山ある記 |
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高社山 (1,352m) − 長野県中野市・山ノ内町・木島平村 2004.05.01 (土) |
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天候:晴れ 標高差: 485m |
<高標山に登れず・・> 高井富士とも呼ばれる。地元では「たかやしろ」と発音するらしい。初めは同じ木島平村の高標山(たかっぴょうやま、1,747m)に登るつもりであったが、糠塚地区からカヤの平に向かう林道の途中で通行止め(6/1まで)となっていたため引き返さざるをえなくなり、近くの高社山に目標を変更することにした。相変わらずの事前の情報収集不足である。だが気持ちの切り替えは早い。木島平スキー場の入り口は来る途中にあったから来た道を戻るだけでよい。 スキー場に入って、パラグライダースクールへの道標に従って車を進めると、ゲレンデの中腹に。テニスコートもあり若い女の子達が合宿中のようである。更にその脇のコンクリート舗装の急な道を直登し、リフトの乗降口のある広場に駐車。まさにパラグライダーの離陸の順番を待つ人たちが数人いた。山頂に向かうリフトは稼動中で、実はリフトで山頂までは容易に登れてしまう。山頂からもパラグライダーはスタートできるらしい。 |
10:20
駐車スペースを出発(標高約865m)。第2ペアリフト降り場。パラグライダーを横目に見ながら、ゲレンデ内に刻まれた山道を歩き出す。ゲレンデはかなり斜度があるように見えた。ゲレンデを横切る道はその先で一旦下るが、すぐに谷にジグザグに刻まれた登山道らしき道になる。陽ざしは強いが風があるのでそれほど暑くはない。上昇気流がゲレンデを駆け上りパラグライダーには絶好のコンディションに見える。気温23.4度。 10:55 約1,115m地点で小休止。やや雲が多くなってきたが空は明るい。谷には残雪もあり、雪解け水が地面を濡らし、フキノトウがたくさん芽を出していた。沢を流れるヒンヤリした空気が半袖Tシャツの両腕を冷やす。この先あたりで突然目の前をカモシカが飛び出して、谷側に身を潜めた。口笛をピューっと吹くと、カモシカも同じ口笛のような鳴き声でヒュッヒュッと言いながら逃げ出した。何度かカモシカには遭ったことがあるが鳴き声を聞いたのは初めてだった。 11:20 リフト終点そば(約1,265m)。山頂まで15分の看板あり。山頂付近も残雪あり。雲海に浮かぶ志賀高原方面の山並みが見え始める。 |
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<日帰り入浴>
馬曲温泉”望郷の湯”。木島平村。スキー場から6kmほど。GWということもあって大勢の人が訪れていたが案外、内湯は空いていた。湯船は小さく、大人が5,6人浸かればいっぱいという感じ。風呂を上がってから知ったのだが、野天風呂が別の敷地にあったようだ。多くの人はそちらが目当てなのかも知れない。ボディシャンプーあり(普通のシャンプーなし)。洗い場も少ない。\500。 <参考地図> |
11:35
山頂。2人づつのグループが3組、既に昼食中。山頂は風が強く、雲が次から次へと吹き抜けていく。折角の展望も一瞬にして景色が雲に隠れてしまう。昼食を採りながら、たまの晴れ間に写真を撮る。木造の展望台からは一瞬、妙高・火打が姿を見せることはあるが残念ながらほとんどの時間が流れる雲に隠れてしまう。今日登る予定だった高標山も焼額山のずっと左に見え、その少し左奥には鳥甲山がとがった三角頭を見せていた。 12:30 よい景色をなんとかカメラに収めようと粘ったが、冷たい強風に耐え切れず下山。直前にオヤジだけの大勢のグループが賑やかに登頂。少し山を下ると山頂の強風は嘘のように治まった。意外にも高度を少し下げた場所からのほうが、妙高・火打の姿がよく見えるようになった。これらの山の頂はまだまだ白い。 13:05 約915m地点で小休止。気流に乗ってくるくると旋回するトンビたちの姿も見える。同じ空を飛ぶパラグライダーをトンビはどう見ているのだろうか?先ほどは私の歩いていた高度辺りを旋回していたパラグライダーがまだ上空にいるのを見て、案外長い間、空中遊泳を楽しめるものだと感じた。 13:20 駐車位置。 |