木曽駒ヶ岳
(2,956m) − 長野県
1999.08.07 (土)
山ある記
夜行で茅野から153号線を南下し、駒ヶ根へ。途中、たまらず仮眠をとったので、ロープウエイ乗り場・しらび平行きのバスが停まる黒川平に着いたのは午前7時過ぎ。ここがマイカーで入れる最後の地点。駐車場(\400)に車を入れ、バスとロープウエイの往復チケットのセットを購入(\3,x00)。既にロープウエイは1時間待ちとの情報を得る。素早く支度をして、ピストン輸送状態のバスに飛び乗る。まさにシーズンということで、この日の人出はすごい!
8:00 バスは急カーブの連続を器用に上り、30分ほどで、しらび平(標高1,662m)に到着。ロープウエイ順番待ちの人でいっぱい。整理券をもらって、待ち時間をつぶす。
9:35 結局、約1時間半の待ちで、ようやくロープウエイに乗れた。
標高差950mを秒速7mで一気に上り詰める(約7分半)。天気は良く、ロープウエイからの見晴らしも最高。下界の駒ヶ根の街が、どんどん遠ざかる。同時に千畳敷カールも見る見る頭上に接近してくる。もっとゆっくり上がってくれてもいいのに。あっという間に、標高2,612m
の千畳敷へ到着。下界とは違い、肌寒い。Tシャツ1枚では少し辛そうなので、長袖のダンガリーシャツを羽織ることにした。
9:50
簡単に登れる山は罪だ。どう見ても登山に来たとは思えない人々が半分くらい。彼らに罪はない。全ての人に千畳敷カールのお花畑を楽しむ権利がある。でも、この人の多さはなんだろう?花々を見ながら、ゆっくり乗越浄土まで登ることにした。
10:35
乗越浄土。ほとんどガスって景色がない。休む間もなく、中岳に向かう。
10:50
中岳。ここから少し下って、コマクサの保護地区を脇に見ながら、木曽駒山頂を目指す。
11:05
山頂。相変わらず視界が悪く、少し休憩して、宝剣岳に向かうことにした。宝剣から極楽平経由で下山するコースをとる。
12:10
中岳を経由して、宝剣。名前のとおりに険しい岩場を這うように登ると、更に岩の向こう側に下山ルートが開けている。気温16度。
13:15
上昇する水蒸気と風に少し煽られ気味で鎖を頼りに岩場を下ってゆくと、極楽平。南側、雲の合間に檜尾岳が覗く。
13:30
ロープウエイ乗り場着。下山のロープウエイの整理券をもらう。やはり1時間待ちだ。
ほとんどガスで視界が遮られ、せっかくの千畳敷カールの広がりを見晴らすことができなくなっている。たまにガスが晴れるのを待って、写真撮影をしたりして、待ち時間を過ごす。
千畳敷カール トリカブト コマクサ
15:05
朝とは違って、ガスって全く景色が楽しめない状況でロープウエイで下山。しらび平は別世界のように晴れて、暑かった。
ちょー極楽登山をしてしまいました。
ロープウエイの威力は凄い。
ほとんど体力を使わなかったので、翌日登頂予定の空木岳に向けて、余裕が出来た。
”こまくさの湯”で一風呂浴びて(\500)、駒ヶ根高原バスターミナルの駐車場で早めに床に就く。
標高差: 実質歩いたのは 約 340m。
<参考地図>
アルペンガイド16 「中央アルプス・御岳山・白山」(山と渓谷社)
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