山ある記

四阿屋山   (あずまやさん 1,387m) − 長野県東筑摩郡             2002.12.28 (土)

天候:快晴
標高差
:480m
  <2002年の登り納め・・?>
 同じ信州にある百名山・四阿山とは違う。
 前日27日は仕事納め。で、この日は登り納め(?)ということで近場のこの山へ。上田でも前週末に積もった雪はほとんど消えかかっていたが、山のほうはどうか?
 上田から国道143号を青木村に向かい、途中で右に折れて、修那羅峠を越えて、坂井村に入る。草湯温泉・冠着(かむりき)荘前バス停で安坂川を渡って、林道に入る。雪が積もった林道には最近、車が通った跡もある。
 林道の途中、「四阿屋山 1.7km」の札が付けられた杉の大木の下に駐車。他に車はない。
 hijiri.jpg (21783 バイト)

展望台から見た聖山(21KB)。後ろの白い山並みは北アルプス。

11:30 登山口(標高約905m)。谷沿いの登山道の雪はしまり、歩き易い。兎らしい足跡が続く。日蔭を歩くうちに冷たく澄んだ空気を肺に感じるようになる。
11:50 二の鳥居(約1,050m)。尾根に出ると鳥居が現れる。反対側からのコースとの合流地点でもある。尾根に出ると、落葉した木々の間からの陽射しもあり、明るくなる。気温-4.8度。
12:05 展望台(約1,185m)。というよりは登山道から谷側へ張り出しただけの土地。北アルプスの展望が横長に広がる。TV塔が立ち並ぶ聖山も近い。気温-5.1度。尾根伝いの道は雪質もパウダースノーに変わってきた。ここから徐々に傾斜も急になり、積雪も深くなってくる。所により膝下にも達するほど。途中で疲れて足を止めていると、頭上の梢から小鳥の鳴き声が聞こえてくる。ふざけて口笛でカッコウの鳴き真似をすると、あちこちから小鳥たちが集まって来て驚く。仲間が鳴いているとでも思ったのか。20羽以上は集まっただろうか。すっかり雪に覆われ寒さも厳しい山中にそれだけの鳥達がいることにも驚かされた。何よりも集まった鳥達に心和む。
12:35 三の鳥居(約1,345m)。山頂はすぐそこだが、そこから一段と傾斜を増し、雪も更に深くなる。ひと汗かくまではよかったが、汗が引き始めると途端に寒くなり心臓が止まるかと思うくらい。一度は脱いだフリースジャケットを再び羽織り、熱いお茶を飲んで体温を取り戻す。冬こそ体温調整が難しいと実感する。
 
<日帰り入浴>
草湯温泉 ”冠着荘”。冠着荘前バス停そば。 大人\200。 内湯のみ。湯船は小さいくシンプルな作りだが、シャンプーも完備しこれで\200なら文句なし。湯温は高めだが、無色無臭でも肌がツルツルとする湯質。若干硫黄成分を含んでいるらしい。
 クアハウス坂井という施設が併設されている。覗きに行くと滑り台もある温水プールであった。立派な施設なのに利用者が少ないので経営は大丈夫かと勝手ながら心配してしまった。

<参考地図>
・北信・東信 日帰りの山(章文館)

12:50 山頂。四阿屋山神社のすぐ後ろが山頂。積雪の割りには順調に来た。しばし展望を求めて山頂付近をウロウロ。松林の間からの北アの展望は今ひとつだが、冬で落葉しているおかげで360度とまではいかなくても、木々の間から快晴の空の下、展望が楽しめた。風もほとんどなく穏やかに晴れ渡る。日向で昼食。陽射しのおかげで気温以上に暖かく感じ、気持ちよい。気温-5.9度。
13:15 下山。来た道を戻る。下山路では遠く四阿山・根子岳も望める。小田和正の曲を口笛で吹きながら歩いていると、またしても鳥たちが集まってきた。
13:30 展望台。早くも北アには広く雲がかかり始めた。冬の北アとは一体どんな所なのだろう。
13:45 二の鳥居。
14:00 登山口。この日はストックを持参したため、氷雪に足を取られることもなく、無事山行を終えることが出来た。

BACK