喧騒の街・香港

  前年のアメリカ西海岸に続き、同期3人組で香港へ行きました。
  もちろん、当時はまだ中国への返還前でありました。空港も、現在の新空港ではなく、啓徳空港。
  まるで、ビルの中へ墜落していくかのような、無理やりな(?)着陸で有名な空港でした。
  初めてのアジア系の土地への旅。出発前は、3人ともマカオのカジノで大金持ちを夢見ていたのだが・・・
香港の地図


   1日目    100万ドルの夜景   (大阪 → 香港)

  大阪・伊丹からキャセイパシフィック航空で出発。香港時間の14時前に到着。
  荷物を受け取り、現地係員が待つ出口へ向かう。現地係員は陳さん。日本語はほぼ大丈夫だが、発音やら、イントネーションでちょっと気になる以外は・・・
  他のツアー客と一緒に送迎のバスでそれぞれのホテルへ向かう。チェックイン後、とりあえず、かの有名な夜景を見ようと、ビクトリアピークへと向かう。実は、翌日の市内観光でも訪れることになっていたのだが、やっぱり夜行かなきゃということで、地下鉄に乗り、歩いてケーブルカーの駅へ行き、ケーブルカーで頂上へ。夕暮れ時に到着し、だんだんと暗闇が増して、ビルの明かりが目立つようになる。
  100万ドルの夜景というものの、正直言って函館や札幌・藻岩山からの夜景の方が感動したかなという感じだった。
  ケーブルカーで降り、夜も遅かったので、そこからタクシーでホテルへ向かったのだが、タクシーの運転手は英語が通じる人が少ないらしい。我々が乗ったタクシーの運転手も、ホテルの名前 「ハーバービュー・インターナショナル・ハウス」 と言っても通じなかった。
  ちょうどクリスマスの時期でもあり、あちこちのビルの窓に電飾の飾り付けがされていて、なかなかきれいであった。

ビクトリアピークからの夜景


   2日目    土産物店にうんざり   (香港市内観光)

  香港2日目は、午前中市内観光。そう、あまり歓迎したくない、土産物店へ強制的に連れて行かれる奴である。正直言って勘弁してほしいところであるが、これを付けることで、ツアー料金が安くなっていることを考えれば、パスすることはルール違反か。
  朝ホテルをバスで出発。ガイドは昨日空港へ出迎えてくれた陳さん。まずはレパルス・ベイへ。ここは、映画「慕情」の舞台ともなった白砂のビーチである。いくら、亜熱帯の香港とはいえ、12月の気温ではとてもじゃないが泳げないと思うのだが、結構、海へ入っている人たちの多いことにはびっくり。
  次にビクトリアピークへ、登りはバスで、帰りはケーブルカーにて下りるというパターンであったが、一足先に前の日の夜に既に訪れたからなーという感じである。
  それから、オウ・ブン・ハウ・ガーデン(旧タイガーバームガーデン)へ、これは、中国の家庭用常備薬、タイガーバームの生みの親、胡文虎が作ったもので、中国の故事や道徳観、仏教の教えなんかを題材にして、コンクリートで動物や絵巻物が作られている所。しかし、そのデザインというか、色づかいというか、何とも趣味が悪いように思うのだが・・・
  その後、いよいようんざりのお店連れ回しの拷問の始まりである。宝石店、民芸品店へ、どちらも我々ツアー客を入れると、一旦入り口を閉め、ほぼマンツーマンでの接客、勘弁してよもう、ショッピングなんて興味ないの。
  ここで、ようやく昼食。もろ日本人ツアー客向けのっていう感じ。あと、午後からもお店めぐりがあるということであったが、一応、昼食が済めば、希望者はここで解散もOKとのことであったので迷わずサヨナラ。ふう、やっと終わった・・・

オウ・ブン・ハウ・ガーデン


   3日目    夢は億万長者   (香港 → マカオ → 香港)

  さあ、この日はマカオでカジノ !! 当時はまだ、国際空港が開港していない時代であり、マカオへ行くには船でということになる。地下鉄で上環にあるフェリーターミナルへ。そこでターボジェットという高速船に乗るのである。週末は、香港からマカオのカジノへ遊びに行く人たちで大混雑とのことであった。なんとか、窓口に並んで往復の切符を購入。帰りの便も満席になることがあるので、あらかじめ帰りの切符も買っておく方がいいとのことであった。それから、当時は香港はイギリス領、マカオはポルトガル領、当然パスポートを忘れては行くことはできない。
  約1時間でマカオに到着。船を降りると、現地の物売りがすぐに寄ってくる。日本人と見ると、結構しつこく寄ってくる。日本語で「安いよ、安いよ」と言いながら・・・ ちょっとかわいそうな気もしたが、強い口調で追っ払う。
  まずは、タクシーに乗り聖ポール天主堂跡へ。いきなり目を血走らせて、カジノへ走ったりはしないのである。マカオといえばまずここと言われる場所である。その隣のモンテの砦を見て、再びタクシーに乗り、ペンニャの丘へ向かう。ここからは、マカオとタイパ島を結ぶ橋や、これから向かうカジノがあるリスボアホテルがよく見える。
  そして、いよいよカジノへ乗り込むことに。街のいたるところにカジノがあるのだが、やはりここはいちばん有名なリスボアのカジノへ。さすが東洋一のカジノと言われるだけあって、中へ入るとその雰囲気に圧倒される。ルーレットや大小などのテーブルゲームもちょっとやってみたが、どうも日本人はカモられそうで、湯水のようにチップが無くなっていく気がする。情けないことに、結局一番落ち着いてできるのは、スロットマシンという結論に・・・
  それで、結果はというと、途中ちょっとはプラスに推移していたのだが、最終的には3人とも見事に・・・
  とぼとぼとフェリーターミナルへ向かいました。旅行者というか、香港からカジノをしにやってくる人たちの心理を上手くついているというか、なんとフェリーターミナルの横にもカジノがあるのである。船の時間までまだ少しあったので、一発逆転を夢見て最後の勝負。結果は・・・ 皆様お見込みのとおりです。そんなおいしい話はころがっていません。
聖ポール天主堂跡     ホテル・リスボア


   4日目    またかよ   (香港 → 大阪)   

  最終日、帰りの便は夕方であるので、出発までの半日は、土産を買ったりのショッピングでつぶす。ブランド品には興味がない我々であるので、買い物天国香港といわれても、あまりピンとこない。土産といっても、自分用のネクタイとか、中国茶とかを買って終わり。
  昼食を食べて、ホテルのロビーへ戻る。おなじみガイドの陳さんの迎えで、空港へ向かうことになるが、この途中でも1軒免税品店へ連れて行かれる。もうええっちゅうねん !! といいながら、余っている香港ドルを使うため、細々とした土産を買ってしまった・・・



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