山ある記 |
|||
岩木山 (1,625m) − 青森県 2001.07.29 (日) |
|||
天候:曇り 標高差:1,300m |
<ミチノクコザクラを目当てに> 東北2日目は岩木山。地図で見れば、(昨日の)八甲田山からほぼ西へいった日本海側に、見事な裾野の広がりを見せる独立峰。津軽富士とはよく言ったものである。前日の夕方、八甲田の方から岩木町へ向かうときの霊峰岩木山の姿は神々しく映った。 前夜には岩木山麓の百沢という地区へ車を停め、早々と21時には就寝。 起床は予定より遅れてしまい、5時を過ぎていた。空一面に雲がかかっているが既に明るい。岩木山神社入口のトイレで用を済ませ、プリンで軽く朝食。 岩木山百沢スキー場内の砂利道を少し車で上ると、登山道がある。本来のコースは岩木山神社がスタートであるが、車で少し楽をした。 |
||
5:40
スキー場上の登山道に駐車(標高約330m)。 少し登るとすぐ七曲。山道に入ると木々が日差しを遮り、薄暗い。下りで気づいたのだが登山道の右と左で森林の植生が異なる。道の東側は杉の植林で、西側がカバ。 6:00 カラスの休み場。 6:20 姥石(668m)。 7:15 焼止りヒュッテ(1,067m)。休憩していると、すぐに若い女性が一人で登ってきた。彼女は札幌から自転車でやってきたというワイルドギャル。とりあえずUさんと呼ぶことにしよう。昨日に引き続き、またしても熊除けとして雇われた私。このあと彼女とは行動を共にする。基本的にはUさんを先に行かせ私が後からついて行く。
|
|||
8:10
錫杖清水。沢の脇に湧く水量たっぷりの清水。冷たいがうまい。 8:30 種蒔苗代。火口に出来た池。ここから少し登ると、鳳鳴避難小屋(1,440m)があり、スカイラインからリフト経由で登ってくるコースと合流。こちらの登山客(?)は皆軽装。 9:05 山頂。だいたい予定通りの到着。 津軽半島の先まで見渡せる。ここで腹ごしらえ。 9:40 下山開始。登ってきた道をひたすら下る。登りではゆっくり花を愛でる余裕もなかっただけに、下りでは沢を飾る名物ミチノクコザクラの花畑を楽しみながら行く。 11:15 焼止りヒュッテ。ここから、また丈の低い潅木や笹の多い狭い道を歩くことになる。粘土質の地面が滑りやすい。 12:10 姥石。雲が多かった空にも陽光が漏れるようになり、気温も上がってきた。 12:25 カラスの休み場。 12:50 車を停めた場所に到着。 |
|||
<日帰り温泉> 百沢温泉。\300。 内湯2。岩木山神社に近い。外装は最近改装したらしいが、浴室は古いまま。お湯が熱いのでとても浸かっていられなかった。そのせいか一緒に入っていた親父さんたちは皆、湯船の脇で寝転がっていた。女湯に入ったUさんの話では、おばさん方も同じように寝転がっていたとか。 <参考地図> |
Uさんは岩木山に来るまでに、既に北海道の各地を自転車で駆け回っていて、顔も腕も日焼けしてくろい。とりあえず岩木山を旅の終点にするつもりだったらしい。下山後その足で青森からフェリーで北海道へ帰って行った。 ちなみに彼女の希望もあり自転車ともどもマイカーに乗せて、青森フェリー埠頭まで送ってあげた。 今回の山行は山歩きよりも長い高速道路走りのほうが疲れた。 |
||