レース観戦記
安田記念
(G1 : 芝1,600m )


2000.06.04
晴れ、良馬場

fairy_kp.jpg (17762 バイト)

優勝のFairy King Prawn(17KB)

 西の方では梅雨入りも宣言され、今年もいやな季節がやってくる。東京競馬場の天気は晴れ、夏日といってもいいほど気温も上がって、正午前後に府中に着いた後、思わずエアコンの効いたメモリアルホールに駆け込むくらい。

先週のダービーから息も付かせずの安田記念は、軸不在で大混戦。どの馬にもチャンスがあるくらい力が接近している。Diktat騎乗予定のデットーリが直前の飛行機事故で来日できなくなるというハプニングも。単勝1番人気は前走・京王杯SCを差し切ったスティンガー。2番人気はその2着のブラックホーク。3番人気は高松宮馬のキングヘイロー。
diktat.jpg (25705 バイト)
2着のDiktatとO'Donohoe騎手(25KB)
  <パドック>
さすが内外のG1馬が計9頭も揃うとパドックも豪華。みな比較的落ち着いて見えるが、少しうるさいのはレッドチリペッパー。厩務員さんをてこずらせていた。その後ろをずっと離れてゆったり歩いているのが唯一の4歳馬、NHKマイルの覇者、岡部さん騎乗のイーグルカフェ。なんか不気味。ウメノファイバーは厩務員さんに甘えるような感じ。ブラックホークは首差しに気合が見える。Diktatは黒鹿毛の馬体が強そうに黒光り。前走のブリンカーを今回は外してきたシンボリインディは黒目の縁が赤く、内に秘めた熱いものを感じてしまう。多分、鼻を切るエイシンルーデンスはもっさり歩く。
止まれの合図で今日、私の前に止まったのは香港から来たFairy King Prawn(オーストラリア産)。ほとんど短い距離しか使っていないし、とりあえずこの馬の馬券は買う積もりはない。フサイチエアデールが最後尾で全馬が本馬場へ向っていった。
 k_halo.jpg (17321 バイト)
 3着のキングヘイロー(17KB)

 回顧
 たった2頭の外国勢が1、2着を占めた。日本の景気のように日本馬のレベルも低迷といったところか?馴染みの薄い香港競馬(*)とはいえ、舐めてはいけない。世界は広い。ジャパンカップも外国勢に要注意だ。

*参考: 香港(
沙田Happy-Valley)・マカオ競馬欲張り観戦ツアー記

  <レース本番・・>
 Eルーデンスが好スタート。おおかたの予想どおり先頭に立つ。Kヘイロー、スティンガー(かかり気味)なんかが早めに先頭集団。Bホーク、Diktat、Fairy K.P.などが中段。Aカイザー、Rペッパー、イーグルCなどは後ろから。一団で直線に向かい、逃げ粘るEルーデンスに各馬が襲い掛かる。一旦、スティンガーが先頭に立つも京王杯SCの斬れ味は見られなかった(4着)。前半に脚を使ってしまったようだ。そこを(柴田善臣負傷で)再び福永の手綱に戻ったKヘイロー(3着)が抜け出す。内ラチ沿いを進むBホークは全く伸びない(9着)。Kヘイローかと思ったのも束の間、外から突っ込んできたのは外国勢の2頭。見事な差し脚でFairy K.P.がDiktatを抑えて優勝。唖然、呆然、思わず口をアングリ。Robert Fradd騎手(南アフリカ出身)の左手を小さくアッパー気味に(タイガー・ウッズみたいに)振り上げるガッツポーズが印象的だった。
2000春のG1予想と結果