだ余裕があったので、隣の美術館を見学し、見学会の招待状を見せれば無料で入場できる博物館の中を見て回る。

 その後、時間となったので受付をして、工事現場へ案内される。ヘルメットをかぶって、屋根の高さぐらいに組まれた工事用の足場から見学させてもらった。骨組みだけになった屋根の間から、普段見ることができない屋根裏の非常に複雑な木組や、唐破風付玄関の懸魚などを間近に見られ、また、係の方からいろいろな詳しい説明を聞け、貴重な経験であった。残念ながら、写真は指定された場所からしか許可されなかった。

 川越城本丸御殿・修復工事中 川越城本丸御殿・工事中の様子


 工事の見学を終え、徒歩で西武鉄道の本川越駅へ徒歩で向う。午後は、西武ドームでセパ交流戦の西武対巨人の試合を観戦するため、所沢駅で乗り換え、西武球場前で下車。さすが巨人戦だけあって多勢の観客。
 座席は、ちょうど1塁側のブルペンの真ん前で、投球練習をするリリーフ陣を目の当たりにできる。
 試合は緊迫した重苦しい状況が続き、結局延長12回2対2の引き分けだった。

 西武ドーム 西武ドーム・ブルペン


 帰りは、西武球場前駅から池袋へ直行の快速に乗り、山手線で東京へ行き、新幹線で名古屋へ向った。


前へ      travelトップへ      次へ