![]() 2009.10.23 〜 10.24 |
1日目 → 羽田空港 → 釧路空港 → 納沙布岬 → 根室 (泊) 2日目 根室 → 中標津 → 根室中標津空港 → 羽田空港 → |
今回の目的も日本100名城めぐり。100名城の中でも最難関とも言える根室半島チャシ跡群である。「チャシ」とは砦や柵による囲いを意味するアイヌ語だそうで、16世紀〜18世紀に造られ、戦闘・祭事・集会など多目的に使われたものだとのこと。道央から道東にかけて多く分布していて、根室半島のチャシ跡群は国指定史跡に指定されている。これを100名城に選定するあたり日本城郭協会もなかなかである。おそらく、100名城に選定されていなかったら、こうして訪れることもなかったと思う。 前日から夜行高速バスに乗って東京・池袋へ、JR山手線、東京モノレールを乗り継ぎ、羽田空港へ到着。9時05分のANA741便で釧路空港へと飛ぶ。もちろん釧路へは中部国際空港からも便はあるが、できるかぎり時間を有効に使えるよう、より早い便を選択した。空港でレンタカーを借り、早速根室方面へと車を走らせる。もうすっかり紅葉した湿原や広大な牧場の中を、主に国道44号をひたすら走り、2時間30分余で「釧路市歴史と自然の資料館」へ到着。博物館というより、収蔵庫にいろんな資料が収集されており、それを見せてもらうっていう感じ。ここで、チャシ跡の中で一番見学に適している「オンネモトチャシ跡」までの案内地図をもらって向う。 オンネモトチャシは納沙布岬の手前、標柱が立つチャシ跡までは、資料館の方が草を刈って道を付けてくれてあり、簡単に行けた。その後、温根元漁港からチャシ全景を確認する。 オンネモトチャシの後、納沙布岬へと向う。納沙布岬は日本の本土最東端の地。ここからは北方領土がよく見える。特に歯舞群島の貝殻島や水晶島ははっきりと見ることができる。北方館・望郷の家の中を見学し、岬近くにも「ポンモイチャシ跡」があったので、そちらへも行ってみた。 さすが最東端だけあって、日が暮れるのが早い。根室市内へ戻り、ホテルへチェックイン。夜は、根室と言えばエスカロップということで、歩いて喫茶「どりあん」へ行く。 2日目ホテルをチェックアウトして、まずはJRの東根室駅へと行く。別に電車に乗るわけではない。実はこの駅は日本最東端の駅であるからである。終点の根室駅ではなくこの駅が最東端。駅前にそれを示す碑が建っている。 次に、花咲方面へ向い、天然記念物の「根室車石」を見に行くことにする。根室車石は,花咲灯台の下の海岸に露出する玄武岩質の枕状溶岩。放射状に広がる直径6mの大きな玄武岩の塊は何か不思議な光景である。 車石見学後、車を中標津方面へと走らせる。途中、春国岱に立ち寄る。春国岱はオホーツク海の海流が運ぶ砂が堆積した砂丘で、根室半島の付け根に位置する、長さ約8q、幅約1.3qの細長い砂洲。多様な野生生物を見ることができる。とはいうものの、時間がないので入口まで行っただけで先を急ぐ。 厚床で国道44号と分かれて国道243号に入り、牧場が広がる別海町を通って、中標津町へ向う。帰りの飛行機までは時間があるので、養老牛温泉へ向う。紅葉の中の長い直線道路は走っていてとても気分がいい。 養老牛温泉の旅館街を抜け、さらにダート道を走っていくと、無料の混浴露天風呂「からまつの湯」がある。パウシベツ川沿いにある野趣溢れる露天風呂で、シーズンには多くの人で賑わうそうであるが、この日は先客は3人の若者だけだった。無色透明のきれいな湯で、熱いので川の水を入れて温度を調整する。一般用と女性専用の簡易な脱衣場はあるものの、湯船は外から丸見えである。 温泉で身体を癒してから、まだ時間があるので、裏摩周湖展望台を目指す。この養老牛辺りも広大な牧場が広がっている。山の斜面に牧草を刈って「牛」の文字を浮かび上がらせているところもあったりして、走っていても楽しい。 養老牛温泉から30分とかからずに裏摩周湖展望台へ到着。摩周湖は、第1展望台や第3展望台からの眺めが有名であるが、この裏摩周湖展望台からの眺めも神秘的である。少し雲が多くて残念ではあった。 次に開陽台へと向う。標高271mの小高い丘で、周囲に視界を遮るものがなく、ぐるりと地平線を見渡せる。天気が良ければもっと気分がいいだろう。さすがにこの時期は人も少なく閑散としている。 開陽台から根室中標津空港へと向かい、レンタカーを返却し、ANA840便で羽田空港へ戻った。 |