山ある記 |
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角間山 (かくまやま 1,981m) − 群馬県嬬恋村 2003.07.06 (日) |
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天候:曇 標高差:410m |
<アヤメ咲く梅雨の上信国境> 一年を通して降水量の少ない上田でも梅雨はある。そんな梅雨の朝。暗い曇り空を横目に朝刊を読んでいたが、段々憂鬱になってきた。気分を晴らすには山が一番。雨にさえ降られなければ問題ない。短い夏に向けて山もたっぷり水を溜め込んでいる時期。そろそろ高山植物も花を咲かせる頃。 東部町から地蔵峠を越え、嬬恋村側にやや下った鹿沢温泉。角間山は湯ノ丸山のすぐ北に位置する。登山口の広い駐車場に駐車。 |
12:00
駐車場(標高約1,570m)。アヤメが咲き乱れる東京理科大の山荘脇から山へと入っていく。沢沿いの道の土や木々は水をたっぷり含んでいるようで、空気もしっとりとしている。なだらかな登りが続き、登り易い。湯の丸牧場コースと合流する場所では、そちらから登山者の声がしたが(後に山頂で一緒になった)、それ以外は全く人の気配は感じられなかった。花期を過ぎて色褪せた橙色のレンゲツツジが、まだたくさん花を残している。 12:30 角間峠(1,804m)。左に行けば湯ノ丸山、角間山は右。登山道は笹原が一面に広がる斜面に緩く伸びている。雲か霧かはっきりしないモヤった笹の中を歩いていると現実の風景とは思えなくなる。リュックに付けた熊避けのカウベルが鳴らなければ、実に静かな山中。 12:55 山頂。赤紫のハクサンチドリ、またこれと一見よく似たテガタチドリの花が足元に見え始めるとすぐ山頂。ガスって展望はない。間もなく3人のグループが登頂した。時々ガスが切れると近くに湯ノ丸が山頂を覗かせる。食事をしていると、大発生した小さな羽虫がうるさい。様々な生物も活発になる季節である。気温18.3度。 |
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<日帰り入浴>
”湯楽里館”。東部町。浅間サンライン(県道79号)、湯楽里館口交差点を山側へしばらく上ったところ。 近くに地ビール工場もあり、土産物にも地ビールが目立つ。内湯、ジャグジー、サウナ、露天。\500。 <参考地図> |
13:30
下山開始。 13:50 角間峠。 14:00 湯の丸牧場コース分岐。ここからの下りは湯の丸牧場の方へ向かうことに。地図上では牧場内は鹿沢スキー場でもあるのだが、リフトらしいものは見えず、もしかすると撤去されてしまったのかも?牛糞の地雷を踏まないように注意しながら草原を歩く。ミヤマキンポウゲの黄色い花が目立つが時々、淡い黄色のヤマオダマキの花も見られる。丸い山容の湯ノ丸を間近に見る場所に「猿飛佐助修行の地」などという標柱があったりして、面白かった。 15:00 国道144号に下る峠道に出る。牧場内から鹿沢に下る道を見逃したらしく、林道をそのまま下ったところ、桟敷山の入り口に近い道路に出てしまった。しかたなく車道をそのまま鹿沢まで下る。紫、白、黄などのアヤメが多く咲き、目を惹いた。車道からは角間山もはっきり見えるようになる。 15:10 駐車場。時々、雲の切れ間から陽も差し込むようになり、曇り空もやや明るい。 |