山ある記 |
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八甲田山 (1,584m) − 青森県 2001.07.28 (土) |
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天候:晴れ 標高差:690m |
<はるばる来たぜ、青森> カーエアコンの故障修理で丸三週間、車が使えず悶々としていたが、この週末を控えた木曜にやっと修理完了の連絡がある。金曜の午前中には引き取りに行った。 木曜の夜には週末の予定を決め、金曜は半ばそわそわしながら、いつもより仕事を早めに切り上げて帰宅。22時半には自宅を出た。 今回は思い切って本州最北端を目指す。遠いのは覚悟の上だから最初から高速道路を使う。 しかし、青森は遠い!高速とはいえ走れば走るほど、その遠さを実感する。なにせ片道700km弱あるのだから。 どうにかこうにか登山口の酸ヶ湯に付いたのは翌朝10時頃。駐車場(標高890m)には既に多くの車が停まっている。駐車場からは最高峰である大岳がよく見える。 |
10:10 出発。皆がぞろぞろ登山口へ向かうのを見て、そのままついて行く。後から知ったのだが、それは仙人岱を経由するコースであった。しばらくするとガスの中に突入。急激に気温が下がる。大岳山頂までの道のりの半分くらいの行程で硫黄臭のする沢に出る。。 行程の六分あたりで仙人岱、そこは雲の中。もやで霞んでいることもあり、その湿地帯はなかなかの別世界。 チングルマを初め、ミヤマリンドウ、シオガマ、イワイチョウなどのお花畑が広っていた。雪も残る。 山頂が近づき雲を突き抜けると真っ青な青空が広がる。 大岳山頂手前に池。そばにはコウメバチソウが咲く。 |
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12:00
大岳山頂。360度の大パノラマ。遠く雲海の上に岩手山や岩木山の頭が浮かぶ。おにぎりで昼食。 12:20 下山。そのまま毛無岱の方へ下って酸ヶ湯に戻るコースが楽であるが、折角なので赤倉岳を回って、途中で毛無岱へ下るルートをとることにする。 13:05 赤倉岳山頂(1,540m)。青森市方面、青森湾を見下ろす。残念ながら雲のせいで、湾の先までは見渡せない。赤倉岳の手前の井戸岳にはイワブクロが地面にしがみつくように咲き乱れる。 |
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<日帰り温泉> 酸ヶ湯温泉。\500。 内湯2(硫黄分の多い泉質)、打たせ湯1。浴場に入ってびっくり。中は広く歴史を感じさせる。湯は白濁している。 いちおう混浴ということだが女性の姿は見えない。みな別に設けられた方に行っているのだろう。 ちゃんとした洗い場がないのが困った。 <参考地図>
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上毛無岱分岐(1,300m)で私と同じく毛無岱へ下るルートをとっていた地元のおカアさんと遭遇。そこで何か躊躇しているようだったが、後から来た私がすたすたと、そこを下り始めたので、彼女はすかさず後ろについて声をかけてきた。話を聞くと最近よく熊が出没するという情報を聞いていたので、あまり人通りの少ないこのコースを心配していたのだ。ここから彼女と話をしながら酸ヶ湯まで下る。熊は人の話し声を聞くと寄って来ないらしいから、要は私は熊除けに雇われた形。 笹の生い茂る斜面を上毛無岱(1,210m)まで下ると、広大な湿地帯の毛無岱。 15:15 駐車場。ここでおカアさんとお別れ。そのまま彼女は元気に原付で帰って行った。私は千人風呂とも呼ばれる酸ヶ湯温泉に浸かりに行く。 |