山ある記 |
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至仏山 (2,228m) − 群馬県 2000.10.01 (日) |
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天候:曇 標高差:640m |
<ずいぶん涼しくなりました> 6月17日に一度登りに来ているのだが、その時は鳩待峠まで乗合タクシーで上がったのにも関わらず、登山口で指導員に残雪が多いため登山禁止と言われ渋々、尾瀬ヶ原散策に予定変更していた。 今回は免停明けの最初のドライブ。予報では週末の天気は良くなさそうであったが、出発前にWEBの山岳気象情報で確かめた所(山単位で予報してくれるの良い。山と渓谷社が運営)、日光白根付近は10/1の午前だけは晴れが期待できた。 迷わず出発したが、その前から原因不明の発熱、頭痛、また運転中には腕や肩にしびれが出た。多分、風邪の症状なのだろうと思うが、こんなことは初めてであった。大した事はないだろうと、途中でバファリンを飲んで休憩をしてから再び車を走らせた。尾瀬戸倉までは雨が降ったり止んだりであったが、戸倉で停めた車の中で迎えた朝は、晴れ間も見え始めた。 まだ眠かったが、すぐに準備をして乗合バスで戸倉スキー場から鳩待峠へ向かう(片道\900)。まだ尾瀬は紅葉には程遠い。バスには私以外は中高年の団体さんであった。峠でトイレを済ませ、登山口へ向う。朝ご飯はポッキー2本。 |
9:10 峠(1,591m)を出発。出発直後、止んでいた雨がパラパラとまた落ちてきた。折り畳み傘を家に忘れてきたので、たまたま車に乗せてあったビニール傘をこんなこともあろうと手にしていた。雨合羽までは必要ないだろうと読んで、傘だけにした。これが当たり、大した降りにはならなかった。前日から今一つ体調が良くなかったので、今回は山登りでなく雨の散歩のつもりでゆっくり行くことにした。 10:25 オヤマ沢田代(2,030m)。モヤがかかった湿原が幻想的。この登山コースは尾瀬ヶ原同様、木道が完備されていて、その自然保護対策は徹底している。気温20.5度。 11:00 小至仏山(2,162m)。雨のせいで濡れた山道を大勢の人が歩くため、木道や岩場は濡れているだけでなく、泥だらけで、とても滑りやすい。慎重に足を進める。尾根で足を滑らせて谷に転落でもして仏に至っては洒落にもならん。膝から下は泥はねで泥々。それでも足元はGパンの上からスパッツを被せてあるので安心だ。小至仏からは一旦下って、再び山頂に向けて尾根伝いの岩稜歩きとなる。 11:30 至仏山。山頂は人が多くて休む所もないくらい。山頂周辺はガスのせいで全く景色は楽しめない。またポッキーをかじって軽く昼食(?)。すぐに来た道を下山することにした。尾瀬ヶ原とは反対側の谷からは冷たいガスが昇ってくる。サングラスが急激に冷やされ、結露する。前が見えない!谷側は意外に急峻である。 |
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<日帰り温泉> 望郷の湯。白沢村、国道120号から少し横道に入った道の駅と併設してある。内湯1(ジャグジー、ジェットも)、露天1、サウナ1。露天風呂は、熱くもなくぬるくもなく疲れを癒すには適温。大広間あり。風呂上がり、休憩室のTVでシドニー・オリンピックの男子マラソンの中継を見た。\500。 <参考地図> |
12:00
小至仏山。 12:25 オヤマ沢田代。山を下るに従い上空の雲が晴れてくる。青空も覗く。下り始めてから天気が好転するとは、自分の日頃の行いの善し悪しが分かるというものだ。気温も上がり、蒸し暑いくらい。雲が後退して尾瀬ヶ原の手前のほうも次第に眺めることが出来るようになる。 13:10 鳩待峠に着。山の精気に触れたおかげか、山登りということで気が張っていたためか、心配した体調も良くなっていた。おかしなものだ。これぞ逆療法といったところか? 紅葉には時期が早すぎたのが残念であったが、もう1、2週すればきっと見頃が来るのであろう。紅葉は別の山で楽しむことにしよう。 |