ソウル・グルメの旅


  日本から一番近い海外、韓国。名古屋から2時間弱、まさにちょっとそこまで感覚である。
  今回は、春まだちょっと遠い3月のソウルへ。お目当てはもちろん、カルビ、石焼きピビンパ !!
  前回、グアムでも一緒のO君と二人、行って来ました。
  まだ、仁川国際空港ができる前で、到着空港は金浦空港。当然ながら、街中の看板はハングルだらけ。以前行ったギリシャでも感じたことだが、普通のアルファベットを使った言語であれば、何とか読むことはできて、それが何のことか類推できるのだが、全く読めず、したがって例えばそれが何の店かわからないというのは、非常につらいものが・・・
  でも、実際はあちらこちらで日本語で用を足せることを感じたのであった。
ソウルの地図


   1日目    別に怒ってないよ   (名古屋 → ソウル)   

  名古屋を14時30分発のアシアナ航空で一路ソウルへ向かう。16時過ぎにソウル金浦空港へ到着。許(ホ)さんという女性のガイドの方が出迎えてくれていた。流暢な日本語である。全部で10人ほどのツアー客と一緒に、マイクロバスで市内へ向かう。
  もう、夕方でもあるのでホテル直行でお願いしたいところ、やっぱり東和免税店へ連れて行かれる。そんな来たばかりで買い物なんてしないって、ということで我々二人は、粗品をもらえるということで、それだけもらってすぐ外へ出る。もうホテルは目と鼻の先だというのに・・・
  30分ほどでようやくホテルへ。我々以外はほとんど若い女の子ばかりだったが、みんな早速なにやら買い込んでいたが、そういうものなのだろうか?
  チェックイン後、すぐに夕食に向かう。中心部の明洞(ミョンドン)へも歩いていける。この日目指すは、石焼きピビンパの「全州中央会館」。あの石の器を最初に考案したのがここらしい。当然、石焼きピビンパは注文するとして、あとパジョンを注文。この店、日本人客も多く、日本語の写真入メニューもあるので、注文に戸惑うことはない。さすがにおいしかった。
  我々二人のとなりのテーブルでは、韓国人の社会人グループが座っていたが、人数がどんどん増えてきて、正味8人分の座布団のところに、最終的には12、3人になってしまい、必然的に我々の方へどんどん侵出してきた。それならまあ、もう食べ終わったし、店を出ようかとレジへ向かったのだが、店の人は我々が怒って帰るのだとでも思ったのか、やたらと「すみません。すみません。おしぼり使ってください。」別に手も汚れていないので、すぐにおしぼりを返すと、それも怒っているとおもったのか、また新しいおしぼりを出してくる。別に怒ってはなかったのに・・・
  その後、南大門市場へ。すごい人だかりで、普通に歩くのもままならない。いろいろ怪しそうなものも売っているが、ここへ行った目的は、眼鏡屋さんで眼鏡を作ること。普段はコンタクトレンズを使っているのだが、ソウルでは眼鏡が安く、しかもその場ですぐ作ってくれるということで、1本作ることにした。
  何軒かある中で向かったのは、「クリスタル眼鏡百貨店」という店。日本語のできる店員もいて安心。国産(この場合韓国産ね)のフレームにガラスのレンズであれば下は3000円ぐらいから作れるが、ちょっとおしゃれ目のフレームに、レンズは軽い方がいいのでプラスチックのものと、ちょっと贅沢。それでも10000円弱。すぐその場でというのは、混んでいないときということで、1時間後に取りに来いということで、一旦店を出て時間をつぶし、取りに行くことにする。まあ、この値段であれば十分満足できるものであった。




   2日目    カルビカルビ   (ソウル滞在)

  3日間のツアーだと、自由に使えるのはこの日1日だけということになる。朝からできるだけたくさんのものを見てやろうという訳で、まずはホテルから十分歩ける距離の景福宮へ行く。しかしながら、まだ時間が早く、中へは入れない。そのまま歩いて、昌徳宮へ移動。ここは、第3代太宗が建造した朝鮮王朝の離宮である。朝鮮王朝時代の宮殿の中では最も保存がよく、当時の面影を伝えている。
  ここから地下鉄に乗り、漢江の南にある有名なロッテワールドへ。ご存知韓国初のテーマパークで、世界最大のインドア・テーマパークであるロッテワールド・アドベンチャー、石村湖に浮かぶ湖上遊園地マジック・アイランド、民俗博物館などからなる。じっくり過ごせば、1日は遊べそうだが、ここは様子だけ伺って、再び地下鉄で仁寺洞へと向かう。仁寺洞ギルと呼ばれる細いメインストリートの両側に陶磁器や古美術品などの骨董品店などが並ぶ。いかにも韓国といった感じの土産物屋さんもあり、なかなか楽しい通りである。
  その後、ちょっと遅めの昼食をとるため明洞へ行き、トッポッキとキンパプを食べる。韓国では何を注文しても必ず数種類のキムチがついてくる。それだけでも結構満足してしまう。
  昼食後、南大門を見て回り、そして、朝一番に行った景福宮へ再度向かう。1395年に完成した朝鮮王朝の王宮で、約42万uの広大さ。 
  一旦ホテルへ戻り、いよいよ最大の目標、カルビである。店もいろいろあって迷うところであるが、結局、新村にある兄弟カルビにする。6階建ての大きな店である。骨付きカルビとプルコギを注文。決してそんなに安くはないが、堪能したといったところ。満腹感のまま、ホテルへ帰る。戻る途中、ちょうど「鉄道員」をやっている映画館があった。日本では見てなかったし、当然ながら、これなら字幕を読めなくても関係ないので見てみようかなと思ったが、ちょっと時間が中途半端であきらめた。
敦化門
南大門


   3日目    O君焦る   (ソウル → 名古屋)

  帰りの便は12時であるので、最終日はただ空港へ向かうだけである。9時前に迎えのワゴン車がやって来る。他のホテルも回ってツアー客をピックアップ。他のホテルから乗ってきた女の子たち全員が、ソウルで作った眼鏡を掛けていた。思わず苦笑・・・
  帰りもやっぱり一軒だけキムチ屋さんへ寄る。まあ、キムチと韓国海苔は買おうと思っていたので、このときばかりは皆と一緒に店の中へ、ウォンを使い切らなきゃならないしね。
  いろいろと見て回っていると、先にレジへと向かっていたO君が、何やら慌てた様子で僕を呼んでいる。普段めったに慌てない彼だけに、何事かと思って行くと、「お金貸して・・・」 どうやら、自分の手持ち金も確認せず、店のおばちゃんの口車に乗っていろいろ買おうとしたら、金が足らなかったらしい。おいおい・・・
  空港へ到着、行きと同じくアシアナ航空で名古屋へと向かう。まさに気軽に行ける海外である。



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